★MotoGP2017 マニュファクチャラーズプレスカンファレンス翻訳 KTM

最終戦バレンシアGPのレース前に行われたマニュクチャーズプレスカンファレンスの中から、KTMのピット・ベイラーのコメントをご紹介します。KTMは今年からMotoGPに参戦する形となりましたが、特に後半戦から他メーカーに追いつくスピードが加速した印象を与えました。このプレスカンファレンスの中では、ピット・ベイラーが結果が出なくともライダーを信用する事の重要性を語っていましたが、こうした場でチームマネージャーが、「自分達はライダーを大事にするメーカーである」と発信する事の意義は非常に大きいでしょう。

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スティーブン・デイ

「もちろんKTMにとっては戦闘力を上げるということが重要になってくるのでしょうが、KTMの今年の結果はあなた自身の予想を超えるものだったのでしょうか?」

ピット・ベイラー

「まずはドルナ、そしてこうして一緒に戦っているメーカーの皆さんに、こうしてMotoGPに復帰して一緒に戦えているという事に関して感謝を延べたいと思います。最高峰クラスで、世界最高峰のレースに参戦出来ているというのは本当に素晴らしいことです。ただもう一方で、今シーズンは自分達にとっては非常に難しいものでした。シーズンが始まる前には出来る限り準備をして挑もうと思っていたわけですが、1年目のMotoGPの万全の状態で挑むというのは本当に難しいですね。ですから、パドックにいる間に毎時間、毎日学習をする必要がありました。ただ自分達の予想以上に良い結果が出ているとは言えます。カタールではグリッド最後尾からのスタートだったんです。暗くて雨が降っていて、スタートシグナルがほとんど見えないような状態でした。それが数週間前のレースでは2列目からスタート出来るようになったんです。ですから開発の成果が素晴らしい形で現れていますし、チームが最高の仕事をしてくれたことを本当に嬉しく思っているんです。ライダー達、そしてチームの努力に感謝したいですね。さらに上に行ければもっと嬉しいですが、まず最初に述べたように、この最高峰のレースに参加出来ているということが嬉しいんです。」

 

Q

「2019年以降にサテライトチームを持つ可能性はあるのでしょうか?」

ピット・ベイラー

「2019年に関しては、まだ明確なアイディアを持っていません。これはチームからのリクエストありきですし、まずは自分達のパフォーマンスを向上することに集中しないといけません。まずはパッケージ、バイクを向上していき、自分達のバイクを使いたいと言うメーカーが出てくるかによってきます。ですから、現時点では明確なアイディアというのはないんです。もちろん将来的にサテライトチームを持つ計画はありますが、あくまでもリクエストありきです。それに自分はこの件に関して決定権はありませんからね。ですから現時点では自分達の仕事に集中したいと思っています。」

 

Q

「スミスに関しては今年はポルとカリオと比較して、ほとんど良い結果を残せなかったにも関わらず、来年の契約を発表したのはなぜなのでしょう?」

ピット・ベイラー

「スミスに関しては、まずそもそも来年も契約があるということが第一です。彼が来年KTMのバイクに乗れないという話に関しては正式な話では全くなかったんです。ただ彼の結果が出なかったことで、外からのプレッシャーが大きかったんです。ただ新しいバイク、新しいプロジェクトに身を投じたライダーのリスクも考える必要があります。契約自体は単なる紙切れで、ライダーはバイク自体を見ることも出来ないわけです。ですから、非常に戦闘力が高いバイクからKTMのバイクを信じて乗換えを彼は行ったわけで、契約年の途中でライダーを放り投げるなんていうのはフェアではないでしょう。ですから彼にはバイクを適切に開発するための時間を与えたんです。スミスが今の結果よりも優れたライダーであることはわかっています。彼が彼の能力ほどに優れた結果を出せないのには理由があると思っています。それに彼にとってもどんどんとプレッシャーが高まっている状況でしたからね。ですから、我々はライダーとの契約をしっかりと守るんだということを彼に示したわけです。というのも、走行を終えてパドックに帰ってきて真っ先に思うのが”このチームで走る事が出来るのは、あと一体何時間だろう?いつ追い出されるんだ?”というような状況では、出る結果も出ないでしょう。ですから、私は3人のライダーが皆素晴らしい結果を出してくれていることを嬉しく思っています。ポル、ミカ、ブラッドリーの3人は、それぞれが素晴らしい仕事をしてくれています。ですからブラッドリーが来年も自分達と一緒に走ることになるんだということを確定したほうが良いだろうと思ったんですよ。」

 

Q

「ワールドスーパーバイクからはアレックス・ロウズ、マイケル・ファン・デル・マルクが今年はワイルドカード参戦をしましたが、スーパーバイクは今でも新たな才能を発掘出来る場所と言えますか?それともこのパドックの中から新たなライダーを探そうと考えているのでしょうか?」

ピット・ベイラー

「今のところKTMはスーパーバイクとは関わりがありませんから、特に何とも言えません。若い才能に関してはKTMは独自の戦略があります。今やMoto2、MotoGPに参戦していますから、10年以上サポートしているルーキーズカップをサポートする意味合いがより明確になりました。時には若い才能が育っていき、それを自分達が活用出来ないのを歯がゆい思いで見ていたんです。そしてこれに関しては、来年はMoto3で15台、Moto2では5台を走らせます。いずれはこうして育ったライダーをMotoGPで走らせたいというのが、我々のライダー育成プログラムの目標です。」

 

Q

「コストを削減する必要があると話していましたが、技術開発、テストに制限が入り、ライダーとテクニカルスタッフの重要性が高まるわけですが、そうなるとライダーの給料も上がるわけで、これに付いて行くことが出来るのでしょうか?ピットにも同じ質問ですが、新しいライダーを将来に向けて探していくわけですが、それに関してはいかがでしょう?」

ピット・ベイラー

「このクラスのバイク開発というのは、間違いなく難しいですよね。KTMに関しては、まずは技術開発を進めて、その差を埋めることが大事です。どのメーカーも毎日進歩していて、そのレベルに達成するための努力が必要です。もし1秒の差があれば、もうトップ10は逃してしまうでしょう。ただ1秒の差を世界最高のメーカー相手に詰めるには簡単なことではありません。ですから間違いなく優秀なエンジニアが必要になりますが、KTMはそれが出来ると思っています。ライダーに関してはKTMはどこかからスーパースターを見つけようとしているのではなくて、自分達で育てている選手を使っていきます。それに6メーカーが良いライダーを獲得しようとしている中では、若いライダーにチャンスを与えるのもありでしょう。KTMは世界選手権で多くの選手を育ててきましたから、将来はKTM自身のためにもこうした若いライダーを育てていきたいですね。」

 

Q

「2019年には電動バイクのチャンピオンシップの噂がありますが、いつの日か、MotoGPも電動バイクになる時が来ると思いますか?であればいつ?」

ピット・ベイラー

「こうした素晴らしいサウンドのエンジンで戦う事が出来て嬉しく思っています。MotoGPクラスはこの先15年はエンジンのままでしょう。ただ、これは自分の個人的な意見です。電動バイクに関してはいくつも心躍るようなプロジェクトが進んでいます。電動バイクというのは街中でさらにポピュラーになっていきますが、ただ、エンジンにとって変わることはないと思います。」

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