マルケス選手が予選で1列目を逃したのは昨日の大きな驚きでしたし、マルケス選手の口から「リスクが大きすぎた」という言葉を聞くのも新鮮です。「スリックも試したがリスクが大きすぎた」と語る姿は、昨年からまた一回りライダーとして成長した姿を感じさせます。今年のチャンピオンシップは全19戦となり昨年より1戦増えています。冷静に走り、リスクを取る必要がない所ではリスクを取らず、その時点での最善を尽くすという走りもチャンピオンシップにおいては重要です。

マルク・マルケス

「今日は非常にチャレンジングな状況でしたが、全体的には良かったと思います。予選は予想したとおりには行きませんでしたけど、そこまで離されてもいません。最初にレインタイヤで走り出した時はかなり苦戦したんですが理由はわかりません。FP3とFP4は非常に良いフィーリングがありました。スリックも試したんですが、あまりにもリスクが大きすぎました。ピットレーンを出てすぐに、ウェットパッチに乗ると転倒する危険が非常に高いことがわかりました。ターン7、ターン8を走っている際に、”ポールポジションも重要だが、明日のレースの事を考えよう”と思ったんです。」

「1列目ではないのは残念ですが、今週末は良い形で作業が出来たと思いますので嬉しいですね。昨日はドライで競争力を発揮出来ましたし、今日はウェット路面で良い走行が出来ました。レースではドライコンディションを望んでいますが、雨が降った場合でも準備は出来ています。明日の天候がどうなるか、コンディションがどうであるか、そこから考える事が必要です。」

(Photo courtesy of michelin)

<HRC プレスリリース>