★MotoGP2017カタールGP 予選プレスカンファレンス全文翻訳

土曜日に行われた予選プレスカンファレンスの翻訳をお届けします。結局土曜日のセッションがキャンセルとなったことで、FP1からFP3の総合結果順で予選順位が決定されるという異例の開幕戦となりました。

現地での今日の天候がどうなるかはわかりませんが、先程終了したアジアタレントカップ第2戦レース2ではドライの元レースが行われ、國井選手を始めとする日本人が表彰台を独占するという結果となっています!

(Photo courtesy of michelin)

 

ニック・ハリス

「マーヴェリック、ヤマハで初めてのポールポジションですが、大変な夜でした。」

マーヴェリック・ビニャーレス

「ええ。とても妙な夜でした。カタールでこんな形は妙です。とにかくFP1から良い感触で、昨年の予選タイムを上回るほどのスピードでした。明日に向けて素晴らしいペースですし、明日のウォームアップを良い感触で終えるのが重要になります。明日は天候が保ってくれるといいですね。」

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ニック・ハリス

「非常に厳しいコンディションでした。」

マーヴェリック・ビニャーレス

「ええ。完全にレインタイヤでも完全にドライタイヤでもない状態でしたね。これで走り出すのはあまりにもリスクが高かったと思います。ライダーの中には残念に感じた選手も嬉しかった選手もいるでしょう。自分としては一番は安全ですね。」

 

ニック・ハリス

「FP4がなくなった事は大きいですか?」

マーヴェリック・ビニャーレス

「ええ、燃料満載での走行、電子制御、ユーズドタイヤなどありますから、こうして走れない形になったのには残念です。レースセットアップでのバイクを試せないんですからね。明日試す事になります。どのライダーもがっかりしていると思いますね。」

 

ニック・ハリス

「マーヴェリックありがとう。それでは次はイアンノーネ。エクスタースズキチームでのデビュー戦となります。これが予選でこうした結果であれば、本当に嬉しかったでしょう。」

アンドレア・イアンノーネ

「ええ。もちろん1列目からスタートするのは非常に重要ですからね。ただ、良い状況とは言えないので正直非常に厳しい状況です。というのもレースではどんなこともありえますからね。マーヴェリックとマルクは非常に強力なペースを持っています。明日は自分達もベストを尽くします。特に1周目、そしてレースの中でね。しかしレース前の練習走行が大きな意味を持ちます。そこで情報を得て、改善作業を続けてたいです。」

 

ニック・ハリス

「マーヴェリックも話していましたが、今日走行するのは不可能でしたね。」

アンドレア・イアンノーネ

「まずは安全が第一ですから、今日走行するのは非常に危険だったと思います。ただこれは皆にとって同じ状況ですからね。そして今最も重要なのは明日で、しっかりとレースに備えるということが重要です。」

 

ニック・ハリス

「アンドレアありがとう。それではフロントロー最後のマルケス、難しいながらも正しい決断でしたね。」

マルク・マルケス

「今日は2人が話したようにレースに備えるために重要な日でした。自分達のケースでは昨日はいろいろなケースに備え、バイクのベースに関して良いフィーリングでした。そして今日はその内容からレースに向けての作業の日でしたが、天候に関しては何ともしようがないですからね。安全性が一番重要という話で走行するにはあまりにも危険過ぎましたし、昨晩は本当に激しい雨で、今朝も同様でした。明日は天候がどうなるかですが、1列目スタートというのは良い結果ですね。こういう形で予選順位が決まるというのは最高の形ではありませんが、明日は表彰台を目指して戦います。」

 

ニック・ハリス

「ウォームアップが非常に重要になります。」

マルク・マルケス

「そうですね。最終的には100周以上走る事になります。そうすれば皆がペースも掴めてセットアップも出来るでしょう。早いライダーも遅いライダーもいて、レースで獲得出来る順位なども見えてくると思います。表彰台は素晴らしい結果ですから当然狙っていきます。」

 

ニック・ハリス

「トラックコンディションについて、路面には夥しい雨水がある状態ですが、トラックコンディションはどのようになるでしょうか?」

マルク・マルケス

「グリップが大きく変わるかどうかはわかりません。ただMotoGPクラスに関してはMoto3、Moto2のレースの後ですから、グリップは良くなっているでしょう。ただ、それによってトラックが乾くことを願っていますし、明日まで天候が安定しているということもまた願っています。明日のグリップがどうなっているか、ウォームアップがどうなるかですね。良いフィーリングを見つけて良い形でシーズンをスタートしたいですね。」
 

