今週末を入れてあと残り2戦となった今シーズンのMotoGP。今週末のセパンは高温多湿、さらに日本、フィリップアイランドに引き続き雨の可能性も非常に高いトラックです。最近路面の再舗装が行われていますが、一部乾きにくい部分もあるということで、どのようなレースウィークとなるか注目が必要です

ミシュラン、高温多湿のセパンに向けて準備万端

エキサイティングな展開を見せる 2017 年の MotoGP™世界選手権も残すところあと 2 戦。ミシュランは「Shell Malaysia Motorcycle Grand Prix」が開催されるマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットに向かって移動しています。

マレーシア大会では、この時期の同国の常である湿度と気温の高さに加え、急な豪雨に見舞われてコースがあっという間に大量の水であふれ、予期せぬ出来事が起こる可能性が常に存在します。このように強烈なコンディションに対応するため、また一日のうちで最も暑い時間帯(コースの路面温度が50°Cを超えることも)に、摩耗しやすいセパンの路面で充分に機能するために、タイヤには非常に厳しい要求が課されます。

MICHELIN Power Slick タイヤは絶対的な限界状態の中、1周5,543mのサーキットを20周するために必要な性能と耐久性をライダーに提供しなければなりません。これを達成させるために、コンパウンドの選択は最も重要な要素となります。私たちがこの週末に供給するのは前後ともにソフト、ミディアム、そしてハードコンパウンドのタイヤです。このうちリアタイヤは左右非対称設計で、右側のショルダー部分を硬めにしています。

セパン・インターナショナル・サーキットは1999年にMotoGPを初開催。以来、現在までMotoGPの舞台となっています。安全性が高く、施設は近代的でコースのレイアウトはライダー、マニュファクチャラー、そして技術パートナーに対して様々に異なる課題を提供します。また、冬の間のテストの場としても重要なサーキットです。15のコーナー(5つの左、10の右コーナー)があり、これに2本の長いストレートが、グランドスタンドを挟むように組み合わされています。

このグランドスタンドはMotoGP開催サーキットの中でも最も印象的なスタンドのひとつです。レース当日にはファンで満席となるでしょう。また、高温多湿のセパンでは、ウエットコンディションとなる可能性が非常に高いため、MICHELIN Power Rain タイヤが今大会で使用される公算は大いにあります。選択肢はソフトとミディアムで、前後ともに左右対称設計となっています。

この週末の走行は、金曜日に2回予定されているフリープラクティスセッションから開始されます。フリープラクティスは翌土曜日にも2回予定されており、それに続いて午後に公式予選が行われます。ここで、すべてのライダーは決勝のスターティンググリッドで少しでも良い位置を得るべく、ミシュランタイヤを限界までプッシュすることになります。そして20周で争われる決勝レースは10月29日日曜日、現地時間15時00分(日本時間16時00分、CET08時00分、GMT/UTC07時00分)にスタートします。

ミシュラン・モータースポーツ2輪マネージャー:ピエロ・タラマッソ

「セパンはシーズン最後から2番目、アジアパシフィック3連戦の最後のレースです。非常に高温となる可能性があり、また路面は非常に摩耗しやすいので常に特別な注意が求められる大会です。私たちはそうした極限状態の中で機能するタイヤを供給しなければなりません。2016年に路面の再舗装が行われていますが、昨年の大会とシーズン前のテストで得た情報、データによってこのサーキットで使用する最高のタイヤを製造することが可能となっています。私たちは最高のタイヤを製造するために各コース、各レースで常に学習しています。そしてセパンは最も高い温度域でタイヤがどのように機能するのかを見る機会が得られる大会のひとつなので、私たちの開発プログラムとって極めて重要なレースなのです」

<ミシュランタイヤ プレスリリース>