★MotoGP2018 ヤマハはMarc VDSと契約しモルビデッリを手に入れる考えか?

ヤマハのサテライトチームが2019年にどのチームになるのか?というのは、テック3がヤマハ離脱を発表して以来大きな話題の1つですが、その最有力候補とされているのがMarc VDSです。もともとヤマハはフランコ・モルビデッリ選手獲得に大きな関心を寄せていましたが、Marc VDSがサテライトチームとなれば、将来的な契約交渉も有利に可能というわけです。いずれにせよ6月以前にはサテライトチームに関する決定を行うとのこと。

Sponsored Link

テック3がヤマハからKTMに鞍替えした事を受けて、2019年にヤマハがサテライトのMotoGPチームを走らせるかどうかについては今のところ不明だ。開幕戦の舞台となったカタールGPにおいて、ヤマハのマネージングディレクターのリン・ジャービスは、テック3の変わりとなるチームを見つけたいと語っていた。

リン・ジャービス

もちろんサテライトチームを持たないという考え方もあります。そしてテック3に変わるチームを見つけるという手もあります。ですから、どうするかの判断が必用です。これは可能性のあるパートナーを見つけることが出来るか否かによってきます。」

しかしロサイルにおけるホットな話題としては、Marc VDSが2019年にヤマハのサテライトチームとなる可能性があるというものだった。現在Marc VDSはホンダのバイクを使用、MotoGPチームの中では資金力もあり、Moto2でタイトル争いをした2名のライダーと共にライダー開発プログラムをヤマハにすぐに提示出来るかもしれない。

アレックス・マルケスは今年のMoto2のタイトル候補で、Moto3ではホアン・ミルが3年契約を結んでいる。しかし、ヤマハの関心を引いているのは、Marc VDSと契約することで、フランコ・モルビデッリと2度目の契約交渉をすることが出来るというものだ。

モルビデッリは昨年Moto2でタイトルを獲得し、Marc VDSからMotoGPクラスに昇格。彼はバレンティーノ・ロッシのVR46ライダーズアカデミーのメンバーでもある。そしてVR46にとってヤマハは、オフィシャルパートナーであり、車両サプライヤーでもある。

「VR46アカデミーと共に、もし彼らの生徒の中でヤマハに興味があるライダーがあれば、それを受け入れるという方向で進めています。時にはそれが上手く行かない時もあります。わかりやすいケースがフランコ・モルビデッリです。彼は2018年にMotoGPに昇格しましたが、そもそもヤマハは彼に大きな関心を寄せていたんです。ただ、その時点ではヨハン・ザルコとジョナス・フォルガーがすでに2018年に走ることが決まっていました。ロッシとビニャーレスも今年契約を更新しています。彼を欲しいが行き場がない。それが問題でした。」

リン・ジャービスによると、ヤマハはVR46のもう1人のライダーであるフランセスコ・バグナイアも逃したということで、彼は2019年にPramacからMotoGPクラスにデビューする。

「バグナイアはもう1人、ヤマハが関心を寄せていた選手です。どこにバグナイアを入れる事が出来るかと考えていたんですが、テック3が彼を受け入れることが出来ないとしたことから、テック3のKTMへのメーカー変更がわかったんです。」

バグナイアはヤマハの手からすり抜けていったが、もしヤマハがMarc VDSと契約すれば、フランコ・モルビデッリはMarc VDSというパッケージに含まれてくることになる。

Marc VDSスポークスマン

「フランコは2019年の終わりまでMarc VDSと契約があります。我々は長期間のパートナーシップを求めており、マイケルはメーカーとの3年契約が望ましいと語っています。詳細はお話出来ませんが、当然のことながらあらゆるメーカーから最高のパッケージを探しています。これはもちろんフランコが今年期待どおりの活躍をするかどうかにもかかっています、」

別の言い方をすると、1年落ちのホンダのバイクを使用しているモルビデッリに最新のファクトリースペックのバイクを用意すれば、モルビデッリの契約を揺るがすことになるということだ。

しかし、LCRホンダやPramac Ducatiと異なり、テック3はけして最新型のファクトリーバイクを供給されたことがなかった。昨年のヨハン・ザルコの素晴らしいシーズンを見てもヤマハは最新のファクトリーバイクを供給せず、テック3のエルヴェ・ポンシャラルはこれがヤマハを去ることになった理由の1つだとしている。ジャービスは今までのサポート体制に不備はないとしながらも、新しい契約では最新のファクトリーバイクを供給しないというルールが変わる可能性があるとしている。

リン・ジャービス

「エルヴェはKTMから断るに断れないほどの素晴らしい条件を提示されたのでしょう。通常こうしたオファーはイタリア企業が出すんですが、今回はオーストリアからでしたね!彼らの意思決定は尊重しますが、我々は20年間ともにやってきたわけですから、残念でもあります。間違いなく今年の最終戦バレンシアは悲しい1日になるでしょう。しかし、エルヴェがヤマハを去る決断をしたのには、ヤマハからサポートされていないと感じたからではないと思いますよ。」

