★MotoGP2018 HRCチームマネージャー アルベルト・プーチのインタビュー

本日からセパンにおいてテストが始まっていますが、今年からレプソル・ホンダのチームマネージャーを務めるアルベルト・プーチのロングインタビューをお届けします。

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レプソル・ホンダの新しいチームマネージャーとなったアルベルト・プーチは土曜日にセパンで2018年のシーズン開幕の前にメディアの質問に答えた。スペイン人のプーチはリヴィオ・スッポの後を継ぎ、ライダー、チーム、コンストラクターの3冠を狙う。プーチはMotoGPチャンピオンのマルク・マルケス、プーチ自身が2001年にGPシーンに引き入れ、マネージャーを務めたライダーである、31度MotoGPで優勝しているダニ・ペドロサに期待している.

プーチはペドロサのマネージングを終えた後、HRCアドバイザー、アジア・タレントカップ、ブリティッシュ・タレントカップのディレクターとして働いた。しかし、レプソルホンダのトップとしての仕事は彼自身初めての経験だ。トラック上での成功と同様、今年の終わりに全てのメーカーのファクトリーライダー達の契約が切れることもあり、プーチは2019年のホンダのラインナップを確定させる必要がある。

 

Q

「ホンダがあなたをマネージャーに指名した時は驚きましたか?」

アルベルト・プーチ

「ホンダとは長年共にやってきました。ですから将来的に今まで一緒に仕事をしてきた人間がさらに多くの仕事を任されるのは自然なことだと思います。そうした環境で仕事をしてきて、そのエリアで数年間の経験があれば普通だと思います。新しい機会、新しいチャレンジを得る可能性はあるでしょう。」

 

Q

「アジア・タレントカップの仕事は続けるのですか?その場合、あなたの仕事の内容は?」

アルベルト・プーチ

「正直にいうと、今この時点ではチームマネージャーとしての仕事内容を把握しようと努力しているところです。過去にやってきたプロジェクトからすると、全てホンダに関係するものでした。そのプラットフォームがドルナが用意したものであってもね。(アジア・タレントカップの仕事は)ホンダブランドと共にアジアのライダーを育てるというジョイントベンチャーで、このエリアに関しては私が引き続きある程度のサポートをしていくことが決まっています。今までほど集中は出来ないと思いますが、関係は続きます。多くの人がこのプロジェクトに関わっていますが、私は引き続き何が起きているのか理解していきたいと思いますし、状況を確認していきます。」

「仕事に関しては125ccと250ccでチームマネージャーを務めた事があります。どのような仕事かは理解しているつもりです。ただ、明らかにこれはより大きなチームで、より大きな責任があります、さらにこれは世界最高峰のレースです。私にとってこのポジションを得たことは素晴らしいことだと思います。過去に色々な経験を積むことが出来ましたからね。そして今の段階、私の年齢を考え、これから新たに何かを知る必要があるとすると、今がまさにその瞬間でしょう。過去に様々なレースに関する内容を経験してきました。ですから、今がまさにその瞬間です。」

 

Q

「チームにとって元ライダーであるというのは、チームを強くするのに役立ちますか?」

アルベルト・プーチ

「このチームは今までもずっと協力だったと思います。ホンダは長年多くのレースで勝利を収めてきました。そしてチーム、またメーカーとして最も多くの優勝をしているメーカーでしょう。ですから、率直に言って一個人が物事、チームを変えられるとは思っていません。レースにおいてのキーはトップライダーを確保すること、そしてトップ企業が最高のバイクをライダー達に提供出来るのです。この2つがあれあば良いチームとなる可能性があります。元ライダーとして何かプラスになるか?レースにおける経験があることは常にプラスとなります。ただ今お話したように、1人でどうなるというものではありません。」

「新しい環境では状況を分析しようとするものです。見方によっては他の人とは違う景色が見えたり、同じ景色が見えたりしますし、より良くしようとするものです。ただ、今の状況ではどうすればさらに良く出来るかということを言うのは難しいですね。ただ、もちろん目標は常に向上をしていくことですし、こうした内容をレースの視点で見ることです。

