ミシュランタイヤからカタールGPの決勝レースリリースをいただきましたのでご紹介させていただきます。さて、第2戦は路面が汚いことで有名なアルゼンチンのテルマス・デ・リオ・オンドです。

ミシュランは、2017年のMotoGP世界選手権の開幕戦が行われたロサイルのカタールインターナショナルサーキットにおいて、マーヴェリック・ビニャーレス(モビスターヤマハ)が完璧なレースで勝利を収めたレースを見届けました。

(Photo courtesy of michelin)
ビニャーレスは天候がこのイベントの邪魔をしようとしていたにも関わらず、彼にとって新たなチームへのデビュー戦で、開始時間が遅れたが人々を夢中にさせたレースで優勝しました。今回のグリッドは最初の3日間のセッションのタイムで決定され、土曜日は金曜夜の激しい雨によって危険なコンディションとなったトラックによって、予選も含めて全てのセッションがキャンセルされました。

この通常ではない天候の中、土曜のセッションがキャンセルとなりました。日曜の決勝レースにおいてもグリッドにバイクが並んだ直後に雨が降り出し、レース開始が延長され、レースは20周となりました。一度レースがスタートすると、アンドレア・イアンノーネ(チームスズキECSTAR)が2位ポジションからホールショットを奪い、ターン1の手間でポールポジションのマーヴェリック・ビニャーレスをパスしました。1周目にトップでラインを通過したのは昨シーズンのMoto2チャンピオンであるヨハン・ザルコ(テック3ヤマハ)で、7周目に入るまでトップ位置をキープ。彼は走行ラインを僅かに外れ、トラックに汚れ、埃が浮いている部分でトラクションを失い転倒しました。

(Photo courtesy of michelin)
アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Ducati)がザルコに変わってトップとなり、ギャップを広げるためにハードにプッシュします。ドヴィツィオーゾはビニャーレスに追われ、その後ろにはヴァレンティーノ・ロッシ(モビスターヤマハ)が迫っていました。その後ドヴィツィオーゾとビニャーレスは残り1周まで順位を入れ替えながらバトルを展開。ビニャーレスは、新しいプロファイルのミシュランパワースリックのミディアムフロントタイヤを履いてドヴィツィオーゾを破りました。ドヴィツィオーゾはビニャーレスに続いて2位となり、ロッシが表彰台3位を獲得しました。

ミシュランは今週のロサイルに、新しいプロファイルのフロントタイヤを投入。これはフルバンク時のコーナーグリップを高めたもので、これは向上した加速性のために優れた操縦性を与えられた、リアのミシュラン・パワースリックと組み合わせて投入されました。フロントとリアの両方に3種類のコンパウンドが用意され、これはグリッド上に様々な組み合わせを提供し、レースの中では6種類のうち4種類の組み合わせが使用されました。

表彰台争いの外では2016年の世界チャンピオンであるマルク・マルケス(レプソルホンダ)が4位、チームメイトであるダニ・ペドロサ(レプソルホンダ)が5位、6位にはアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が入り、独立チームで1位となったスコット・レディング(OCTO Pramac Ducati)が7位、そしてジャック・ミラー(Marc VDS)が8位を獲得。MotoGPクラスデビューとなったアレックス・リンス(チームスズキECSTAR)は9位、そして同じくデビュー戦となったジョナス・フォルガー(テック3ヤマハ)が10位を獲得しています。

ミシュランはこの後は赤道を超え、4月9日に第2戦の舞台となるアルゼンチンのテルマス・デ・リオ・オンドサーキットに向かいます。

マーヴェリック・ビニャーレス

「週末を通じてタイヤは素晴らしい働きをしてくれ、レースではミシュランから進められたコンパウンドを使用しましたが、これは正しい決断でした。個人的にタイヤは昨シーズンから進化したと感じますし、このタイプのタイヤに非常に良いフィーリングを感じます。今シーズンはこういった形で作業を続けたいですね。というのも、自分のライディングスタイルとバイクではとても良いフィーリングを感じるんです。ミシュランタイヤでは常に良い感触を得ていますが、まだまだ出来ることはあると思います。ただ今既に成し遂げている事に関して非常に嬉しく思っているんです。」

2輪モータースポーツグループ・マネージャー ピエロ・タラマッソ

「ここカタールにおいて、実にイベントに満ちた週末でした。1日を無駄にした後レースがこういった形でスタートし、邪魔が入らずにようやくレースをスタート出来たことを嬉しく思います。ここでは私達の新しいタイヤはコンディションにも関わらず非常に上手く機能しました。初日にマーヴェリックはラップレコードを0.6秒更新しましたが、天候がここまで難しいものでなければ、さらに速いタイムが出ていたでしょう。ここには6種類の仕様のタイヤを持ち込み、5種類が練習走行で使用され、4種類が今日のレースで使用されました。つまり、我々がライダーに望む選択肢を与えたということをこれが再び示しているということです。」

「レースは非常に一貫したもので、全体を通じてエキサイティングなものでした。ルーキーのザルコとリンスが、週末を通じてここまで速く我々のタイヤに適応し、自信を持ってバイクをプッシュしていたのを見れたのが特に嬉しかったですね。我々はこれからアルゼンチンに向かいますが、ここでも挑戦の準備は出来ています。」

<ミシュランタイヤプレスリリース>