★MotoGP2018アメリカGP 予選プレスカンファレンス翻訳

アメリカGPの予選プレスカンファレンスの翻訳です。マルケスがビニャーレスの進路上でスローダウンしていたことで3グリッド降格のペナルティーを受けたわけですが、マルケス本人は「皆にも同様に厳しいペナルティーが今後課されるのであれば不服はない」と語っています。マルケスと同等レベルのペースがあるビニャーレスが、スタートから良いペースで走行出来ればマルケスの6連勝を阻止する事が出来るかもしれません。

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スティーブン・デイ

「既にマルクへのペナルティーが決定していますが、まずはマルク、予選では転倒からバイクを乗り換えて最速タイムを記録しましたね。」

マルク・マルケス

「ええ。今日は自分達にとっては素晴らしい1日でした。昨日から大きく前進しましたしバイクに対して良いフィーリングがあります。安全に同じくらい良いラップタイムで走行出来ています、それに新たなポールポジション獲得となりましたが、今までとは異なる形でした。転倒があり異なるセットアップの異なるバイクでのタイムアタックでした。ペースに関してもポールポジションに関してもハッピーですね。」

 

スティーブン・デイ

「ペナルティーという言葉はアルゼンチン以降うんざりしていると思いますが、あの裁定に関してどう考えていますか?」

マルク・マルケス

残念ながらグリッド降格となりますけど、正直誰かが後ろから来るとは思っていませんでした。そうしたら後ろからエンジンの音が聞こえたんです。自分は後ろから誰かが来るということよりもイアンノーネがどこにいるかを注意していました。エンジン音が聞こえた段階で出来る限り早くイン側に寄りましたが、それでビニャーレスのラップの邪魔をしてしまったようで3グリッド降格のペナルティーを受けました。ただ、それに関しては特に何か言うことはありません。」

 

スティーブン・デイ

「マルクありがとう。それではマーべリック、明日は2位(グリッドはポールポジション)でスタートとなりますが、しばらくポールポジションは獲得していません。ペースは今週末を通じてトップ3でしたが、カタールやアルゼンチンでは予選で苦戦していましたから、今回はこういった結果だったということで非常に嬉しい気持ちでしょう。」

マーべリック・ビニャーレス

「ええ。このトラックでバイクを改善することが出来ました。バイクの動きもそうですが、リズムに関しても満足しています。とは言えまだまだ改善の余地があります。プレシーズンは非常に難しい状況でしたので、今になってバイクに対してより良い自信を感じることが出来るようになってきています。明日はさらにプッシュしていけるでしょうし、ベストを尽くします。まだ改善は必要ですがバイクはこのトラックでしっかりと機能しているように思えます。100%の状態を目指しベストを尽くします。」

 

スティーブン・デイ

「明日は結果的にポールポジションからのスタートとなりますが、ペナルティーの厳しさはどうでしょう?またマルケスのペースを考えて十分なマージンがあると思いますか?」

マーべリック・ビニャーレス

「自分は自分の走りに集中しています。リズム、ライディングスタイルなどですが、新しいヤマハに慣れようとしているんです。正直ペナルティーに関しては特に考えていません。考えているのは、明日いかに改善をするのか?という点です。」

 

スティーブン・デイ

「マーベリックありがとう。それでは次に3番手のアンドレア・イアンノーネ。 マーベリックと同様にあなたのペースもレースウィークを通じて素晴らしいものでした。今シーズン初のフロントロー獲得です。」

アンドレア・イアンノーネ

「今回の結果は嬉しいですし、FP1からバイクに対して素晴らしいフィーリングがありました。もちろん改善はしていきたいと思っていますが、練習走行の中でバイクをステップ・バイ・ステップで改善してきまいた。マルケスは別次元ですが、それ以外のライダー達のペースはそこまででなく接近しています。ただ彼は結局このトラックでは常に速いんですよ。マーベリック、ヴァレなども含めて多くのライダー達が接近しています。明日は難しいレースになるでしょうが、1列目からのスタートは良い結果です。その中でベストを尽くす事が必要です。」

 

