★MotoGP2018 ビニャーレスの元クルーチーフ「ビニャーレスがスズキに残っていればタイトル争いが出来た」

元ビニャーレス選手のクルーチーフであるホセ・マヌエル・カズーは、ビニャーレス選手がもしスズキに残っていれば、2017年にタイトル争いも出来ていたであろうと語ります。序盤にホンダが苦戦、ヤマハが中盤から苦戦した今シーズンは、他のメーカーにとって躍進のチャンスであったわけですが、確かに2016年のビニャーレス選手とGSX-RRの組み合わせの強さを考えると、それも可能であったかもしれないと思わせます。

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MotoGPのような競争力が高いパドックにおいては、”もし”という考えにあまり時間をかけている時間はないが、”もしこうであったら”ということに思いを馳せるのを止めるのは難しい。マーべリック・ビニャーレスの元クルーチーフであったホセ・マヌエル・カズーは、もしビニャーレスがスズキに残っていたとしたら、2017年のシーズン最後までタイトル争いが出来たのではないか?と考えている。

ビニャーレスとカズーはMoto3時代からMotoGPへのデビューとなった2015年。そして2016年に共に戦った。そして2016年にビニャーレスはMotoGPクラスの多くの有力選手を従えて、GSX-RRで年間ランキング4位を獲得していた。この中で2人の関係は急速に深まり、ビニャーレスは2017年にヤマハに移籍する際、カズーにヤマハに来るように誘っていた。

2017年にビニャーレスのタイトル獲得の可能性は早々に無くなり、チームメイトのバレンティーノ・ロッシは、2017年のM1をウェットコンディション、そしてグリップが低いコンディションで走らせるのに苦戦していた。カズーはビニャーレスの2016年の強さを考え、22歳のビニャーレスがスズキに残っていれば、2017年のような悲劇は起きなかったであろうし、最終的にはマルク・マルケスとタイトル争いが出来たのではないかと考えている。

ホセ・マヌエル・カズー

「2017年はマーベリックが本当に強い走りをすると思っていました。2016年の終わりに、彼は本当に素晴らしいシーズンを過ごしていました。2016年後半に彼が獲得した平均的なポイントを考えると非常に高かったのがわかります。彼は恐らくナンバーワン、もしくはバレンティーノに次ぐくらいのレベルの高さだったと思います。もし彼がスズキに残っていれば、いずれにせよ彼はチャンピオンシップ争いが出来ていたと思います。彼自身進化していましたし、そのまま進歩出来たはずです。彼は2017年を素晴らしい形でスタートしましたが、その後は特にル・マン以降は序盤よりも苦戦していましたね。」

「これがタイヤなのかシャーシなのかわかりませんが、外からは何とも言えません。マーベリックのパフォーマンスに対して点をつけるのは難しいです。パッケージについてはヤマハとマーベリックのパッケージのほうが、スズキより僅かに良かったかもしれません。スズキで彼はランキング4位を獲得し、今年はロレンソがチャンピオンシップ争いに絡んでこない中で3位でした。序盤にロレンソはDucatiで苦戦していましたからね。彼はシーズン終わりにかけて強さを増していきました。ですから、チャンピオンシップ争いに1人の重要なライダーがかけていたわけです。その状態でビニャーレスはスズキよりも1つ上の順位でシーズンを終えました。外からは何とも言えません。これは彼の経験によるものでしょうし、チーム、ファクトリーのエンジニア達との愛称もあるでしょう。そういう意味では、彼はスズキと素晴らしい形でシーズンを終えましたから驚きでした。外からは彼はナーバスに見えましたけど、実際は落ち着いていたのかもしれませんね。」

カズーはこうしたことばかりを考えているのではない。彼は現在リンスのガレージで働いており、元Ducatiのエレクトロニクステクニシャンの彼は、スズキはビニャーレスに匹敵する才能を手に入れたと考えている。リンスの最高峰クラスデビューは怪我ばかりで語られることが多い。しかし20歳の彼は、スイートなハンドリングながら欠点もあるマシンから、結果を出すこと学習しつつある。

リンスはシルバーストーンで9位を獲得(なおビニャーレスはここで優勝を果たした)、そして最後の4戦でトップ6で完走した。11月に行われたヘレスのテストのコメントからは、リンスとスズキが2017年の終わりに素晴らしい形でシーズンを終えたことを示している。

「アレックスを見ると、彼はMotoGPのキャリアの始まりとして、最悪の形でのスタートとなりました。彼はバレンシアで酷い怪我をし、その後オースティンでも怪我をしました。彼がバルセロナテストで復帰してからは、進化は遅いながらも着実に前に進んでいます。今彼は正しい形でバイクに乗れています。彼は働き方を組み立てていることを理解していますし、これは実に重要なことです。彼もMotoGPは才能だけでは無理だと理解しています。彼は彼自身の働き方を組み立てており、バイクに何が起きているかを感じ、それをチームに伝えようとしているんです。」

「今は自分達がこの良い状態を維持していけると感じます。本当に嬉しいです。私は彼が将来に向けて素晴らしい才能を持っていると信じています。彼が同じように作業を続ければ、2018年を彼は楽しむ事が出来るでしょう。」

MotoGPマシンを乗るためには、素晴らしい才能を持っていることは必要不可欠だ。しかし同様に、レースウィークの中で正しい働き方を理解し、組みたてていくこともまた重要なのだ。

まずは才能がなければダメです。しかし才能というのは向上させるのが難しく、道を失うのも簡単なんです。レースで使用するタイヤ、シーズンの中で使用するタイヤをレースウィークの中で使用して決めていくということは重要ですが、これを正しいアプローチで行う必要があります。時に周回していると別のライダーがいて、良いラップを刻む為に後を追おうとしますが、そうすると自分がしている事を忘れてしまうものなんです。」

「ミニ・ロングランを行うのが大事なんです。何が良いか悪いかを理解し戦略を立てるには、最低限必要な周回数があるんです。またライダー自身にとっても、自分がバイクに対して選んだものが良い選択だったのだと自分を納得させるにも時間が必要です。」

「リンスは本当に素晴らしい才能を持っていると思います。マーベリックがスズキで走り初めた年はバイクも完全に新しいバイクでしたから、単純比較は難しいです。チームも新しかったですしね。今年はなかったような難しさもありました。ただ、今年はアレックスが怪我をしていなかったということもあります。そして彼自身がバイクにとって最も重要な”部品の1つ”だったんでしょう。」

「エンジンの面では2017年は間違った方向に進んでしまったと言えるでしょう。ですから両者の比較は難しいです。確かに2015年はマーベリックが将来競争力の高いライダーになるだろうという兆候がありました。しかし2017年も、アレックスが将来的にMotoGPで非常に競争力の高いライダーになるという兆候がありました。これから私が正しかったのかがわかるでしょう。

(Photo courtesy of michelin)

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