スズキにとっても、リンス選手にとっても特別な表彰台獲得となったアルゼンチンGPでした。何度かミスをしてしまったものの、内容には満足だと語るリンス選手。スズキで初の優勝も射程圏内と語ります。契約更新についてはスズキに残留出来れば嬉しいとのこと。リンス選手の契約更新発表にも期待しましょう。

アレックス・リンス

「この表彰台獲得は本当に嬉しいです。このプレシーズンは本当にハードに作業をしてきました。スズキもファクトリーで、チーム、そして自分も努力を重ねてきたんです。ですから本当に嬉しいです。カタールではミスをして転倒してしまいましたが、トップ5かトップ6で完走出来ると思っていたんです。ただ、ここで金曜から作業を始めて楽観的に考えていたんです。レースではスタート前に多くのドラマがありました。グリッドで”落ち着こう”と考えていましたが、スタートが遅くなりナーバスになっていました。」

「レースが始まると序盤は落ち着いて走っていて、ジャックの後ろにほぼずっとついていました。ジャックが1位で自分が2位ポジションだったので、彼をオーバーテイクして少しのギャップを作ることが出来るかもしれないと思っていたんです。彼の後ろには楽について行けましたからね。」

「彼を3回か4回抜こうとしたんですが、トラックコンディションが非常に悪く、ラインの外側には多くのウェットパッチがありました。その後、レース中盤で1位で走っていた時、ミスをしてしまいました。自分に”落ち着いて走れ”と言い聞かせ、彼らについていって表彰台争いをしました。ただ、この結果には満足です。また、ここにいる選手たちには祝福を述べたいと思います。今回のレースは簡単ではなかったですからね。 」

「今シーズンは本当に懸命にプレシーズンの努力を重ねてきました。自分達は大きく向上しましたし、自分も経験を積みました。昨年は怪我もあって本当に苦戦したんです。ただ、こうして良い形で作業が出来たことを嬉しく思っています。勝利はどこで達成出来るかわかりません。ただ、間違いなく近くだと言えるでしょう。スズキの皆の事は家族のように感じています。今回レースを終えて契約の話もスタート出来るでしょう。何が起きるかはわかりませんが、もしスズキで走ることが出来れば非常に嬉しいですね。」

(Photo courtesy of michelin)