スティーブン・デイ

「ペースを見る限りでは優勝争いも可能だと思いますか?」

アンドレア・イアンノーネ

「ええ。ただ現状はあくまでも紙面上の話ですよ。もちろん表彰台を獲得したいですし、自分達は昨年から多くの作業を進めてきましたし、ギャップを少しづつ縮めてきました。明日の状況次第ですが、良い結果を得るために150%の力で準備をするつもりです。」

 

スティーブン・デイ

「それではMoto2のライダーに聞きましょう。アレックス、これがアメリカでは初のポールです。最後にサム・ロウズがこれを阻止するかに思えましたね。最後に雨が降り出す前に素晴らしい走りでした。」

アレックス・マルケス

「簡単な予選ではありませんでしたが、今日はオリヴェイラ、全てのKTMがものすごく早かったんです。ただ今日は自分達は素晴らしい仕事をしてFP3でさらに改善を進めることが出来ました。序盤から良いペースで走行出来たのでプッシュしていきました。これに関しては嬉しいですが、このトラックは日ごとに動いているような感覚がありますから集中を維持する必要があります。今日はポールを獲得出来ましたけど、明日はポイントを獲得出来ることを祈っています。こういった形で作業を進める必要があります。リズムは良いですし、良いフィーリングはあります。ただ明日が重要です。明日は最大限のポイントを持ち帰ることが出来るようにしたいと思います。」

 

スティーブン・デイ

「コンスタントさがMoto2においては非常に重要のように思えます。毎年競争は激しくなっています。6人から7人のライダーがチャンピオンシップ争いに加わる可能性があると思いますか?」

アレックス・マルケス

「ええ。今シーズンはタフになるだろうと語っていた通りです。アルゼンチンは特別なレースでドライとウェットで厳しい闘いになると思っていました。ですから常にそこにいる必要があるんです。トップ5にいること、獲得出来る最大のポイントを獲得すること、そのコンディションで100%の結果を得ることが重要なんです。これがこのチャンピオンシップにおいて優勝するために必要なんです。」

 

スティーブン・デイ

「アレックスありがとう。それではMoto3のホルヘ・マルティン。これで10度目のポールポジションです。しかし非常にクレイジーなセッションでした。路面はウェットの中スタートし、あなたはスリックタイヤで走り出した最初のライダーでした。今日のコンディションはどの程度厳しいものだったのでしょうか?」

ホルヘ・マルティン

「昨日から非常に良い感触を得ていました。その後予選では更に酷いコンディションとなりました。ドライ、ウェット、そして乾き始めるという状況でしたから。そこでスリックタイヤを履いたわけですが、そこまでトラックがよく見えていたわけではありません。どこがドライでどこが濡れているかわからなかったんです。そして最終ラップにプッシュを初めて、2回ほど転倒しそうになりましたが、最終的にポールを獲得出来ました。」

 

スティーブン・デイ

「アルゼンチンでは大きなギャンブルをしましたよね。アーロン・カネットは今年の最大のライバルだと感じますか?」

ホルヘ・マルティン

「アルゼンチンでは非常に大きなミスをしました。でも明日はウォームアップラップでタイヤを変更はしません。そうですね。カネット、バスティアニーニが最大のライバルとなるでしょう。ただ、自分は自分にだけ集中していて、最大限ポイントを獲得することを考えています。そして明日優勝することを考えています。」
 

スティーブン・デイ

「ホルヘありがとう。それではフロアからの質問をどうぞ。」

 

Q

「昨日はセーフティーコミッションがあり、その中で各ライダー達が話し合い、多くのライダーがこれについて非常にポジティブに語っていました。ペナルティーの厳罰化に関して皆喜んでいるようでしたが、これに関してセーフティーコミッションがペナルティーを厳罰化することに関してどう思いますか?」

マルク・マルケス

彼らはペナルティーを厳罰化すると話していて、自分は今日早速それを食らったわけですよね(笑)今までは警告がありましたけど、いきなりペナルティーが課されるようになりました。皆にとっても同じルールで適用されるのであれば、特に反対する理由はありません。

