★MotoGP2017日本GP 決勝プレスカンファレンス翻訳

雨の中、白熱したレースとなった日本GPでした。マルケス選手がドヴィツィオーゾ選手をオーバーテイクした際には、これで勝負ありか?と誰もが思ったでしょうが、90°コーナーでのドヴィツィオーゾ選手の素晴らしいブレーキング、そしてマルケス選手の最終コーナーでのアタック、それを読んで躱したドヴィツィオーゾ選手も素晴らしい判断でした。来週のフィリップアイランドも期待しましょう。

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ニック・ハリス

「まず始めに、このコンディションの中で素晴らしいレースを見せてくれてありがとうございました。まずはアンドレア・ドヴィツィオーゾから始めましょう。今日は3列目からのスタートとなりました。」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「最初は水しぶきで何も見えませんでした。多くのライダーが前にいたので、何人もオーバーテイクする必要がありました。全身ずぶ濡れになって、ブレーキングポイントでも何も見えない状態でしたね。最初の2周は素晴らしい走行が出来たと思います。リアもこの段階では暖まっていなくてアグレッシブに攻める事が出来ませんでした。ただフロントはしっかりと機能していたのでハードにブレーキングすることは出来たんです。レース序盤はあまり良い感触がなかったんですが、諦めませんでした。これが自分のレースにおける鍵でしたね。

「ラップごとにスピードを発揮出来て、自分のポジティブな点とネガティブなポイントが見えてきました。最後はマルクと素晴らしいバトルがありました。彼は常にアグレッシブですから、彼と戦うのは難しいんです。自分達は本当にハードにプッシュしていましたが、残り6周で自分達のタイヤは終わってしまっていました。6速でもスピンが発生していて速度を落とすのも難しい状況でした。ラインを変える必要もあって、自分もそうでしたけど彼も苦戦しているのがわかりました。」

「残り2周で彼もプッシュしていたわけですが、恐らくそこでミスをしたということでしょう。そこで彼を捉える事が出来ました。ターン11のブレーキングで彼を捉える事が出来るというのはわかっていました。ターン10で彼の後ろで立ち上がり、自分のバイクのほうが彼のバイクよりもブレーキングで良いことはわかっていたんです。でも、そこから先にまだコーナーが2つありましたから、まだ何かが起こると思っていました。」

「自分はあの2つのコーナーでは非常にスピードが遅かったんです。それに後ろのいたのがマルクでしたからね。ですからその後の左コーナーをワイドに走って彼のラインを塞ぐ形にしたんです。あれは実に良い戦略でした。ああしてしまえば、彼は(※最終コーナー)バイクの向きを変えるスペースがありませんからね。今回の優勝は本当にエキサイティングです。マルクと戦うのはいつもスリリングですし、今回の勝利はチャンピオンシップにとっても実に重要な戦いでした。彼をチャンピオンシップで負かすというのは本当に難しいと思いますが、木曜も話したように最後まで挑戦しようと思っています。」

 

ニック・ハリス

「いつもチャンピオンシップ争いは難しいと言っていますが、残り3戦で11ポイント差です。かなり近づいていますよね。」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「そうですね。ただ、正直今日はチャンピオンシップのことは考えていませんでした。バトルも素晴らしいものでしたし、スピードも限界でしたから。これがこのスポーツの素晴らしいところで、自分達の今日のメンタリティーも良かったですね。自分達のレースへのアプローチの仕方も良かったと思いますし、しっかりとレースをコントロール出来ました。集中していましたし、2人とも練習走行から良い仕事をしていたと思います。このコンディションにしっかりと準備出来ていたと思います。」

 

