★MotoGP2018ヘレステスト最終日 確かな手応えを掴んだスズキ

2017年シーズンはエンジンスペックの選択ミスで苦戦したスズキにとって、2018年シーズンのシーズン開幕前テストは本当に重要になります。今回はファクトリーライダー2人、テストライダー1人という万全の体制で開発を進める事が出来ていますので、来シーズンのスズキの活躍に期待したいところです。

余談ですが、ホンダ、ヤマハに大きく遅れを取るスズキが本気でMotoGPタイトルを獲得したいのであれば、ヨーロッパにMotoGPの開発・テスト拠点(日本のファクトリー + 竜洋的なもの)を持つべきと管理人は以前から考えています。シーズン全体ではヨーロッパラウンドで獲得出来るポイントのほうが圧倒的に多いわけですし、テストの度に日本からスタッフ、パーツなどの移動も手間でしょう。ただ、予算面、そして技術流出の恐れという観点から実現は難しいでしょうね。

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スズキのMotoGPチームは2017年の走行をスペインのヘレスで終えた。昨年のテストで選択したエンジンによってコーナーエントリーの問題を抱えていたスズキだが、2018年のGSX-RRの最終的なスペックを決定する前に、様々なスペックのシャーシ、エンジンを異なるサーキットでテストするという事を考えている。

アンドレア・イアンノーネは水曜日に最速タイムを記録、木曜日に4位、最終日にはMotoGPライダーとしてはトップ、総合順位としてはSBKのジョナサン・レイに次いで2位だった。

アンドレア・イアンノーネ

「今回は本当に多くの事をテストしたかったので、非常に大変なテストでした。非常に疲れましたけど満足しています。何よりも新しいシャーシと異なるセットアップのフィーリングを感じることに集中しました。全体的には大きな改善を感じることが出来ました。1周のタイムもそうですが、ペースも良かったですね。向上したいと思っていたのは、タイヤが摩耗する中でもコンスタントなパフォーマンスを発揮出来るということです。これはつまりレースの中でも高い競争力を発揮出来るということです。」

「その後は新しいエンジンを試しました。そしてしっかりとした比較を行うために走り込むことが出来ました。フィーリングは良くなっています。ここまで良くなるとは思っていませんでしたし、本当にビックリしました。ただ、今は地に足を付けて作業を進めていく必要があります。こうした形で前進出来たのは素晴らしいことですが、まだまだ改善出来る部分があります。そしてこれらがこの冬の課題なんです。

アレックス・リンス

「バレンシアでテストしたいくつかの内容を再びテストしました。これはデータをしっかりと確認するためです。これらの新しいパーツは効果があることがわかりましたし、自分のフィーリングも向上しました。もっとライディングに自身が持てる感じがしましたし、これがラップタイムの向上に繋がりました。新しいシャーシで記録出来たペースに関しては驚きでした。バイクの元々の性格は変えずにコンスタントに走れるようにしているんです。ただ弱点と感じていた部分は改善出来ています。」

シルバン・ギュントーリ

「アンドレアとアレックスと意見を交換出来たのは良かったです。GSX-RRが良くなっているのを見ることが出来、さらに良くなって行きそうだと感じることが出来ました。最終的なフィーリングは最高でしたね。」

テクニカルマネージャー 河内 健

「今回ここには多数のパーツを持ち込みました。ただ完全に新しいものだったというわけでもありません。これらは過去に既にテストをしたことがあるものなんです。ここヘレスでは、こうした部品のそれぞれの効果、そして異なる組み合わせがどうかというテストをしました。この冬にどの方向性に進むかを決めるかということが大事だったんです。これでセパンに持ち込む2018年型のバイクに関して、最高の組み合わせを見つける事が出来るかもしれません。」

チームマネージャー ダヴィデ・ブリビオ

「新しいエンジンは出力が少しアップしていますが、スズキのフィロソフィーであるスムーズさを保っています。これはライダー達に非常に喜ばれました。大きなステップというわけではありませんが、扱い切れてパワフルなんです。そして先週テストを行った改良型のシャーシのテストも行っています。」

スズキは2017年シーズンに表彰台を獲得出来なかったので、技術的コンセッション(優遇処置)を受ける。これによってチームはシーズン中もエンジン開発が可能となるが、河内氏はレース数が増えたことによる忙しさから、この優遇処置による恩恵は底まで大きくないと考えている。

テクニカルマネージャー 河内 健

「正しい形でスタートするというのが本当に重要です。来年はコンセッションがありますので、他のメーカーよりもテストをすることが出来ます。(※2017年シーズンに表彰台を獲得しているホンダ、ヤマハ、Ducatiよりも)しかしカレンダー上はタイGPが増えたことで非常に忙しいです。ですから、正直に言うとコンセッションによる恩恵をそこまで得ることが出来るかどうかはわかりません。このタイトなスケジュールの中でテスト日を見つけるのは容易ではありません。」

冬季の開発禁止期間は12月1日からスタートする。次回、スズキがトラックに登場するのは、1月にオフィシャルテストが行われるセパンだ。

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