★MotoGP2018 ダヴィデ・タルドッツィ「多くの物事がドヴィツィオーゾに、自分はトップライダーなんだと思わせた」

Ducatiのダヴィデ・タルドッツィのロングインタビューをお届けします。断片的な内容は先にご紹介していたかと思いますが、今回のインタビューではドヴィツィオーゾ選手の2017年シーズンの成功について、ロレンソ選手についてなど色々と述べています。中でもホンダの事を讃える様子は、フェアなスポーツ精神という意味で聞いていて気持ちいいですね。

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アンドレア・ドヴィツィオーゾが37ポイントで2017年のMotoGPタイトルを逃してから1週間後、Ducatiはアプリリア、スズキ、KTM、ホンダのサテライトチームと共にヘレスで3日間のプライベートテストを行い、来シーズンへの準備を行っていた。例年通りCrash.netはDucatiファクトリーチームのダヴィデ・タルドッツィに様々な話を聞いた。その話題は2017年のターニングポイント、ドヴィツィオーゾの成功の秘密、2018年にホルへ・ロレンソがライバルと戦う上で必要なことなどにも及んだ。

 

Q

「2017年シーズンを振り返っていかがですか?」

ダヴィデ・タルドッツィ

「自分達が成し遂げたことに関しては大いに喜ぶべきでしょう。結果に関しても、我々のライダー達が成し遂げたことにしてもね。最後にはドヴィツィオーゾは素晴らしいチャンピオンシップを送っており、一方ホルヘは苦戦していました。ただホルヘは最後には彼の競争力の高さを示していましたし、2018年は彼もまたタイトル争いに参加出来るという事を証明していました。4年前にジジがDucatiに加入してからは、Ducatiは常に改善しています。来年は我々の両ライダーが常に優勝争いをしているところを見せなければいけませんから、最も大変な1年になるでしょう。ヤマハやホンダだけでなく、Ducatiもそこにいなければならないのです。まだ完全に新しいバイクがあるわけではないので何とも言えませんが、今日もいくつかの新しいパーツを試して、非常に良い結果を得ることが出来ました。まだ新しいバイクは手元にありませんが、セパンでどうなるかですね。セパンでも完全に準備が出来ているわけではなく、そこから開幕戦までには9日間があります。最も重要なのはカタールの開幕戦となる日曜日です。」

 

Q

「今年のドヴィツィオーゾの成功の影にあったのはなんだと思いますか?」

ダヴィデ・タルドッツィ

「多くの出来事が、彼に彼はただ速いだけでなく、優勝ライダーなのだと思わせたと思います。もちろんこれは2016年にセパンでの優勝から始まったわけですが、冬の間にいくつかの人が彼に異なる形で話しかけていたことに彼も気づいたでしょう。彼自身も精神面で変わったんです。ドヴィは今までもずっと速いライダーでした。ただ優勝争いに絡んでくるライダーではありませんでした。彼は精神面でさらに成長し、それで彼は優勝出来るようになったのです。」

 

Q

「ドヴィツィオーゾにとって複数回タイトルを獲得しているロレンソがチームメイトになったのは、彼にとって良かったと思いますか?これによって、彼は全く同じ装備でベストのライダーを負かしたということになるわけですよね。」

ダヴィデ・タルドッツィ

「そう思いますね。ホルヘはドヴィツィオーゾが自分の事を速いだけでなく、トップライダーなのだと思わせることを助けてくれたと思います。大きな違いですよ。」

 

Q

「ドヴィツィオーゾが心理学者、そしてAmedeo Maffeiによるメンタルトレーニングを受けているとされます。彼の働き方に関して違った点はありましたか?」

ダヴィデ・タルドッツィ

「いいえ。この心理学者に関する内容は冬の間に数回あっただけです。シーズン中はありませんね。最も助けになったのは、彼のクルーチーフのAlberto Giribuolaとの関係です。彼のメンタルが、ドヴィに毎戦優勝争いが出来ると思わせました。バイクに関してではなく彼らは良い働き方を見つけたんです。これはセッティングにおける数クリックだとかフレームなどに以前するものではなく、個人と個人の関係性によるものです。今年ドヴィは良いバイクを手に入れ、そしてレースエンジニアと良い形で作業を進める方法がわかったんです。」