ニック・ハリス

「次はフィリップアイランドですが、もてぎとは大きく違うサーキットで、天候がまた読めませんが、素晴らしいトラックです。」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「ええ、もてぎとは異なりますし、マルクのお気に入りのトラックの1つですよね。ですから難しいレースになるでしょう。彼はいかなるコンディションでもいかなるトラックでも速いですからね。でも昨年は良いレースが出来ましたし、今年はさらに戦闘力があります。現在はリラックス出来ていて、今はチャンピオンシップ争いをしているという妙な状況にいるんです。もしチャンピオンシップ優勝が出来るとしたら、到底本当のこととは思えないでしょうし、もしチャンピオンシップを逃すとしても、今まで素晴らしいチャンピオンシップを送ってこれたと思えます。ですからリラックしてチャンピオンシップに挑む事が出来ますし、大事なことは残りの3つのトラックでスピードを発揮することです。フィリップアイランドは天候も含めてあらゆる事が起きるでしょう。ただ、いずれにしても自分は今週の前からリラックスして挑めていますし、同じような形で戦っていきます。」

 

ニック・ハリス

「ドヴィ、今シーズン5勝目おめでとうございました。それではマルク、ドヴィはチャンピオンシップを考えていなかったということですが、あなたはどうでしょうか?」

マルク・マルケス

「誰がチャンピオンシップで優勝するかわかりませんが、レインコンディションで今日のような戦いをするのは素晴らしいですね。自分にとって今日は2位でも良かったんです。チャンピオンシップにおいてはまだ自分のほうが前にいますから。多くのリスクを取りましたし、今日はレース前から彼がここでは強いことがわかっていたので難しいレースになると思っていました。いずれにしても挑戦はしましたし、ウェットコンディションで良いフィーリングで走る事が出来ました。今日は路面の水が多い状態で厳しいレースでしたが、その中でリスクを冒して走りました。しかしドヴィが非常に速いのがわかりました。ターン8ではミスがありましたが、あの時点でバイクはもうかなり振られている状態だったんです。その後はターン11のブレーキングで抜かれてしまいましたが、あれは彼のほうがブレーキングポイントで強いというのが理由です。かなり離されていたんですが、最終コーナーでトライしました。結局はオーストリアと同じような状況になってしまいましたけど、素晴らしい2位で、こういう形で作業を続けていきたいと思います。」

 

ニック・ハリス

「パルクフェルメでは2人でハグをしていましたが、さぞかし楽しかったのでしょうね。」

マルク・マルケス

「2人とも素晴らしい形でバトルをしていましたから。ターン3に関しては申し訳なかったと思っています。彼のラインを塞ぐ形になってしまいましたからね(笑)(※ドヴィツィオーゾ選手も横で笑い出す)ターン3にはカメラは無かったと思いますけど、自分は彼からかなり離れた場所でブレーキングを開始したんです。インに入れば彼を抜けると思ったんですが、あれは限界の走りでした。それ以降のバトルはクリーンでしたし、大いに楽しむ事が出来ました。これで、もてぎという自分が数年苦しんでいたサーキットでのレースが終わりました。これからは自分が普段楽しんで走ることが出来ているサーキットに向かいます。」

 

ニック・ハリス

「チャンピオンシップは接近していますね。」

マルク・マルケス

「ええ。チャンピオンシップはもう決まったようなもんだという人もいますけど、16ポイントだったものが、今や11ポイントです。非常に優勝するのは難しくて、ドヴィも実にコンスタントに走っています。レインコンディションでも彼は非常に強いですよね。オーストラリア、マレーシア、バレンシアも全てレインコンディションである可能性もありますよね。ただ、一番重要なのはいかなるコンディションであっても、自分達がトップにいるということなんです。出来る限り最高の形で進めていきたいですね。」

 

ニック・ハリス

「マルクありがとう。それではダニロ・ペトルッチ。これで4度目の表彰台獲得です。今回はフロントに出るのに大変だったと思います。とは言え最終的には表彰台を獲得出来ました。」

