★MotoGP2018 ダニロ・ペトルッチ「2019年の目標はファクトリーチームで走ること。チャンスは手の中にある」

今期Pramac Racingにおいて大きな活躍をしたダニロ・ペトルッチ選手のロングインタビューをご紹介します。2019年はDucatiのファクトリーシートを狙っているとのことで、今後の自分のライディングにおける課題も明確とのこと。

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ダニロ・ペトルッチ

「結局のところ最終的にチャンピオンスタンディングがものを言います。2015年よりも今年は良かったですね。Ducatiでの初年度となった2015年は驚くような結果でした。しかし昨年はシーズンスタートにおける怪我をしてしまったこともあり、数戦良くない状態でした。今年は自分にとってベストと言えるMotoGPシーズンでした。4つの表彰台を獲得し、予選で1列目も何度も獲得しました。ただ、ポールポジションと優勝は達成出来ませんでした。ただ、これらは全てを犠牲にして達成するようなものでもありません。最も重要なのは、全てのレースにおいてトップ5、トップ6を獲得し続けるということです。ただ、これは常に可能というわけではないんです。」

「いくつか良いレースもありましたが、2戦、3戦は何が起こったのかわからないというほどスランプの状態もありました。でも最終戦はスピードがありましたし、バレンシアテストも良かったですね。そもそもの問題の確信に気がついたんです。これは他のDucatiライダーと比較した場合に、自分はリアタイヤの消費が多いんです。スロットル操作がアグレッシブなんですよね。グリップがかなりある時は助けになるんですが、トラクションが低い時は自分で問題を生み出してしまうんです。」(※無意味な空転に繋がるということ)

「ミシュランタイヤの向上は最初ヘレスで感じました。自分の強みは常にブレーキングなんです。自分はブレーキングのリリースが多いライダーなんですが、加速ポイントも速いんです。自分はバイクがまだリーンしている状態で開けていくんです。ミシュランはマネジメントが難しいデリケートなタイヤですから、一度オーバーヒートさせてしまうとパフォーマンスを犠牲にすることになります。

「ミシュランは最大のパフォーマンスを常に追い求めていますから、常に異なるコンパウンドを持ち込むんです。つまり、バイクの挙動がサーキットごとに大きく変わるということなんです。ですからバイクをタイヤ、サーキットに適合させることが問題になってくるんです。ミシュランのタイヤは”レーシングタイヤ”ですね。スロットルとタイヤのコネクションをしっかりと感じます。」

「ミシュランタイヤを”デリケート”と表現したのは、スロットル操作がアグレッシブだと簡単に温度が上がってしまうからなんです。実際、自分は他のライダー達と比べてもリアの温度が高いんですよ。そうなるとトラクションがなくなってタイムを失うことになります。外から見ていると、これがヤマハの問題のように思えます。ただ、あくまでもこれは自分の考えですけどね。」

「解決策としてはドヴィツィオーゾのように、あまりタイヤをヒートアップさせずに、ストレスを与えすぎないことです。ただ、そうしたライディングをしながらトップを走るのは簡単ではありません。ただ、自分のライディングスタイルを、どう変化させれば良いかはわかりました。難しいのは、自然に感じられるようにするということでしょう。ロレンソもDucatiにもっとスムーズなエンジンにするよう求めていますが、問題は基本的に自分のライディングスタイルにあります。」

「ヘレスでは2018年型プロトタイプに乗りましたが、たったの1時間です。ただ、問題としては自分はこの走行において、ターン8で今シーズン”最高の”転倒をしてしまったんです。ですから、その後は新しいデスモセディチをあまり走らせていないんです。いくつかの違いは気がついたんですが、自分に余計な情報を与えないよう、エンジニアは何も教えてくれていないんです。いずれにしても、あれが完全な仕様決定版ではありませんから。」

「今年の早い段階では、ファクトリーチームのためのテストをかなりこなしました。それでガレージにこもっている時間が多かったんです。自分の作業の結果はアンドレアとホルヘのデータに見て取れるでしょう。自分は完全にトラックで走る時間が足りてなかったんです。それでムジェロから、安定してきて結果が出せるようになってきました。自分のやった仕事がドヴィの役にたって、彼がタイトル争いをするのに助けになったのであればいいんですが。」

