★MotoGP2017 Ducati ダヴィデ・タルドッツィ「ホルヘがチーム、そしてDucatiのことを考えたのは明らか」

Ducatiのダヴィデ・タルドッツィによると、DucatiはマレーシアGP前に、状況が許すならタイトル争いが最終戦にもつれ込むようドヴィツィオーゾ選手、ロレンソ選手に話をしていたとのこと。最終コーナーでのミスが無くとも、ロレンソ選手が本当にドヴィツィオーゾ選手を前に行かせたのかどうかは本人しかわかりませんが、これでドヴィツィオーゾ選手のチャンピオンシップ優勝の可能性が本当に僅かではありますが、残ることとなりました。

しかし色々な事が起きるのがMotoGPです。万が一最終戦バレンシアでマルケス選手がリタイアしてドヴィツィオーゾ選手が優勝すれば、ドヴィツィオーゾ選手がチャンピオンシップ優勝することとなります。

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Ducatiはアンドレア・ドヴィツィオーゾとホルへ・ロレンソの両ライダーに、マレーシアGP前にDucatiにとってタイトル争いが最終戦バレンシアまで続くようにという話をしていたと、チームボスのダヴィデ・タルドッツィが明らかした。タルドッツィは両ライダーにこの話をした際、そしてその後の両ライダーの態度に満足しており、ロレンソが20周のレースを、ファクトリー、チーム、そしてDucatiの事を考えて走行したと考えている。

この日はDucatiにとっては今シーズンで初めて1、2を達成したレースでもあり、ドヴィツィオーゾの優勝によって今シーズンのタイトル争いは、11月中旬にリカルド・トルモ・サーキットで行われる最終戦で決定されることが決まった。ロレンソがレースをリードする中で犯した残り4周の時点での最終ヘアピンでのミスは明らかに故意のものではない事は明らかだが、最終ラップに彼はDucatiでの初優勝をかけてバトルをしなかった。ロレンソは”レースには優勝したかったですし、プッシュを続けました。ただフロントが限界だったので最後はドヴィに付いていきました。と述べている。

しかしタルドッツィが日曜に語った言葉は、ロレンソがドヴィツィオーゾがマレーシアで最大のポイントを得ることが出来るようにライディングしていたと思わせる。そしてこのロレンソのライディングによって、マルケスはタイトル獲得をマレーシアで祝う事が出来なくなった。

ダヴィデ・タルドッツィ

「何が起き得るかについてライダー達と話をしました。2人とも状況を理解していましたし、ホルヘがファクトリーの事を考え、チーム、そしてDucatiのことを考えていたのは明らかです。これは2人に、最終戦までチャンピオンシップ優勝の可能性を残しておいたほうが良いということを話していたからです。マルクに今日プレゼントをやるとしたら、それは馬鹿げています。非常に難しいとわかっていますが、バレンシアまで可能性を繋ぐほうが自然でしょう。しかし、これはライダー2人にレース前に話していたことなんです。もしそうしたチャンスがあれば、チャンピオンシップを最終戦までもつれ込ませるようにとね。それだけです。」

こうしたやり取りを考えると、ロレンソがレース中に受け取った”8番マップに切り替えよ”というメッセージは、単純にエンジンマップセッティングをレースの流れに沿ったものに切り替えるようにという指示だったのかもしれない。もしくは、この8番マップへの切り替えという合図は、”ドヴィを前に行かせろ”という暗号だったのかもしれない。タルドッツィはこの質問に対して、5度の世界チャンピオンであるロレンソは、レースにおける彼の役目を既に理解していたのだと語る。

「これはメッセージの内容がどうかということじゃないんです。ホルヘはシナリオについて完璧に理解しています。そのシナリオによる結末を彼はわかっているんです。全てが本当にシンプルなんです。Ducatiはチャンピオンシップ争いを最終戦まで続ける必要があり、ホルヘはチームとDucatiを助けたということです。」

ロレンソ本人はダッシュボードメッセージは見ていないと語っている。「正直、ボードで残りのラップを見ていただけです。ウェットコンディションで回転数などを見る集中を切らさないようにしていたので、メッセージは見ていません。もし見ていたならそう言いますが、実際そうではありません。パルクフェルメでこのメッセージについて教えられたんです。」とロレンソは語る。

ということは、タルドッツィはロレンソは最終コーナーのミスが無かったとしても、ドヴィツィオーゾを先に行かせたと考えているのだろうか?

「まだライダー達と話していません。これから数日のうちに話し合うつもりです。ただ、彼らの態度に関して嬉しく思っていますよ。彼らは文句を言いませんでしたし、彼らはそれぞれの役目を果たしたんです。今年ドヴィはチャンピオンシップ争いをしている。対してホルヘは過去とは違って苦戦しています。ただ、来年は立場が逆になるかもしれません。そしてチームの一員、Ducatiの一員であるということは、Ducatiのために仕事をする1人のメンバーであるということなんです。それだけで、実にシンプルなことです。」

「ウェットコンディションであれば2人が表彰台に上がる可能性はあると思っていました。彼らはウェットセッションで1番手、3番手でしたからね。この結果に関しては自信があったんです。特にロレンソはレース前に本当に集中しているようでした。レースの前にライダーの目を見れば、これから良いパフォーマンスを発揮するかしないかというのはわかるんです。そしてホルの目は歌詞にあるように”虎の目”をしていたんです。ドヴィツィオーゾについても自信に満ちていましたし、彼はチャンピオンシップにおいてトップライダーですからね。」

ドヴィツィオーゾの勝利によって4位で完走したマルケスのポイント上のリードは21ポイントとなった。バレンシアでマルケスが最高峰クラス参戦5年で4度目となるチャンピオンシップ優勝を果たすには、ドヴィツィオーゾが優勝したとして11位、もしくは11位以上を獲得する必要がある。つまり、ごく僅かであるがドヴィツィオーゾにもチャンスはある。

マルケスはDucatiのチームオーダーに関しては、状況を考えると”ごくごく当たり前のこと”だと語る。なお、Pramac Ducatiのスコット・レディングは、フィリップアイランドにおいてドヴィツィオーゾより後にゴールするようにと言われていたという。

(Photo courtesy of Ducati)


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