最終戦バレンシアGPの決勝結果です。気温は25°、路面26°のドライコンディションのレースとなりました。この30周のレースでホールショットを奪ったのはペドロサ選手。マルケス選手はスタートで軽くウイリーをし、スタート失敗か?と思わせますが、すぐに追いつきます。マルケス選手はすぐにトップに立ちますが、後ろから追いすがるザルコ選手に気づいて、すぐにザルコ選手を先行させます。

ザルコ、マルケス、ペドロサ、ロレンソ、ドヴィツィオーゾというトップ5でレースは距離を重ねる中、ロレンソ選手に対して”マップ8へ切り替えよ=ドヴィツィオーゾを先行させろ”というダッシュボードメッセージが出ますが、ロレンソ選手はこれに従わず、もしくは気付かずに走行を続けます。しかし、その後にピットボードに「ポジションを1つ下げろ」というメッセージも表示されていましたので、これは無視をしていたと考えるのが自然でしょう。しかしこの時点でのマルケス選手の位置を考えると、ロレンソ選手にとってはドヴィツィオーゾ選手を先行させる意味が無いとも言え、このチームからの指示は若干不可解でもありました。

この後マルケス選手が何度かブレーキングミスをしますが、残り7周でターン1で大きなミスをしてトップから5位にまで順位を落とします。この後3位に順位を上げたロレンソ選手が残り6周で転倒リタイア。そして同一周回にドヴィツィオーゾ選手も転倒します。この瞬間にマルケス選手の2017年のチャンピオンシップ優勝が決定します。

これでレースで優勝したのはペドロサ選手、2位ザルコ選手、3位マルケス選手、4位リンス選手、5位ロッシ選手、6位イアンノーネ選手、7位ミラー選手、8位クラッチロー選手、9位ピッロ選手、10位ラバト選手となりました。

レースの残りの周回ではMotoGP初優勝を狙うザルコ選手、ペドロサ選手がバトルを展開、最終的にペドロサ選手が優勝してレースを終えました。終わってみればあっけない結果となりましたが、2017年のワールドチャンピオンはマルケス選手という形で2017年シーズンは幕を閉じました。

(Photo courtesy of michelin)