「このバイクはタイトル争いをしたバイクなんです。ですからベストな1年であったわけで、今までの曲がらないと言われていた古いDucatiではないんです。確かにまだいくつか細かい点を変えていく必要はありますが、このレベルになってくるとあらゆる要素が不可欠なんですよ。1周につき0.1秒がレースの最後に大きな違いを生むんです。そして時にはこうした差がなんで付くのか理解できないこともあるんです。

「個人的にはあまりにも早い段階で契約交渉がスタートするのは好きではありません。ただ理解は出来ます。選手の移籍に自由度の高いフットボールのような世界ではありませんからね。シーズンの中盤までこうした話をするのは待つ形のようが良いと思うんですがね。あまりにも早い段階だと、バイクのパフォーマンスもライダーのパフォーマンスもわからないわけですから。」

自分の目標はDucatiのファクトリーライダーになることです。ホルへはDucatiで勝とうとしていますし、アンドレアは既にそのパフォーマンスを示しています。ですから、自分はこの2人のうちどちらかよりも良い形のレースをする必要があります。もちろんこの2人よりも良い形でスタートするわけではないですが、可能であれば、より多くのライダーよりも良い形でスタートしたいですね。」

「来年はDucatiと契約がありますし、2019年からファクトリチームに加わるというオプションもあるわけです。チャンスは自分の手の内にありますよ。Ducatiはこのオプションを喜んで加えてくれました。ですから、後は自分次第です。来年は自分にとって8年目のMotoGPシーズンとなり、自分もそろそろファクトリーチームで走る準備が出来ています。ただ、自分の夢はDucatiと共に進んでいくことです。Ducatiはここ数年自分を大切にしてくれていますから、自分もその信頼に応えたいと思っています。」

「マルケスは自分のことは、例え遅く走っていても抜きにくいと話しています。80%はマルケスのほうが速いですし、練習走行の中でも、あるライダーはユーズドタイヤでも良い感触で、そう感じないというライダーもいるわけです。こういった状況であっても、ブレーキングセクションで自分を抜くのは簡単ではないでしょう。」

「自分の体のサイズもあるでしょうが、走行中にコンタクトがあったとしても、自分はそこまで影響を受けないんです。他のライダー達は自分の周りで走る時は注意してますよ。オーバーテイクの際には自分はブレーキングが遅いですから、他のライダーにとってはオーバーテイクが難しいようですね。」

「今年はミサノでマルケスとバトルする機会があったんですが、彼には驚かされました。彼はタイトル争いをしていたわけですが、彼はクレイジーなオーバーテイクをして、その直後にファステストラップを記録しました。彼がなんで転ばないのか理解出来ませんし、どうやって自分が彼についていったのかもわかりませ。ただ、これが初めてというわけでもないんです。」

「もてぎでもマルケスは凄かったですね。彼は何も恐れないんです。それにドヴィツィオーゾも凄い走りでした。日本GPにおいては、あの2人走りは正直怖かったですね。彼らを先に生かせざるを得ませんでした。あれだけ路面に水がある中であのスピードで走るのは狂ってますよ。

一番ブレーキングでの勝負が難しいのはバレンティーノです。彼を1対1で負かすのは本当に難しいんです。彼はまるでこちらの動きを全て知っているかのようなんです。来週は彼のランチで彼と会いますが楽しみです。ここで行われるレースでは、バルダッサーリとペアなんです。自分と同じく小柄なライダーですよね(冗)」

「今シーズンは本当に疲れました。今年はファクトリーバイクもあって大きな希望とともに始まったシーズンでした。数戦良いレースが出来て、その中で今シーズンに対する期待もプレッシャーも高まっていったんです。バレンシアでのレースの段階ではメンタル面でかなり疲れてしまっていました。それもあって苦戦したんですが、自分の問題もわかりましたし、どの分野で作業が必要かもわかりました。目標は1年ごとに改善を重ねていくことです。現在のMotoGPにおいては難しいとは言ってもね。ただ、昨年のシーズン終わりではもっと臆病になっていた部分がありました。何を期待すべきかもわかりませんでしたしね。ただ、現在はどの分野の作業が必要なのか明確なんです。」

(Photo courtesy of michelin)

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