ニック・ハリス

「マルクありがとう。それではフロアからの質問をどうぞ。」

(Photo courtesy of michelin)

 

Q

「マーヴェリックとマルクに質問です。今のところバイクの準備としてはどの程度ですか?またウォームアップではどの程度の作業が必要ですか?」

マーヴェリック・ビニャーレス

「セットアップはテストと同じです。ペースも良かったですが、グリップレベルがテストと比べると低かったので少しモディファイが必要かもしれません。ウォームアップはグリップレベルの確認が必要になるでしょう。そしてどのセットアップを使用するかを見ることになります。最初の10ラップは自分達トップグループでのレースになるでしょう。ここカタールではいつもそうであるようにね。スタートしてプッシュしていきます。リズムとしては多くのライダーがフロントで走れるという形だと思いますから、自分達のベストを尽くしたいと思います。」

マルク・マルケス

「自分達はまだパラメーターを変えたりと色々あるので、マーヴェリックに比べるとラップが必要だと考えています。ポジティブなのは初日に感触が良かったこと、昨日は少し時間を無駄にして元の場所に戻ってくるのに時間がかかりました。ここではマーヴェリックは誰よりも素晴らしいペースであるというのはわかっているので、自分達の目標はここで表彰台を獲得するということですね。」

 

Q

「他のライダーに比べて準備が出来ているように見受けられますが、こうしてセッションが流れたということはメリットとなりますか?」

マーヴェリック・ビニャーレス

「わかりません。彼らが良いスタートをすれば自分よりもフロントに来ることが出来ますからね。ブルノでは予選であまり良くない順位でしたが、素晴らしいスタートを決めて1コーナーでは既に3位だった事もありました。ですからなんとも言えません。ドヴィツィオーゾはかなり良い位置にくると思います。ヴァレンティーノも10位スタートですけどフロントに来ることが出来るでしょう。彼は常に素晴らしいレースをしますからね。アンドレアにマルクもいますし、1周目は大変な戦いになるでしょう。良いスタートをしてプッシュして、自分達のペースで走行したいと思います。最小限のリスクで良いペースで走りたいですね。」

 

Q

「良いラップを刻むことが出来たのはセッションの最後の1周だけでした。レースでの可能市に向けたセットアップにするのか、今のベースセットアップでいくのかどうでしょう?」

アンドレア・イアンノーネ

「この質問はちょっと難しいな(笑)(※英語でということかと)昨日の時点ではかなり良い状態だったと思います。テストと同じセッティングでしたが最終的には全てを変更してバレンシアの状態に戻しました。バイクのフロントも少し変更しましたし、この変更がフィーリングを向上させるのに役立ったんです。こうした変更をしたので、1周毎に感触が良くなり向上していきました。ラップタイムが出る前にボックスに戻って、そこで自分で”アンドレア、今が良いチャンスだからソフトタイヤを履くのにはいい機会だぞ”と思ったんです。そこでベストを尽くして、少しラッキーだったのもありますね。明日のペースに関してはどうなるかわかりませんが、良い方向性でスタートすることが出来た場合、そして幾分かリアのグリップを改善出来れば、良い戦いが出来る可能性があります。」

 

Q

「MotoGPライダーに質問です。ドライレースを想定していると思いますが、また雨が降ったとするとレースは可能だと思いますか?」

マーヴェリック・ビニャーレス

「雨が降ったらまたそれはそれで試す形でしょう。正直わかりません。ただミックスしたコンディションの場合は、ウェット、もしくはドライタイヤで走行が出来ませんから、非常に危険です。フラッグtoフラッグではまた別ですけど、いずれにせよベストを尽くす必要がありますし、優勝を目指さないといけませんよね。いろいろな可能性がありますし、多くの決定が下される可能性があります。もしドライならテストしてみてということになりますが、今語るのは難しいです。」

アンドレア・イアンノーネ

「今の状況であれば確かにウェットコンディションでも試して見るのは興味深いと思います。ただ、それはあくまでも完全にウェットでの話です。そして今日はそうした環境でのテストが不可能でした。この状況に関して、明日もしくは来年テストするのはありですが、現時点ではどうなるかわかりません。」