「彼はKTMから物凄いオファーを受けたんでしょう。彼らはなんとしてもサテライトチームを必用としていますからね。恐らくこの条件の中にはバイクのパフォーマンスに関して、財政面でのサポートなども含まれるでしょう。ヨハンにファクトリーバイクを供給していなかったのは事実です。ただ、ヤマハは常にそのポリシーと契約内容を尊重してきました。エルヴェとの契約内容にファクトリーバイクを供給するという条件は含まれていません。

「時にはファクトリーバイクよりも速いバイクを供給したこともありました。ですから、ファクトリーバイクを供給しないという物事には、常に2面性があるんです。ヤマハのサテライトチームに関するポリシーが将来的に変わる可能性はあります。しかしこれは新たな話題で、新たなチームとの契約内容になります。」

ということは、ヨハン・ザルコが2019年にヤマハのファクトリーバイクで新しいチームで走るという可能にもなるのだろうか?「ええ。そういうことです。」とジャービスは言う。

しかしヨハン・ザルコは明らかに来年オフィシャルチームのシートを望んでいる。KTM、レプソルホンダ、そしてスズキがこのシートを彼に供給するものと考えられている。そしてもう1つの関心事としては、VR46がMotoGPに進出するまでの間、どのチームがヤマハのサテライトのバトンを繋ぐのか?ということだ。ロッシの契約内容からは、VR46は速くても2021年までにMotoGPに参戦しないということになる。

ロッシは「可能であれば自分が引退した後にMotoGPにチームを持つかどうかについて話し合いを行いたいですね。ただ、これは2019年や2020年ではありません。」としている。ジャービスは次のサテライトチームが、VR46までの間を繋ぐだけの存在なのかという質問にこう応える。

「バレンティーノはいつからMotoGPにチームを持つか明らかにしていません。ですからこれがまず考えるべき要因の1つです。それが2021年になるのか、ライダーは1名なのか2名なのか?こうした要因があるんです。そしてこれは3年も先のことです。望めば3年で多くの事を変えることが出来ます。ですからこうした事から、他のチームがヤマハと交渉することを妨げる要因にはならないと思います。」

VR46がMotoGP参戦後もヤマハがバイクを新しいサテライトチームに供給するということになれば、ヤマハは1つ以上のサテライトチームを所有することとなる。

「過去に遡れば、ヤマハは今よりも多くのバイクを走らせていました。WCM、ルイス・ダンティーンなどの時代は、8台のバイクが走っていたんです。ただその後に方針を転換しました。8台のバイクを走らせていても勝利出来るわけではなかったんです。数は多かったんですが、競争力がありませんでした。それで量と質を両立させる4台体制になったんです。

「これが将来的に変わる可能性はあります。この10年で多くの物事がかわりましたからね。ええ、毎年多くの物事が変わります。ですから将来的に4台以上のバイクを供給するということも考えています。ですから、新しいサテライトチーム、VR46の共存については問題だと思いません。

新しいサテライトチーム関する決定は6月の前にはしたいと思っています。それ以降は来シーズンのプランニングを始めますからね。マンパワー、サポート、パーツのオーダーなどに関して決定して行く必用があるんですよ。」

(Photo courtesy of michelin)

この記事が約に立ったら
「いいね!」お願いします!

Twitter で
Sponsored Link
★MotoGP2017アメリカGP5位 ザルコ「表彰台は手が届くところにある」
★MotoGP2017イタリアGP 4位ロッシ「表彰台を獲得出来ると思っていた。」
★スポーティな走りとスタイルで人気の原付二種スクーター 「シグナスX XC125SR」の新色を発売 新排出ガス規制にも適合
★MotoGP2017サンマリノGP ザルコ「トップ5で完走しポイントを獲得したい」
★MotoGP2017オーストラリアGP 予選2位ビニャーレス「プレシーズンテストから使えるものはない」
★MotoGP2018バレンシアテスト2日目 ロッシ「ヤマハはやるべきことが沢山ある」
★MotoGP2018バレンシアテスト2日目 ザルコ「まだ2017年型の限界では走れていない」
★MotoGP2017 マニュファクチャラーズプレスカンファレンス翻訳 Ducati
★MotoGP2018 アンドレア・ドヴィツィオーゾ 2018年シーズンのスタジオ写真
★MotoGP2018 エルヴェ・ポンシャラル「既に契約があるライダーを起用することはしない」
★MotoGP2018 モビスターヤマハ24日の12時に2018年のチーム体制を発表
★MotoGP2018 本日が26歳の誕生日となる中上 貴晶 今年の走りに注目!
★MotoGP2018 ポル・エスパルガロ 腰椎ヘルニアの手術のためブリーラムテストを欠場 
★MotoGP2018 Alma Pramac Racing 3月12日にチーム体制を発表
★MotoGP2018 タイテスト初日トップはクラッチロー
★MotoGP2018 カタールテスト初日トップタイムはビニャーレス
★MotoGP2018 カタールテスト3日目トップタイムはヨハン・ザルコ
★MotoGP2018 カタールテスト3日目 3位ドヴィツィオーゾ「昨年よりも速く走れている」
★MotoGP2018 KTM「テック3が2019年からKTMのサテライトチームとなる」
★MotoGP2018アルゼンチンGP クラッチロー「エンジンが強力になったことでコーナーでのリスクが減った」