オランダに拠点を置くNTS RW Racing GP Moto2™チームは、2か月のワークショップ作業を経て最初の3日間テストをスペインで実施。

3つある公式冬期テストの最初の1つは、この時期のスペインには珍しい天候に影響を受けました。チームとライダーは週初めには激しい雨と低い温度に見舞われました。初日、激しい雨のためサーキットを活用する者はおらず、NTS RW Racing GPも終日見合わせる判断をしました。水曜日には雨も止み状況は若干改善したのですが、気温はそれほど上がらず結果としてバレンシアサーキットの路面が乾くにも時間が掛かりました。しかしながら午後には路面状況もある程度良いものとなり、長い冬期休暇を経た二人のライダー、スティーブン・オデンダールとジョー・ロバーツは真新しいNTSのMoto2マシンで4キロメートルのサーキットを攻めに出ました。

木曜日、バレンシアテストの最終日。日差しは戻ったものの路面温度は殆ど上がらない寒い状況でした。それ以外は南アフリカ人ライダーのオデンダールとカリフォルニアから来たロバーツは、雑音を無視するかのように日本製のレーシングマシンのリズムと感触を掴もうと努力しました。最終的には、NTS RW Racing GPは良いフィーリングを持ってバレンシアを後にし、そのまま週明けの月曜日(2月12日)から始まる南スペインのへレスサーキットへ次の三日間の公式テストに向かいました。

#4 スティーブン・オデンダール選手(南アフリカ)

ベストタイム:1分 37 秒 065 (合計 109 周を消化)
「全体的にNTS RWレーシングGPにとっては良いスタートだったのではないかと思う。ベストなコンディション(天候)では無かったし、本来自分たちがいるべきポジションからは少し離れた位置に甘んじたものの、幾つか良いステップを踏み前進できたと思う。でも全体としてはこのテストは悪くなかったと思う。今年用のシャーシには昨年の11月にテストしたモノと比較してスペシャルな要素もある。いくつかポジティブな進化を感じることが出来たし、特にリアグリップと空力についてはね。昨日の最後にはもっと大きな進化を得られると思っていたけど、午後はもっと冷え込んでしまったので、結局それが叶わずフロントのライダー達との差を縮めることが出来なかった。でも最初のテストはハッピーだし、特に自分のクルーが皆とてもプロフェッショナルに働いてくれているので物事の流れにはとっても満足してるので、すべてのチームスタッフに有難うと言いたいですね。」

#16 ジョー・ロバーツ選手(アメリカ)

1 分 36 秒 879 (合計 98 周を消化)
「とてもポジティブなテストだったと思う。今日は、一回目のセッションの間、と言っても(雨のため)第二セッションでのことだけど、自分は26人の参加者中トップ10だったのでとてもポジティブだし、誰しもこんなに早くそのような上位に入るとは予想してなかった。まあチームとも親しくなり始めて良く機能してるし、それは自分のクルーチーフのハンス・スパーンも含んでね。昨年11月のテストの後、何点かの変更を依頼してたんだ。特にフロントのフィーリングに関する部分でね。新しいバイクのリアトラクションは確実に進化していたのですがフロント廻りには別の幾つかの点が分かってきて、自分たちが進むべき方向性とアイディアが浮かんでいるところ。NTSマシンは新しいマシンなので、最も大事なのは進む方向性を見つけることだね。」

「自分自身については他の一部の選手のように数百周を消化したわけではないけれど、自分と自分のクルーは出走する毎に何かしらを改善しようとしながら自分はもっと良いライダーになるためにオフシーズンのハードトレーニングで鍛えてきた身体とライディングを進化させようとしてるんだ。このテストで自分は次のステップを踏んだと言えると思ってる。でも正直なところまだ序盤も序盤なので今後目が覚めるかもしれないと思っている。いずれにしても来週のへレステストが楽しみで、このままマシンの進化を推進出来て理解が深まれば更にポジティブなものになると思ってる。」

ヤルノ・ヤンセン (チームマネージャー)

「このテストでの順位は差して重要視していませんが、悪天候のために出来ることがだいぶ制限されたとは言え、総じてポジティブなフィーリングを持ってこのバレンシアを後に出来ることは喜ばしいことです。マシンのパフォーマンスについては私たちの当初の期待したイメージの通り。昨年から良い進化を遂げ、ライダー達も冬期の間に良い状態を作ってきてくれて、二人ともとてもフィットな状態でこのテストに参加しました。次回はへレスです。もっと周回を重ねて自分たちの目標とする位置に押し上げていきたいと思っています。」

Valencia Test – Combined Standings:

1 Mattia PASINI / ITA / Italtrans Racing Team / KALEX / 1´35.779 (Day 3, Session 2)
2 Lorenzo BALDASSARRI / ITA / Pons HP40 / KALEX / 1´35.795 +0.016 (Day 3, Session 3)
3 Simone CORSI / ITA / Tasca Racing Scuderia Moto2 / KALEX / 1´35.915 +0.136 (Day 3, Session 2)
13 #16 Joe ROBERTS / USA / NTS RW Racing GP / NTS / 1´36.879 +1.100 (Day 3, Session 2)
16 #4 Steven ODENDAAL / RSA / NTS RW Racing GP / NTS / 1´37.065 +1.286 (Day 3, Session 2)

<NTS プレスリリース>