マルク・マルケス

「昨日は極限のコンディションで、カタールにしては珍しい天候でした。他の国での開催ほどにいろいろな状況での想定がされていないのでしょうが、ランオフエリアが湖みたいになっている問題などは危険ですし、トラックの一部が川のようになっていたりします。雨が通常の量でテストが出来る事を楽しみにしています。チェックしないといけませんが、明日の天気予報は良さそうですね。」

 

Q

「皆が今回のことはノーマルではないと話していますが、もしまた同じような事が起きた場合に、何か対策が施されていれば状況は良くなると思いますか?」

マーヴェリック・ビニャーレス

「ここまで激しく雨が降るとは運営は思っていなかったんでしょう。予想は難しいですよね。トラックは完全にフラットなので水が集まってしまうのは仕方ないですよね。この後は来年、そしてこの先トラックのモディファイなどについて話し合うことになるでしょう。」

アンドレア・イアンノーネ

「これはエンジニア達にとって良い質問だと思いますが、自分に達にとっては難しい問題ですね。」

マルク・マルケス

「状況を理解するのは難しいですね。彼らは再舗装を考えていて、もし来年でなければ、この先2年間でですよね。既に舗装をして13年が経過しているわけですから。それで何かしら解決策が見つかるかもしれません。ただ、こうした天候は普通ではないとは言え、可能性は常にあるわけですからね。」

 

Q

「ランオフエリアの水は別として、今日のコンディションでミシュランのインターミディエイトタイヤであればライディングすることが可能だったと思いますか?」

マーヴェリック・ビニャーレス

「無理ですね。ターン4の様子も見ましたけどね。インターミディエイトは雨天はスリックに近いんですよ。こんな状況では完全に無理ですね。」

 

Q

「ロリス・カピロッシは雨天でのレースは可能だという判断をしていましたが、通常の雨の中でのレースが可能だと思いますか?」

マーヴェリック・ビニャーレス

「試していないのでなんとも言えません。もし明日雨が降ればテストすることは出来ますが、ただ1人で走るのではなくて、自分以外に22台のライダーと走るわけですからね。ノーマルコンディションでも他に22台バイクがいる状況では厳しい状態なので、まずは試してみないとわからないですね。」

マルク・マルケス

「思うに互いに勘違いがあったと思います。カピロッシはあくまで人工的な雨の中で走ったわけです。そして雨天での走行は可能性があるが、決定はライダーがするということでした。それに彼も経験のあるライダーですから、不可能という判断が出来れば、カタールでは雨が降ったらレースはキャンセルと判断したはずです。というのも明日ウォームアップがドライで決勝がレインであれば、その前に自分達も試すべきです。ライダー達が同意しないままにいきなりレインコンディションで走りだすのは不可能です。それに昨日もカピロッシが可能だと言うのなら、まずはライダー達も試してみて判断が必要だということで合意しました。今日に関しては極限の状態で、普通の雨とは言えないと思うんですよ。数年前にもミサノが雨で金曜の走行がキャンセルになった事がありましたよね。こういう事はあるのだということで理解が必要だと思います。」

アンドレア・イアンノーネ

「非常に興味深いですよね。こういう状況についてMotoGPバイクでテストする前にどうだと判断するのは難しいですね。ロリスはMotoGPバイク以外のバイクで、タイヤは同じだったのかどうかもわかりませんが試したわけで、自分達に関しては、やはりテストをしてみるまでは、なんとも言えません。」

 

Q

「非常にストレスが貯まる状況だと思うのですが、天候よりも路面に乗ってしまう砂のほうが心配なのですが。」

マーヴェリック・ビニャーレス

「これもまあ場合によりけりです。ピットレーンを歩いていても砂で非常に滑りやすいんです。明日雨が降ればテストをするでしょうし、雨が降らなければフルウェットの状況で走行が可能かどうかを調べる必要があります。」

アンドレア・イアンノーネ

「試さない状況であれば、結局これもわからないんです。完全にウェットコンディションである時に走行が可能かどうかテストするということですけど、現状はそういう状況にはないということです。」

マルク・マルケス

「結局は視界の問題になると思うんです。そしてその後がトラックのグリップの話しになるんです。トラックのグリップに関してはバイクに乗らないとわからないことであって、2年前もアルゼンチンはトラックが非常に汚くてスリッピーだった際に、これで雨が降ったらレースは無理だという話になり、日曜に雨が降り、ウォームアップで走行したところ、通常のドライコンディションよりもグリップが良かったことがありました。ですから、こういう事もあるんです。」

 

ニック・ハリス

「以上ですか?では皆さんありがとうございました。」

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