 

Q

「過去から変える必要があることはありますか?」

アルベルト・プーチ

「自分にとってチームマネージャーという役割は初めてです。ですからなんとも言い難いですね。ホンダチームはこの場でずっと戦ってきているわけです。個人で何かしら全く新しいものを持ち込んで何かを変えるといった事は難しいと思います。技術はあります。それにホンダは常に最高のライダーを確保しようとしてきました。今シーズンがどうなっていくか楽しみです。ただ、これも変わっています。新しい何かを持ち込むのは3年前には良かったわけですが、今は時代にそぐわないのかもしれませんし、将来的にはまた良くなるのかもしれません。率直に言うと、状況を極めて論理的に、シンプルに、レースの視点で見たいと思います。」

 

Q

「ダニ・ペドロサの個人マネージャーを務めた過去がありますね。チームマネージャーとして戻ってくると、何かしら困難はあるのでしょうか?」

アルベルト・プーチ

「正直ないでしょう。ダニの事は良く知っています。彼のレース活動の初期を支えたのは私です。それにあの時代は彼が優勝するのに貢献出来たと思いますし、3つのワールドタイトルも獲得しました。共に素晴らしい時間を過ごしました。その時から素晴らしい記憶があります。楽しみ、多くを学びました。あれがレースを終えた後、初めてチームマネージャーとして働いた時だったんです。そしてまた人生は流れるもので、考え方が異なることもあるわけで、それもあって共に働く事を止めたというだけです。そして今は、新たにチームの中で再開を果たしたわけです。異なる関係性でね。もちろん私は彼のマネージャーではありません。私が気にかけるのはチームです。ただ人生は不思議なもので、彼が最高の結果を得ることを助けるというポジションに再び戻ってきたわけです。チームには2名のライダーがいます。2人のライダーを同時に私は見ていきます。これが私のポジションとしての仕事だからです。そして私がライダーの事をよく知っているというのはプラスです。彼には素晴らしいポテンシャルがあることはわかっています。」

 

Q

「ダニとは一緒に働いてきましたが、マルクについてはどう思いますか?」

アルベルト・プーチ

「私もあなたと同じ意見ですよ!彼は本当に才能のあるライダーです。恐ろしく才能豊かなタフガイです。彼はメンタル面でも非常に強いですね。彼は常にコンスタントなので、それが違いを生み出していると思います。このような長いシーズンの中で、コンスタントさは鍵だと思います。彼は速く、若く、自信があります。これは彼のシーズンを見るなかで、そうだと言えますね。

「簡単では無いシーズンもありました。昨年は非常に厳しい1年だったと言えるでしょう。彼はポイント上で大きく離された時が何度もありました。しかし彼はそこから戻ってくることが出来ました。それに彼は彼の周りに、彼の事を狂ったようにサポートしてくれる素晴らしいグループがいます。これはプラス面ですよね。そしてこういった環境を作りあげるのは、ライダーとしては簡単なことではありません。」

 

Q

「ライダー達の契約は今年でお終いです。2019年に向けてアイディアはありますか?」

アルベルト・プーチ

「いいえ。今この段階ではこの話題を話すのは適当ではないでしょう。今はここにどのようなバイクがあるかに集中すべきで、その後にライダー市場がどうなるかに集中すべきと考えます。今一番大事なのは、バイクはどのように機能するかです。そしていかに我々のライダー達が感じるかということです。今はこうした事に集中するのが正しいと思っています。」

 

Q

「ビニャーレスは既に契約を更新し、Ducatiは3月までには2人のライダーと再契約をしたいとしています。ライダーマーケットはどんどん前にずれてきているようです。プレッシャーがかかりますか?」

アルベルト・プーチ

「今の段階では最高のライダーが手元にいます。これがプラスになると言えるでしょう。」

 

