日本GPの決勝結果です。今回は雨のレースながら、歴史に残る1戦になったと言える、見ごたえのあるレースでした。レース開始前はペトルッチ選手、ペドロサ選手、KTMの2台、バウティスタ選手、アブラハム選手がエクストラソフトを履いているという情報があり、特に1列目スタートのペトルッチ選手に注目が集まりました。

そんな中ホールショットを奪ったのはマルケス選手。しかしロレンソ選手も抜群のスタートで追いすがります。しかし、ここでエクストラソフトを履くペトルッチ選手が2周目にトップとなり、12周目までレースをリードします。3周目まで2位を走っていたロレンソ選手はザルコ選手に接触された後ずるずると順位を落とします。

怪我を押して出場していた野左根選手は4周目に転倒して無念のリタイア。また、怪我が完治していないロッシ選手が6周目に転倒。リタイアとなります。3列目スタートだったドヴィツィオーゾ選手は抜群のスタートで、6周目には既に3位まで順位をあげます。

その後13周目にマルケス選手がついにペトルッチ選手を捕らえ1位となりますが、ドヴィツィオーゾ選手もマルケス選手を逃すまいと14周目にペトルッチ選手を抜いて2位へ浮上。後方ではリンス選手、イアンノーネ選手のスズキ2台が素晴らしい走りで5位、6位へと順位をあげます。

19周目にドヴィツィオーゾ選手がついにマルケス選手を捕らえ、そのまま引き離して終わりかと思いきや、残り3周の時点でマルケス選手が再びドヴィツィオーゾをオーバーテイク。勝負はそのまま最終ラップにもつれ込みますが、マルケス選手がターン8であわや転倒の痛恨のミス。ドヴィツィオーゾはこれを利用しておいつき、90°コーナーのブレーキングでマルケス選手をオーバーテイク。

しかしマルケス選手も諦めず、最終コーナーで強引にドヴィツィオーゾ選手のインへ。しかしドヴィツィオーゾ選手もこれを予想していたのでしょう。マルケス選手をインに入らせ、立ち上がり勝負でマルケス選手を下して優勝。これでチャンピオンシップのポイント差を11ポイントとしました。まるでオーストリアのレースを再現したような素晴らしい熱いレースとなりました。