マーべリック・ビニャーレス

「誰もに開幕戦から最終戦まで全く同じペナルティーを与えていくのは難しいと思いますが、誰にとってもルールは同じということです。そしてこれはMotoGPだけでなく、Moto2、Moto3に関してもそうだということですね。」

アンドレア・イアンノーネ

「2人と同じ意見です。自分達はこういった事をずっと話し合ってきたわけです。」


 

Q

「マルクにペースを乱されなければ、さらに速く走る事が出来たと思いますか?」

マーべリック・ビニャーレス

「わかりません。確かに1周目はセクター3セクター4が最速でしたけどね。ただわかりません。なんとも言えないというのが正直なところです。先程もお話したとおり、そのことを考えるのではなく明日のレースについて考えたいと思います。明日またバイクを改善して優勝争いをしたいと思います。」

 

Q

「私の理解が正しいのであれば、マルクがスローダウンして走っていたのはイアンノーネがあなたが来るのを待っていたからとうことでしょうか?」

アンドレア・イアンノーネ

「そうですね。マルクよりもゆっくりと走っていました。トラック上にいる全てのライダーが自分のためのベストを尽くそうとしているんです。ピットから出た時にマルクがいるのがスクリーンで見えて、マルクがこのトラックでは本当に速いのがわかっていましたから、マルクの後を追おうと考えたんです。ただ、これは誰もが同じような形でしょう。マルクも自分も追い抜かずに自分の後ろにいたがったわけですし、これが実際の状況です。自分は常に自分のベストを尽くしています。これがレースですから。」

マルク・マルケス

「先程もお話した通り、自分はイアンノーネの事を注視していました。ここでは通常スリップストリームは必要ありませんから。ただ、自分の後ろにいるライダーは、通常そのラップタイムを改善出来るものです。そして昨日イアンノーネは良いタイムで走行していました。それでマーベリックが後ろにいるとは思っていなかったんです。エンジンが聞こえてインに入ろうとしたんですが、どうやら彼のラップを妨害してしまったようです。これ以上話すべき事はありません。」

 

Q

「レースディレクションの裁定についてはどうでしょう?レーシングラインでなければスローダウンしても良いということなんですか?」

マルク・マルケス

彼らが話していたのは自分は走行ライン上にいたということなんです。イアンノーネはラインから外れたところでスローダウンしていたということなんです。自分は通常はそういったことはしないんですけど、今回はそうであったということですよね。」

アンドレア・イアンノーネ

「幸運にもレースにはあまり影響がないですけどね。」

マルク・マルケス

「4m後ろからのスタートということですね。」

 

Q

「バレンティーノと話したんですが、ヤマハはエレクトロニクスにより多くのリソースを投入していると話していました。昨日あなたはエレクトロニクスのフィーリングが向上したと話していましたが、これはヤマハのこうした方針もあってのものですか?」

マーべリック・ビニャーレス

「レースごとに確かに速く走れるようになっています。それにアグレッシブなライディングをするようになってからバイクのフィーリングも良くなっています。自分がヤマハで良い走行が出来ていた時のようなフィーリングが得られるようになっています。それが今日ポジティブだったことですね。ただプッシュを続ける必要がありますし、エレクトロニクスを改善していく必要があります。」

 

Q

「明日はより多くの日が出てグリップが向上することを願っていますが、明日のタイヤ選択はいかがでしょう?」

マルク・マルケス

「この激しい雨の後に明日の状況を確認する必要があります。間違いなくグリップは低下して泥が路面に流れてくるでしょう。その中で適切なタイヤを選択することが必用になってきますが、フロントに関しては自分はミディアム、リアに関してはまだ考えている段階です。ミディアムかハードですが、いずれのタイヤでもFP4のレースディスタンスで高速に、良い感触で走行出来ました。これが鍵になるかどうかはわかりません。長いレースですからね。」

マーべリック・ビニャーレス

「今の段階では理解するのは難しいでしょう。明日の気温を見て、ウォームアップでどうであるかを見てですね。ただ自分達はミディアムで週末を通して良い感触でした。現時点ではこれを変更する理由はありません。明日の朝にことなるタイヤの組み合わせを試してみて、どうなるかですね。」