Q

「ただ、彼らをキープする必要があるわけですが。。」

アルベルト・プーチ

「今はライダー達がうちのチームにいるわけですから、必要にならない限り心配はいらないでしょう。毎年こういった状況が発生するタイミングが早まっています。通常ある場所にいたいと願うライダーは、そういった状況を作るための時間を必要とするものです。ですから、自分が何かについて焦っている時というのは、良いサインではないんですよ。」

 

Q

「MotoGPチームマネージャーになるのは政治的判断が必要です。あなたはライダーとして経験がありますが、こういった面ではどうでしょう?」

アルベルト・プーチ

「それはこれからどうなるかでしょうね。特に大きなジレンマではないと思います。この仕事のいいところは学習が出来るということです。この仕事になれるに従い、理解が深まり、それほど好きではない内容についても上手くやれるようになるんです。ただ、これは状況の一部です。ですから特に大きな問題はないと言えるでしょう。率直に言ってね。」

 

Q

「あなたの経験では、チームマネージャーとして最も重要なパートは何だと思いますか?」

アルベルト・プーチ

「レースのポイントとしては技術、そして人間面でしょう。ライダーと技術ということです。多くの人がチーム内にいますが、1人で何かを変えられるとは思いません。もちろんチームマネージャーであれば、そのバックグラウンドによって出来ることがあるでしょう。ある人間はレースの面で、ある人間はマーケット面が得意ですし、ビジネスサイドの人間だっているわけです。色々なタイプのマネージャーがパドックにはいると思いますよ。」

「私は私が知っていることをやらねばなりません。そしてこれが私がこれからやることです。ただ私の行動原則はHRCと極めて似ていると思います。HRCはレース企業ですし、技術系の会社です。私はエンジニア出身ではありませんが、子供の頃からレースをしてきましたからね。それに過去にしてきた仕事との組み合わせでもあると言えるでしょう。HRCも私もこのスポーツを理解していますし、レースにおける優先順位を理解しています。簡単であるとは言いませんが、トライしますよ。」

 

Q

「マルクは過去5回のチャンピオンシップで4勝しています。ここから何を向上していけるでしょうか?」

アルベルト・プーチ

「良い質問ですね。難しいことですが、彼は常に違いを生み出しています。」
ですから人生においては色々なことを向上出来るんです。時は変わります。新しい事が始まれば、状況に合わせて行く必要があります。時にはメンタリティを変える必要もあります。この場合は、ライダーとして彼は彼の夢があり、勝利を重ねていくでしょう。もちろん私達も彼を最高の形で支援します。」

「ホンダは昔は他のメーカーとは大きく異なっていました。最近はレギュレーション変化もあり、メーカーのレベルが接近しており、非常に複雑化しています。ですから、こういった部分を改善出来ると思っているんです。他のメーカーはかなり進化しています。我々もしっかりと準備をして行く必要があります。(マルケスは違いを生み出せる選手ではあるが)そうすれば、マルケスは彼が望むパフォーマンスを発揮するのに必要とする全てのものが手元にあるということになります。」

 

Q

「ホンダは新しいフェアリングを投入しました。テストでどんなことを期待しているのでしょう?」

アルベルト・プーチ

「新しいレギュレーションでは、エンジン面はレースで使用する状態でフィックスする必要があります。エンジンは開幕戦までに開発が凍結されている必要がありますから。そして両ライダーには同一スペックのエンジンを供給する必要があります。ですから現時点ではエンジンに関して最も集中しています。フェアリングは確かに異なります。常にライダーにとって良いと思うものを見つけようとしているんです。そして昨年のバレンシアから変更すた内容がいくつかあるわけです。ただ、このテストはより良い方法を見つけるのに必要不可欠なものになるでしょう。その質問に対する返答としては、今は最高のエンジンパッケージを発見することに集中しています。」

 

Q

「マルケスが他のメーカーで優勝したい思うことはあると思いますか?」

アルベルト・プーチ

「これは私にはわかりません。これは非常に個人的な問題です。誰もが自分自身の夢や挑戦があるものです。これは私には回答が難しいですね。彼に聞いて下さい。私達が出来るのはツールを与え、最高の環境を与えて、彼がこうしたことを考えずに済むようにすることです。」

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