ダニロ・ペトルッチ

「嬉しいですね。トップを走っている時は初優勝出来るかと考えていたんです。ただ、毎回問題が2つあって、これはいつもドヴィとマルクという2人の存在なんです。ただミサノとアッセンの表彰台よりも今回は嬉しいです。あの時は最終ラップに初優勝を逃しましたから。今回に関しては最終ラップで優勝を考えるのは不可能でした。今日はエクストラソフトを履くというギャンブルを冒したんです。当初バイクは非常に良いフィーリングだったんですが、100%でプッシュしないようにしていました。その時点で後続と2秒以上の差がありました。ただ後半になってタイヤがスピンを初めてしまいました。特にストレートではスピンとスライドがひどくてスロットルを全開にすることが出来なかったんです。ドヴィとマルクは今日は本当に素晴らしいレースをしたと思います。最後の最後までプッシュしていて、後ろから彼らのバトルを見るのは楽しかったですね。この結果には満足しています。」

 

ニック・ハリス

「今年は素晴らしいシーズンになっていると思いますが、初優勝もすぐそこでしょう。」

ダニロ・ペトルッチ

「確かにそのためにここにいるわけですからね。正直素晴らしいシーズンになっていると思います。残念ながらノーポイントで終わったレースが多いのが残念です。優勝争いと関係ないところで転倒したり、バイクが故障したり、とにかく来年に向けて良い形で準備は出来ています。来年はもう少し良い形でチャンピオンシップ争いが出来るでしょう。現時点では今年のチャンピオンシップに満足しているんです。残りは3戦ですが自分も好きなトラックですから、良いレースにしたいと思います。」
 

ニック・ハリス

「ありがとう。それでは私からは以上です。フロアからの質問をどうぞ。」


 

Q

「あなたにとって、今年はMotoGPクラスに昇格して以来、もっともタフなチャンピオンシップですか?ドヴィとここまでの接戦になっているわけですし。」

マルク・マルケス

「確かにそうですね。常に全力でプッシュしていてバイクから全てを引き出そうとしています。バイクから全てのポテンシャルを引き出そうと努力しています。今年は22回、23回くらい転倒していますけど、これは自分がプッシュしているからなんです。これはプッシュをしていないからではなくて、常にプッシュを続けていて、全てのポイントが大事になると思っているからなんです。ただ、今年は非常にタフなチャンピオンシップになっていて、どのトラックでどのバイクの戦闘力が高いのかを理解する必要がありますし、これは気温によっても変化してきます。それにバイクのセットアップ、今日のように路面の水の量などによって変わってきます。そういった意味で素早く対応する必要があるんです。ですから自分も多くのリスクを冒している状態です。今年は誰がチャンピオンシップ優勝するのかはわかりませんが、自分達は多いに学んで成長していると思います。今年は自分達のフィーリング以上にプッシュをしている状態ですから。

 

Q

「あなたのバイクはダウンヒルストレートで激しく揺れていましたが、これはなぜですか?」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

自分達のタイヤが終わってしまっていたというのと、ホンダよりもパワーがあるからでしょう。タイヤが終わってしまうとバイクがかなり振られるんですよ。ですから自分にとっても状況をコントロールするのが難しかったんです。」

 

Q

「アンドレア、あなたは通常多くのリスクを取らないと語っています。今回のレースはいつもよりも多くのリスクを取ったと言えるレースなのでしょうか?」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

おそらくTV映像を通してでは実際のことはわからないと思うんです。確かにマルクと比較すると彼よりはリスクを取っていないと言えます。他のライダーと比べてもそうと言えるかもしれません。ただ、それが実際のところでもないんですよ。自分は常に快適にライディングしているように見えるかもしれませんが、自分もリスクを取っているんです。もちろんレース中盤はマルクやダニロのようには速くなかったというのは確かです。ただ自分はその中でも諦めずリスクを取ることを選びました。自分のバイクはバランスが良くて、レースの前にバランスを良くするにはどうするかを理解していました。これはウォームアップの中では出来ていなかったことで、こうした事を理解していたからこそレースでスピードを発揮することが出来たんだと思います。」

 

Q

「スタートから数周の後に、ライダー達がばらけ始めた段階で、ストレートでの視界はどのようなものだったのでしょうか?」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「視界は極めて悪かったですね。前に誰かライダーがいるとそのライダーが上げる水しぶきが凄いですからね。最初の3周は酷かったですけど、これはいつものことです。」

