★MotoGP2018アルゼンチンGP 予選プレスカンファレンス翻訳

ミラー選手が圧巻の走りを披露した予選走行でしたが、そのアルゼンチンGPから予選プレスカンファレンスの翻訳をお届けします。ミラー、ペドロサ、ザルコ各選手が語るように、日曜のレースもミックスコンディションだった場合、タイヤの選択、マシン交換など、非常にトリッキーなレースになりそうです。

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スティーブン・デイ

「スリックで走り続けようと思ったわけですが、実際どのような感じだったのでしょうか?」

ジャック・ミラー

「正直そこまででも無かったんですよ(笑)あれだけ転けそうになってる映像があったので聞いているんだと思いますが(笑)実際に最初の2つのセクターはスリックでも簡単だったんです。ただ、ターン3、いやターン7ですね、ターン7は完全に水が溜まっている状態でした。ただ、その区間さえ無事に走れればトラックの他の部分は問題なかったんです。こういう結果をチームに持ち帰る事が出来て嬉しいです。こういったコンディションもあってより特別なものに感じます。チームにはスリックを履かせてくれてありがとうと言いたいですね。」

 

スティーブン・デイ

「どの時点でポールを獲得したと思ったんですか?スクリーンを振り返ってですか?」

ジャック・ミラー

「ピットボードを見て自分のタイムを確認し、その後スクリーン上のトップタイムを確認したら47秒3という数字の上に47秒1というのが見えて、それで自分がポールだと知りました。自分でも信じられなくて”嘘だろ?”と思っていました。」

 

スティーブン・デイ

「明日の天候は予想が難しいですが、明日も今日のようなコンディションを望んでいますか?もしドライとなると誰にとってもタイヤの選択はギャンブルになります。」

ジャック・ミラー

「今日のようなコンディションだと嫌ですね。ターン1、それから数周後にはターン4にも霧が発生しました。こういうコンディションというのは乗っていても楽しくありません。ドライレースを望んでいますし、ドライのほうが自分達にもお客さんにとっても良いでしょう。木曜のような天候だと最高なんですけどね。金曜の練習走行のみドライだったわけですから、レースでどのタイヤを使用するか、そこから判断をするしかありませんね。でもいずれにしても良いタイヤを選択出来るかどうかは宝くじみたいなものでしょう。」

 

スティーブン・デイ

「ジャックおめでとう。それではダニ、ほとんどポールを獲得したと思っていたでしょう。スリックタイヤを履く事は少し考えたんでしょうか?」

ダニ・ペドロサ

「ええ。確かに可能性の1つではありました。実際もう1台のバイクはスリックを履いて準備していたんです。ですから一度目の走行の後にスリックで走行は出来たんです。ただターン7が本当にウェット状態でしたのでどうするか悩んでいました。最初の2つのセクターで2秒速く走れるかもしれませんが、ターン7で転んでしまうかもしれないと思い、ウェットタイヤを履いてプッシュすることにしました。ただ、ラップタイムに関しては満足しています。トラックコンディションは常に向上しているのはわかっていました。ですからあのタイムがポール獲得に十分であるかどうかはわかりませんでした。ただフロントローは非常に重要ですから嬉しいですね。今日はずっとミックスコンディションで苦戦していましたが、予選でこうして良い走行が出来たと思います。」

 

スティーブン・デイ

「ホンダはあなたの他にもマルク、カルと非常に好調です。明日ドライになればかなり良い状態になると思いますが、明日表彰台獲得の可能性についてはどう思いますか?」

ダニ・ペドロサ

「明日に関しては予想が難しいですね。昨日はドライでもトラックは非常に汚かったわけです。そして今日はずっとミックスコンディションでした。ですから明日になるまでは何も予想が出来ません。でもセッションで最速だった選手はここにはいません。あらゆるコンディションに対して集中している必要があるでしょう。そしてもしドライセッションになれば、正しいタイヤ選択が出来るようにしないといけません。長いレースですから良いペースで走ること、快適に感じることが出来るバイクである必要があります。ただフロントローを獲得していますから、良いスタートが出来ることを願っています。

 

スティーブン・デイ

「ダニありがとう。それではヨハン・ザルコ、これで6戦連続となるフロントロー獲得となりました。ダニと同じ質問ですが、スリックタイヤを履くことは考えなかったのでしょうか?」

