マレーシアGP決勝結果です。ドライコンディションのレースを望むライダー達が多い中、ウェットコンディションでのレースとなりました。ホールショットを奪ったのは3列目からスタートしたマルケス選手。しかしマルケス選手とロレンソ選手がターン1で大きく膨らんだ中、ザルコ選手がトップに浮上。ザルコ選手はそのままソフトレインタイヤを活かしてレースを引っ張ります。

その後負けられないドヴィツィオーゾ選手がマルケス選手を残り16周の段階でオーバーテイク。この時点でトップはMotoGP初優勝を狙うザルコ選手、2位はDucati初優勝を狙うロレンソ選手、そして3位のドヴィツィオーゾ選手は、マルケス選手が4位のままだとすると、優勝しない限りチャンピオンシップ争いの望みを最終戦バレンシアに繋ぐ事が出来ないという状況の戦い。

残り12周の段階でソフトタイヤが限界に近づいたザルコ選手をロレンソ選手がパス。そしてそれに続いてドヴィツィオーゾ選手もザルコ選手を抜きます。この時点で2位のドヴィツィオーゾ選手と4位を走るマルケス選手のポイント差は26ポイント。ドヴィツィオーゾ選手はどうしても優勝が必要です。

チームオーダーでドヴィツィオーゾ選手をロレンソ選手が先に行かせるのかどうなのか?という状況で、残り4周となった時点の最終コーナーでロレンソ選手のフロントタイヤが旋回中に滑ります。ロレンソ選手は路面に赤いスライダーの跡がくっきり残るほど膝を路面に押し付けてなんとかセーブ。この隙きを付いたドヴィツィオーゾ選手がトップに浮上。これでマルケス選手とドヴィツィオーゾ選手のポイント差は21ポイントになり、ドヴィツィオーゾ選手がそのまま優勝。これで最終戦バレンシアにチャンピオンシップ争いの望みが繋がりました。

2位はロレンソ選手、3位ザルコ選手、4位マルケス選手、5位ペドロサ選手、6位はウォームアップ中にマシントラブルでピットに戻ったペトルッチ選手、7位ロッシ選手、8位ミラー選手、9位ビニャーレス選手、10位ポル・エスパルガロ選手となりました。ロウズ選手とリンス選手は2度転倒。なお、リンス選手は転倒してコース復帰後にショートカットしたとして失格となっています。