 

Q

「つまりドヴィの成功事例はチームとしての安定感と継続性が大事ということでしょうか?」

ダヴィデ・タルドッツィ

「ええ。これらが助けになります。明らかに技術的には良いバイクが必要です。そして今我々はこれがあります。ライダー達がジジに要求しているように弱点はあります。ただ、最終的に大事なことはバイクの良いバランスを見つけることが出来たこと、そしてドヴィは年間を通じてバイクにあまり変更を加えませんでしたが、彼は快適だと感じていたんです。」

 

Q

「レースデイにガレージにいるドヴィツィオーゾという事では、2017年の彼は2015年の彼と異なりますか?」

ダヴィデ・タルドッツィ

「いいえ。ただ今は彼の目の中に光が見えます。今年彼はライディングに喜びを感じています。以前は彼はライディングを楽しんでおらず、問題に捕らわれすぎていました。今は彼はバイクに良い点に収集しており、良い点をさらに伸ばそうとしており、弱点についてばかり考えているわけではないのです。彼は「バイクのこの部分が良いからここを伸ばして、この弱点をカバーしよう」と考えているんです。これは完全に異なる働き方です。多くのライダーは問題を解決しようとします。バイクの良い点に集中するという働き方もあるんです。Ducatiのようにブレーキングが良いバイクがあります。ドヴィは「問題を解決する前にこの部分を伸ばそう」と言うんです。異なるメソッド、異なるアプローチですよね。どういう角度から問題を見るか、また問題を全く見ないかどうかということです。」

 

Q

「ガレージ内部では、今年ロレンソはどの程度変わったんでしょう?」

ダヴィデ・タルドッツィ

「ホルヘは彼のライディングスタイルを変えるために大きな努力をしました。彼はライディングスタイルをDucatiに合わせているんです。最終的には結果が付いてきました。彼はまだ速く走るために必要なものが手元にない状態ですが、これは我々側の問題です。彼がさらに速く走れるように、我々が何か新しいものを彼に用意してやる必要があります。彼はDucatiに合わせてくれたわけですから、今度は我々が何かをしてやる番です。我々が何をするにしても、彼は驚くほど速くなるでしょう。」

 

Q

「どのエリアで作業が必要なのでしょう?」

ダヴィデ・タルドッツィ

「コーナリングスピードです。我々は彼の能力が許す限り、進入速度が高いバイクを作る必要があります。」

 

Q

「2017年はDucatiにとって素晴らしいレースが沢山ありました。その中で特に思い出深いレースはありましたか?」

ダヴィデ・タルドッツィ

「ムジェロとバルセロナでシーズンの流れが変わったと思います。バルセロナテストの後に大切な内容を見つけることができたんです。最終的には良い形なる材料があるということがわかりました。ムジェロでこれを確認でき、バルセロナで再びこの内容を確認出来ました。それ以降は常に我々は高い競争力を発揮してきました。この2週間でトップ争いが出来るとわかったんです。」

 

Q

「これはテストで見つけた技術的な変更点ということでしょうか?」

ダヴィデ・タルドッツィ

「これはセットアップと他のいくつかの内容です。それ以降にドヴィは彼のバランスを見つけたんです。少しの変更を加えたところ、彼は本当にこれを気に入ったんです。常に完璧ではありませんが、完璧なバイクというのはそもそも存在しませんよね。」


 

Q

「最後の質問です。バレンシア戦の後に、Ducatiのマネジメントとエンジニア達がホンダを讃えていました。彼らのシーズンをどう見ますか?」

ダヴィデ・タルドッツィ

「Ducatiがホンダの事を讃えたことに彼らは驚いていましたね。私がDucatiのメンバーに「ホンダを祝福してやってくれ」と伝えたんです。彼らは自分達を負かしました。彼らのほうが自分達よりも優れていたんです。祝福は当然でしょう。これは競技ですから、互いに祝福するのがフェアですよね。戦争ではありません。ですから我々も自分達のシーズンを祝福すべいですが、彼らのほうが優れていたのだということを意識すべきです。我々にとっては極めて自然なことです。ホンダは素晴らしく、素晴らしいライダーを抱えているわけですから、何も不思議なことではありません。来年がまた楽しみですよ。」

(Photo courtesy of michelin)

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