マルク・マルケス

「自分は前に出ることが出来たので視界は良かったですけど、タイヤに熱を与える事が難しかったですね。ただオーバーテイクされて前にライダーがいる時は難しかったです。ドヴィに抜かれた時もそうですけど、1台でも前にバイクがいると自分が目印にしているポイントがわかりませんので、かなりタイムを失いました。かなり難しい状況でしたけどなんとかなりました。ストレートではカウルから頭を出して自分の位置を確認しながら走らないとダメなんです。そうしないと前が見えませんから。」

ダニロ・ペトルッチ

「自分はレースの半分をトップで走っていましたからね。ただウォームアップなどでは1台でも前にライダーがいるだけで、自分もずぶ濡れになってしまいます。ホルヘだけが前にいる状態でしたけど、ブーツの中にスープが溜まっているような状態でしたね(笑)(※会場(笑))」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「味噌スープだね(笑)」

ダニロ・ペトルッチ

「そうそう。味噌スープ(笑)」

 

Q

「フロントタイヤはどの程度ブレーキングでロックしていたんでしょう?」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「ウェットでは。。いや、通常どの程度タイヤがロックしているかというのは、あまりチェックしないほうが良いんです。というのも、自分のフィーリングに沿ってライディングをしたほうが良くて、ミシュランの場合はフィーリング以上にロックしている場合があるんですよ。データをチェックしてそれを眺めてもいい気分にはなりませんからね。ただ、ウェットでフロントがロックするという事はほとんどありません。ドライでは何度もロックしてますけどね。

マルク・マルケス

自分はロックしてますね(笑)Ducatiはこのサーキットではブレーキングポイントで自分達よりも強いので、彼らはブレーキングの最後でコーナーに入る前にしっかりとバイクを止める事が出来ているんです。自分はコーナーにかなりのスピードで突っ込んでいますけど、これはそうしたいからではなくて、ブレーキングで前輪がロックしてしまってそれでブレーキをリリースしているからなんです。これは自分達の弱みでもあるんです。しっかりと自信を持っていればいいんですけど、レースの後半になってタイヤのグリップが無くなってくると、そういう自信が無くなってしまいます。というのもその時点ではリアもかなりスライドしてしまっているんです。そういうわけで、練習走行時のような強みを発揮する事が出来ないんです。」

ダニロ・ペトルッチ

「自分はフロントがロックするのが嫌なんです。これは自分がフロントにかなり荷重をかけて乗るからなんです。ですからフロントがロックしているというのは、自分にとっては問題なんです。データを見る限りではドヴィのほうがブレーキングが自分よりも強力なんですけど、彼のほうがフロントはロックしているんですよね。ただ、自分はこのフロントがロックするという感触が嫌いなんです。ですから、彼はこの部分で他のライダーと違いを生み出しているのかもしれません。今回ウェットでは自分はいつもより良い感触がありました。でもこのタイヤでは、タイヤのロックに関してはより注意して集中している必要がありますね。」


 

Q

「アンドレア、19周目でレースをリードする形になりましたが、3周後にマルクにオーバーテイクされました。2位でも良いかなと思ったのか、またどこで彼に再び追いつくチャンスを得たのでしょうか?また、今回の勝利はオーストリアと同じような感想なのか、それとも異なるのでしょうか?」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「彼を抜いた時は、少しギャップを作りたいと思っていました。彼を従えてレースを終えたくなかったですから。ただそこまでリアタイヤのグリップが残っていないことに気が付き、それで自分達のラップタイムは低下したんです。正確にスムーズに走ることはかなり難しかったんです。結局はどうオーバーテイクするかという戦略、そして良い位置に最適なタイミングでいるかどうかという違いでしょう。ただ最後の3周は再びプッシュしました。彼についていくのは難しいと思っていましたが、自分にはこのトラックの中でポジティブな部分がありましたし、ネガティブな部分もあったので、そこであまりタイムをロスしないように気をつけました。」