アンドレア・イアンノーネ

「幸運なことに、自分はフロントもリアもどのタイヤでも良いフィーリングがあります。ミディアムは新品の状態からレースディスタンス全てで走行をしてみましたし、FP4ではハードタイヤを履いてみました。いずれにしてもどちらのタイヤでも問題はありません。」

 

Q

「マーべリックはレースペースで非常に素晴らしい現状ですが、明日のメインライバルは彼と感じるのか、彼があなたの連勝を止めることになるのか?どのように思いますか?」

マルク・マルケス

「確かにマーべリックは素晴らしいペースで、明日のレースでは自分よりも速いかも知れません。ただ、そうなった場合には出来る限り最大のポイントを獲得するというだけです。それにチャンピオンシップはオースティンだけではありません。もし良いフィーリングがないところでは表彰台でレースを終えること、失うポイントを最小限にすることが重要でしょう。」

 

Q

「アルゼンチンでは妙なテンションが生まれました。そして今日はこうしてペナルティーを受けたことで、レースに関する見方が変わりました。明日のレースに関しては意識が変わるということはありますか?」

マルク・マルケス

既にお話しているように、自分のスタイルは自分のスタイルです。でもだからといって自分を批判した人達が間違っていたと言いたいわけではありません。自分は自分のミスから学び、そしてアルゼンチンで起きたことに関して、間違っていると指摘され、自分はこれを繰り返したくはありません。あくまでも自分のスタイルは自分のスタイルなんです。」

 

Q

「2日走ってみて、トラック側が路面をグライディングしてバンプを解消しようとしたことに関して何か言いたいことはありますか?」

マルク・マルケス

「彼らが話してくれた内容からバンプが減少しているものと考えていましたが、実際は同じかさらに酷くなっていました。ただ、これは皆にとって同じ状況です。ですからその状況で出来るだけスムーズに走行することを意識していく必用があります。ライディングスタイルやセットアップでこれをなんとかしていくしかありません。確かにバンプがありますけど、ものすごく危険というわけでもありませんし。」

マーべリック・ビニャーレス

「来年はトラックの再舗装が必用でしょう。というの今はバンプがそこまで危険ではないかもしれませんが、これが酷くなるとレースが困難になります。彼らは良い仕事をしたと思います。路面グリップは昨年ほど良くはないものの、スムーズになりました。ただ改善は必用です。自分達はバイクを、彼らはトラックを改善するべきです。いずれにしても自分はオースティンが大好きです。レイアウトも素晴らしいですしね。もし再舗装されたとしたら、本当に速く走ることが出来るでしょうね。」

アンドレア・イアンノーネ

「昨年と比較すると今年は酷いと思います。間違いなく皆にとって同じ条件なんですが、FP1で自分は状況をコントロールしようとして、バイクのスタビリティーの向上をし、ブレーキングポイントでの向上もしようとしました。こういう方向で作業をして、最終的には悪い状況ではなかったと思います。ただ、来年はここまで悪い路面ではないほうがいいですけどね。これくらいの状況であればいいですけど、現時点がリミットです。

 

Q

「KTMはここで競争力が高いですが、KTMがこのトラックで速い走行が出来ている何かしらの秘密はあるのでしょうか?」

アレックス・マルケス

「低グリップ時の速さがあるんです。昨日は今までよりも苦戦していたんですが、自分はオリヴェイラの1秒遅れでKTMに付いて行きました。ただペースは3秒遅い状態でした。今日はグリップが少し改善しました。今年は路面が汚いので昨年ほどの速さはありません。で、こうしてグリップが低い環境ではKTMのほうが少し速いんです。ただ、このエリアに関してはKalexと共に作業を進めています。ただ、どのGPもこんなもんですよ。コンディションによって彼らが良い時もあれば、自分達が良い時もある。ただ昨日はもっと路面が汚かったんですが、今年は例年どおりのレベルで走行出来ているので悪くないと思います。きちんとマネジメント出来ますしね。」

 

スティーブン・デイ

「それでは以上でプレスカンファレンスは終了です。」

(Photo courtesy of michelin)

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