ヨハン・ザルコ

「彼と同様にもう1台のバイクはスリックで用意していました。最初はレインタイヤでタイムを出して、その後に数名のライダーがスリックを履くのを見ました。ジャックがスリックを履くのはわかりました。それでチームと一緒に彼の走りを見ていました。ただ、彼が1周を追えるまで走行を見ている時間がなく、その時点で選択するとなると”レインタイヤでプッシュしよう”という結論を出しました。ただ結果的にはレインタイヤは正しい選択だったと思います。恐らくジャックのような走行は出来なかったでしょう。自分にとってターン7とターン8はあまりにも濡れていました。ですからレインタイヤで3番手を獲得出来て良かったと思います。明日いずれのコンディションであっても、表彰台を獲得をするのに良いチャンスだと言えるでしょう。」

 

スティーブン・デイ

「FP4ではウェットコンディションの中、誰よりも長く走っていましたよね。ということは明日雨のほうが嬉しいということでしょうか?」

ヨハン・ザルコ

明日雨であれば確かにフロントで走るチャンスがあると言えるでしょう。ただ、もしドライの場合であれば自分よりもペースが良い選手達がいます。金曜のドライセッションは限られていましたから、明日のウォームアップがドライであれば、セットアップ、ペースを見つける意味でも良いでしょうね。もし雨が降ったとしたら表彰台を獲得出来る事を祈りましょう。」

 

スティーブン・デイ

「上位3名の皆さんおめでとうございました。それではMoto2のシャビ・ビエルへ、これが初めてのポールポジションでした。ある時点ではとてもポールを獲得出来るとは思いませんでしたが、ずっと攻め続け、最後の最後に素晴らしいタイムを出しましたね。ただ、ジャック同様に何度か危ない場面がありました。」

シャビ・ビエルへ

「そうですね。予選の序盤はリスクを取ってスリックタイヤを使用しました。トラック半分はドライでしたが、セクター1、最終セクターはウェットでした。5周走ったんですが十分なタイムを出せず、ピットインしてウェット用のセッティングで走り出しましたが、トラックコンディションは以前よりも難しいものでした。これでは良いタイムは出せないと思っていましたが、徐々にフィーリングが良くなり、どんどんタイムが上がっていきました。残り5分というピットボードを見て”やってやる!”と思いプッシュしました。何度も転倒しそうになりましたが、最後になってこのラップタイムを出すことが出来ました。最高ですね。」

 

スティーブン・デイ

「もし明日がドライなら勝利の可能性はどうでしょう?昨年は5位でしたが。」

シャビ・ビエルへ

「昨日はドライの中で悪くなかってですね。良いセッティングも出ていますし、5位争いという感じでした。このコンディションでのレースは厳しいですから、明日はドライだといいですね。完全に雨ならいいんですが、こういうふうにドライにウェットが入り混じっていると本当に危険です。セクターによってドライとウェットが分かれているので本当に難しいんです。こういった状況では正しいタイヤチョイスが難しいんです。ですから、明日のレースはドライで良いレースをしたいですね。」

 

スティーブン・デイ

「ありがとう。それではMoto3のトニー・アルボリーノに聞きましょう。Moto3は他のクラスと異なり、アタックのタイミングが非常に重要です。ただあなたは本当に最高のタイミングでアタックをしました。序盤に激しくプッシュし、それが報われましたね。」

トニー・アルボリーノ

「嬉しいですね。これが初のポールポジションですから。1列目でこうして1位というのは初めてですから。最初はスリックでずっとプッシュしていたんです。そこでひたすらベストラップを記録したという形です。6周走ったものだったのでニュータイヤではなかったんですが、(※本人はnew wheelと話していますがタイヤのことでしょう。)ラップタイムには満足しています。」

 

スティーブン・デイ

「ロマーノ・フェナティがあなたを祝福していましたが、彼に明日優勝する秘訣など聞きましたか?」

トニー・アルボリーノ

「彼は何か話していましたが。。とにかくいいレースをしたいと思います。」
 

スティーブン・デイ

「わかりました。ありがとう。それでは私からは以上です。フロアからの質問をどうぞ。」
 

Q

「多くの有力ライダーが後ろに控えていますが、あなたは彼らよりも遥かに度胸があったということだと思います。最初の2周でも大変だったと思いますが、そこでまたスリックタイヤで走るというのはどういう心境だったんでしょうか?」