「自分は良いブレーキングが武器でしたし、完璧なブレーキングが出来ていました。そして彼は最終ラップのターン8でミスをしました。あれがなければターン11のブレーキングで彼をオーバーテイクするのは難しかったでしょう。ただ、ターン11に備えるために、ターン11までの2つのコーナーを完璧にクリアする必要があったんです。ターン11で彼を抜くというのは、最終ラップの前から頭にあったんですが、彼も素晴らしいラップタイムで走っていたので難しかったですね。勝利後の感想としてはオーストリアよりも良かったですね。理由はよくわかりませんが、ここで優勝出来ると予想していなかったからかもしれません。」

 

Q

「オーストリアのレースでは最終コーナーの動きに関しては、無意識のものだったと話していました。今回はあの最終コーナーの動きに関してもう一度やろうと思っていたんでしょうか?」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

自分はライディングしながら色んな事を考えているんです。ターン11で彼をオーバーテイクした時は、既にオーストリアのことを考えていましたし、既に最終コーナーの戦略について考えていました。ライディングをしている時というのは集中して色んなことを一瞬で考える事が容易に出来るんです。ですから最終コーナーではあのラインを選択しましたし、自分が望むようにコーナリングすることが出来ました。ただ、これが自分のライディングのキャラクターで、自分にとってはそれほど驚くようなものではありません。

 

Q

「アンドレア、素晴らしいバトルでした。誰もあなたのようにマルクを負かすことは出来ないでしょう。最終ラップの最終コーナーまでバトルをするなんてことは未だ誰も実現したことはありません。”アンチマルケス”という形で歴史を作ろうと思っているんですか?(笑)」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「そうできたら最高ですけどね(笑)思うに彼は相手とバトルをするということにかけては、恐らく最高のライダーだと思います。それに彼のバイクもそれを実現する上で助けになっているんでしょう。ただ自分も高い集中力を持っていますので、必要な時にその時点で必要なライディングが出来ていると思います。ただゴールはあくまでチャンピオンシップですから、この勝利は素晴らしいものですけど今回はこれで十分ですよ。」

 

Q

「ドヴィ、オーストリアと比べるとどちらのバトルのほうが心拍数は高かったのでしょうか?またマルクが言うように、あなたもこのバトルから学んでいるとすると、それはライディングテクニックなのか、ライディングストラテジーなのか、どの部分に関してでしょうか?」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「マルクとバトルしている時の心拍というのは、常に200を超えているでしょうね。彼はバトルに関しては間違いなくベストライダーでしょうから、常にバトル、そしてオーバーテイクに関して備えているんです。思うにライダーというのは、ライバルの性格を既に理解していると思います。ですから自分が彼に勝てたのは、彼がどういうライダーかわかったからではないんです。皆が彼の事を既に知っていますし、彼が今まで成し遂げてきたことに関しては皆が理解しています。重要なことは必要な時にしっかりと集中しているということなんです。」

 

Q

「ドヴィ、聞きたかったのはもし学習しているとしたら、どの部分かということなんです。」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「実際色んな部分で学習はしているんです。今年に関しては自分の結果、そしてこうしたバトルが多くの人を驚かせたと言えるでしょう。でも、自分自身は他の人のように驚いてはいません。というのも、自分のキャラクターなどはずっと変化していなくて、今年に関していきなり何かが変わったということではないんです。唯一の違いは今年はチャンピオンシップ争いをしているということで、これは昔から他のライダーとバトルをしている時も同じなんです。当然どのライダーも学習を続けてより成熟していきますし、色々な状況に少し良い形でアプローチすることが出来るようになっていきます。ただ自分の今年のレースへのアプローチというのは、そこまで変わってはいないんです。細かいことの積み重ねと良いバイクがあれば、こうした結果を得ることが出来るんです。ですから過去とそこまで変わったということではないんですよ。」

 

