★MotoGP2018 各チームがヘレスにおいてプライベートテストを実施

プレシーズンテストが行われるトラックの中でエンジンの特性を決めていくというのは、非常に難しいと言われています。というのもプレシーズンテストが行われるサーキットのうち、セパン、ブリーラムは非常に暑いサーキットであり、カタールは日中は暑く、夜は冷えるサーキットで、さらに全19戦のうち(今までは全18戦)唯一のナイトレースが行われるサーキットであるため、非常に特異なサーキットであるからです。

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一般ライダーレベルでも実感出来る話に例えると、夏場と冬場のエンジンのパワーの違いがあげられます。空気は熱せられると膨張し密度が小さく、冷やされると収縮され密度が大きくなりますが、暑いサーキットにおいては、シリンダー内に取り込める空気の質量は小さく、涼しいサーキットにおいてはシリンダー内に取り込める空気の質量は大きくなります。つまり、一度の爆発の際に使用できる酸素量が単純に増えるためパワーが出るということです。なお、少し脱線すると、ターボチャージャーは空気を強制的に圧縮することで大量の空気をシリンダー内に送りこむ事でパワーを出しています。

暑い環境のサーキットにおけるエンジンの反応を元に完全にエンジンの仕様を決めてしまうと、涼しい環境のサーキットでは、やたらとアグレッシブでスロットル操作に気を使うエンジンになってしまう可能性が高いことは想像に難くありません。レプソルホンダは過去にこうした失敗をしているため、エンジン開発にあたってはかなり慎重に進めていたのであろうと推測出来ます。

またこうした暑さ、寒さだけでなく、セパン、ブリーラム、カタールの全てがロングストレートが存在する高速サーキットであるという点も挙げられます。そのため、短いストレートと曲がりこんだコーナーが多いサーキットにおけるエンジン特性については、プレシーズンテストの中では把握が難しいと言えます。

こうした背景もあって、レプソルホンダはヘレスにおいてテストを実施。月曜日にはマルケス選手、ペドロサ選手がライディングを行い、加えてテストライダーのステファン・ブラドル選手も参加していました。また、火曜日にはAlma Pramac Racing、アプリリアもテストを行っています。(※シーズン中に各チームは5日間のテストが可能。3日間はレース開催前、2日間はレースを既に行ったサーキットでのテストとなる。)

今シーズンのエンジン開発は既に凍結されていますから、エンジン自体に変更を加えることは出来ません。しかしエンジンをコントロールするエレクトロニクス、車体側ではいろいろな調整が可能でしょう。なお、第2戦アルゼンチンGPの舞台となるテルマス・デ・リオ・オンドは、1km以上のロングストレートがあり、平均速度も170km/hを超える高速サーキットです。レースは来週末の4月8日に開催され、昨年はヤマハのビニャーレス選手が優勝しています。

(Source: gpone, HRC)

(Photo courtesy of michelin)

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