オランダに拠点を置く Moto2 チーム(NTS RW Racing GP)は最後のプレシーズンテストとなる3日間のテストをスペインのへレスサーキットで実施し良いムードで終えた。

スティーブン・オデンダール選手とジョー・ロバーツ選手はチャレンジングなヘレスサーキットに本年最後の冬期テストを実施するため戻ってきました。しかしながら昨月同様、この週末も気まぐれな天候が大きな影響を与えました。その状況以外では、三月のスペインの通常の天候らしからぬ環境の中で両ライダーは限定された走行時間を有効に使い利口な仕事をしました。ロスアンジェルス出身のジョー・ロバーツはそのような中で真新しいNTSマシンを駆り17位につける躍進を見せ、他方の南アフリカ出身のスティーブン・オデンダールもチームメイトから紙一重のタイムを出し好感触を得ることが出来ました。テスト後、つかの間の週末をチームとライダーが楽しむ間に、へレスからフライトケースに収納された全ての機材が1週間後に迫った2018年世界グランプリ選手権の開幕地である中東、カタールに向けて輸送されています。

#4 スティーブン・オデンダール選手

ベストタイム:1分 42秒810 (合計周回数 90周)
「自分的にはこのテストをとても楽しみました。なぜならレースを考えるととても安定して良いステップを進めることが出来たからです。カタールグランプリに向けてはもう少しの何かを見つける必要がありますが、現状のこのマシンに自身も持っていますしハッピーなので、良いレースが出来るとも思っています。言うまでもなく目標はポイントを獲得することですが、それがどれだけ大変なことかは皆が分かっているところです。その上で少々の運とレースのマネジメントが上手く行けばその目標も私たちには達成可能だと信じています。」

「それ以外では暖かい気候に突入していくのでグリップも多少落ちるようなそうした環境下で自分たちのマシンがどのようなパフォーマンスを発揮するかは見物です。カタールのロサイルサーキットは2013年に一度走りましたので走行ラインは分かるのですが随分時間も経ってますので色々と変わっていることと思いますが、トラックそのものは分かっているのでどうなるか楽しみです。」

#16 ジョー・ロバーツ選手

ベストタイム 1分42秒703 (合計周回数 99周)
「このテスト、とても良かったです。順位は17位ですがトップから0.8秒遅れで終えることが出来たからです。これはとてもポジティブで、しかも過去の経験上最もトップに迫ったタイムだからです。0.8秒というのはココでもう少し、アソコでもう少しというレベルです。自分自身が驚いている大きな理由は、走らせているのが自分にとってもチームにとっても経験が無い真新しいマシンだからです。しかしこれが意味することは、多くの周回数を重ねることが出来ないにも関わらず私たちは既に準備が整っているということです。総合的に見て、この状況にはとても勇気づけられます。それ以外では自分のチーフクルーであるハンスともより深く、良い仕事が出来るようになってきています。全てうまく行くような気がしていますが、唯一集中していきたいのはレース中のペース配分です。それが上手く出来れば目標に到達できると思います。」

「そうです、ポイント圏内という意味です。一方で、私自身が走行経験の無いカタールグランプリがどのようなものになるのか見当も付きません。高速サーキットで流れるようなコースに感じますし、それは私のライディングスタイルには良く合うはずなのですが、新しいマシンでどこまでいけるか楽しみです。カタールグランプリの過去のレースはこれまで何度も観てきました。単に例年通りの開幕戦であるからというだけでなく、初めてのサーキットを走るイメージで1周目はいつも胃が上下逆転するような気持になるからです。いずれにせよ、ポジティブな気持ちで自分にとって最初となる世界グランプリ選手権へのフル参戦を戦っていきます。」

ヤルノ・ヤンセン(チームマネージャー)

「ここヘレスでは悪天候による待機時間も多かったですが結果的にある程度の周回数を重ねることが出来安堵しています。ここ数か月、関係者全員が常に天候に悩まされてきましたが、出来る限り安定したテストにしようと心掛け、マシンを良い方向に持っていくことが出来ましたし、ライダー達も自信を付けることが出来ました。NTSとRWが達成した成果にはとても満足しています。カタールに向けてヘレスを出発する時点でトップから1秒以内にいるという事実は、開幕戦において良い兆しだと考えています。」

Jerez Test – Combined Standings:

1 Sam LOWES / GBR / Swiss Inovative Investors / KTM / 1´41.823 (Day 2, Session 2)
2 Iker LECUONA / SPA / Swiss Innovative Investors / KTM / 1´41.960 +0.137 (Day 2, Session 2)
3 Brad BINDER / RSA / Red Bull KTM Ajo / KTM / 1´42.011 +0.188 (Day 2, Session 2)
17 #16 Joe ROBERTS / USA / NTS RW Racing GP / NTS / 1´42.703 +0.880 (Day 2, Session 2)
20 #4 Steven ODENDAAL / RSA / NTS RW Racing GP / NTS / 1´42.810 +0.987 (Day 2, Session 2)


(Photo courtesy of NTS)

<NTS プレスリリース>