Q

「マルク、あなたの弟は常に改善を続けていますが、いつの日か、彼がHRCでチームメイトとなることを夢見ていますか?」

マルク・マルケス

「確かに弟の結果がどんどん良くなっているのは喜ばしいことです。怪我の後にここで素晴らしいライディングを披露しています。それに自分達は一緒に作業をしているわけですからね。家でもサーキットでも常に向上しようと努力を続けています。ただ結局はステップ・バイ・ステップなんです。彼は今年をまず良い形で終える必要がありますし、来年はまた重要な年になるわけです。ですから弟としてではなく、アレックス・マルケスとして、彼は良いレースをしています。それにもちろんいつの日か、彼とMotoGPクラスでバトルをしたいという気持ちはあります。チームメイトが彼であれば、それはもちろん夢のようなものですけどね。彼は彼自身のキャリアを歩む必要がありますし、彼自身の良い結果を積み上げて行く必要があるでしょう。」

 

Q

「このサーキットでここまで速く走れる理由はなんでしょうか?他のホンダライダーはかなり苦戦していると思うのですが。またターン8ではどのような事を思っていたのでしょう?」

マルク・マルケス

「なぜかはわかりません。昨年は自分達のバイクはウェットコンディションでかなり良い動きをしていました。今年はより難しいと感じますけど、ラップタイムは出ているんです。最後のブレーキングポイントではバイクを信じる必要があって、そうしてブレーキをリリースする必要があるんです。本当に怖いと感じる瞬間は何度もあって、何度もハイサイドするかもと思う瞬間があるんです。ただそこでバイクを信じる必要があって、自分達は素晴らしいセットアップを見つける事が出来ています。それに自分達はどのサーキットでもスピードを発揮出来ていますから嬉しく思っていますし、これがチャンピオンシップでは重要なことなんです。」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「自分もレースの序盤で危うく転倒するという瞬間がありました。ただ、マルクはいつもそれを上回るような危ない瞬間を何度も経験しています(笑)ターン7でも彼は転倒しかけて少しスローダウンしていたんです。ターン8では加速に移ったところでしたから、より危なかったですね。彼がミスをするとは思っていませんでしたけど、彼は本当に限界で走っているというのはわかっていました。それに自分達のタイヤは、あの時点ではもう限界でしたからね。」

 

Q

「観客の気分で考えると、どのレースが今シーズンの中でお気に入りの3つのレースと言えますか?」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「多くのレースが素晴らしかったと思いますね。最高のレースの1つはシルバーストーンでした。残念ながらマルクはエンジンに問題を抱えていましたけどね。もし彼がバトルに加わっていれば、さらに最高のレースとなったでしょう。ただ、いずれにしても今年は本当に多くの素晴らしいレースがありました。あとはムジェロですね。あれは自分にとっては最高のレースでした。もう1つは間違いなくオーストリアですね。あと今回のレースも最高でした。2人だけのバトルではありましたけど、最後の6周は本当に凄かったと思います。」

マルク・マルケス

「観客の気分で考えると、負けはしましたけどオーストリアとこのレースですね。負けたとは言え素晴らしいレースでしたから。もう1つはミサノかアラゴンでしょう。アラゴンも多くのオーバーテイクがあって素晴らしいレースでした。」

ダニロ・ペトルッチ

「自分は最高のレースはムジェロかなと思います。今日と同様に自分にとっても素晴らしい1日でしたし、Ducatiにとってもそうでした。あとは自分はリタイアしたとは言え、オーストリアは見ごたえのあるレースでした。自分も後で見返してみて、最終ラップは本当に凄いバトルでした。それに最終ラップだけでなく、どのラップもドヴィとマルクのバトルは凄いものでした。それに今日のレースですね。コンディションはかなり厳しいものでしたが、彼らと共にレースをするというのは本当に誇らしいと言えるレースでした。」
 

ニック・ハリス

「皆さんありがとうございました。オーストラリアで会いましょう。」

(Photo courtesy of michelin)

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