ジャック・ミラー

「子供の頃からお袋が”あんたは人の言うことは何も聞かない子ね”と言ってました(笑)今回もバイクは何かを伝えようとしていましたが、自分はそれを無視して走っていました(笑)さっきも話したように、基本的にある1つのコーナー(※ターン7)さえなんとかなれば、残りはほぼドライでした。ダニも話したように、最初の2つのセクターで出来る限りタイムを稼いで、1つのセクターを犠牲に、あとは最終コーナーもほぼドライでしたから、あとは残りのセクターをどうするかということだったんです。ウェットのセクターを通る時だけフロントが滑っていましたけど、なんとかそのポイントでコケないようにするだけでした。ただ、どれだけ滑りやすかったかというのは本当に説明出来ないほどです。スロットルに触った瞬間にバイクが横を向いてしまう状況で、なんとか生き残ろうという感じで走ってました(笑)」

 

Q

「今日のようなリスクを取って今までも走っているのでしょうか?」

ジャック・ミラー

「何回もありますよ。通常はそこまでカメラに映っていませんけど、今日はああいう映像が撮れていてラッキーでしたよね。オンボードカメラであれば、皆もっと驚くと思いますよ。ただ今日はある程度計算されたリスクだと思います。先週BSBのレースを見ていたんですが、路面が3℃でドライラインは30cmとかそんなもんで、皆狂ったように飛ばしてました。今日は路面温度も高かったですし、出来ないことはないだろうと思っていました(笑)

 

Q

「Ducatiのバイクの性格がこういったセーブを可能にしているということはありますか?それともあなたの能力によるものでしょうか?」

ジャック・ミラー

「自分の力ではありません(笑)自分はただ、バイクにしがみついているだけでした(笑)こういった状況でスリックタイヤを履いて走る場合は、もうただバイクにしがみついて、無事に走れることを願っているだけですよ(笑)自分があのセクションでやっていたのはそういうことです。」

 

Q

「ウェットレースを望んでいるのか、ドライのほうがいいのか、それとも今日のようにミックスコンディションが良いのでしょうか?」

ジャック・ミラー

「ドライがいいですね。25周ですかね今回は。その周回数をレインで走っても面白くないでしょう。それにここでは雨が降るとどうなるかわかりません。今日のようにある部分はドライ、ある部分はウェットで、(レインタイヤでは)タイヤが簡単にオーバーヒートしてしまいます。ですからドライがいいですね。そのほうが簡単ですしね。」

ダニ・ペドロサ

「ジャックの言うように、ドライのほうがいいでしょう。ここでは雨量が少なく、ちゃんとウェットになるかドライのままかはわかりません。ここのアスファルトもドライになって来ているかどうかわかりにくいですし、ミックスコンディションというのは常にトリッキーなものです。ただ、現時点ではなんとも言えません。ですから今はいずれのコンディションにも備えている必要があります。」

ヨハン・ザルコ

「どちらでもレース楽しみたいですね。もしウェットでレースをスタートしたら、途中でバイクを乗り換えることになるでしょうね。(ドライ用に)それに曇っている場合はドライ用のバイクで走り出せるかどうかわかりません。本当にトリッキーなレースになるでしょう。誰もがフルドライ、もしくはフルドライを望んでいるでしょう。ただ、今のところはミックスコンディションになりそうですね。

 

Q

「ジャック、初のMotoGPでのポールおめでとう。新しい路面でのウェット走行について感触はいかがでしたか?」

ジャック・ミラー

「新しい路面はいいと思いますよ。昨年感じたターン1とターン2のバンプはかなり改善されています。ただ、昔の路面であっても、このトラックのグリップはかなり良かったと思います。2015年か2016年にMoto3で、ウェットの中、パウイがスリックタイヤを履いて優勝しましたよね?で、今日もウェットでこのトラックのグリップがどの程度あるかということを考えていました。ただトラックのグリップが高いということは、プッシュするとタイヤがオーバーヒートしてしまうということです。ですからウェットタイヤでタイムアタックをする場合は、そのチャンスはほぼ一回なんですよ。

 

スティーブン・デイ

「ありがとう。それではプレスカンファレンスは以上です。」

(Photo courtesy of michelin)

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