欧州ラウンドの開始を告げる第4戦スペインGPが、イベリア半島最南端のヘレスサーキットで開催されています。土曜午後に行われた Moto2 クラスの予選で、NTS RW RACING GP のスティーヴン・オデンダールとジョー・ロバーツはともに9列目を獲得。26番グリッドと27番グリッドから、明日の決勝レースに挑みます。午前のFP3は比較的穏やかな温度条件で、NTS製マシンを駆るオデンダールとロバーツはともに昨日のラップタイムを更新し、セッション22番手と24番手タイムを記録しました。午後になると南スペイン特有の強い日射しが路面に降り注ぎ、温度条件が一気に上昇しました。厳しい予選を懸命に走り抜いた両選手の努力により、チームとNTSはコンディション変化への対応面でも貴重なデータの収集に成功しました。全23周で争われる明日の決勝レースは、午後12時20分(日本時間午後7時20分)にスタートします。

スティーヴン・オデンダール

(予選26位1分43秒600)
「午前のFP3は気持ちよく走れていたけれども、午後の予選は厳しい結果になってしまった。序盤から全力で走るつもりで予選に挑み、走り出しですでに1分43秒8を刻むことができたんだ。でも、さらにがんばろうと思った矢先に、運悪く転倒してしまった。コースへ復帰してピットに戻ってくることができたけれども、その転倒以降は安心感を喪失し、100パーセントの力を出し切って走ることができなくなってしまった。温度条件が高くなったことも、午後の走りに影響があったかもしれない。でも、明日のレースではもちろん、全力で臨むつもりだし、今季最高の結果を目指して最後までがんばりぬくよ」

ジョー・ロバーツ

(予選 27 位 1 分 43 秒 613)
「今日の予選は、残念ながら満足のいく走りをできなかった。涼しいコンディションと暑くなったときでは、思っていた以上にフィーリングが大きく変わってしまうんだ。でも、暑くなって路面が滑りやすくなるかと思ったら、それほどでもなかった。とはいえ、この暑さの中でも多くの選手がラップタイムを更新している。だから僕たちも、この温度条件で上手く走れるコツを、今後の戦いのためにもがんばって見いだす必要があるね。明日は決勝レースだから、スタートを成功させて、いいリザルトを獲得できるように力いっぱい走りたい」

ヤルノ・ヤンセン

(チームマネージャー)
「午前のFP3は、比較的穏やかなコンディションの中でスティーヴンとジョーがいい走りを披露してくれました。その調子を維持して午後の予選でさらにタイムとポジションの改善を狙っていたのですが、なかなか思いどおりには進まなかった、というのが正直なところです。スティーヴンは予選で転倒を喫してしまい、想定していたようなタイムアップを果たせなかったのが残念です。この現状をしっかりと受け止めて、ここからの上昇を目指したいと思います。今日の予選は午後3時からのスタートでしたが、明日の決勝時刻は12時20分です。今日のセッションよりも温度条件的にはやや穏やかになるだろうと思われるので、それが我々に対してポジティブな方向で作用してくれると信じています。決勝レースでは、序盤を上手く凌いでペースアップに成功すれば、好結果を目指すことも可能だと思います。選手とチーム全員が一丸になって努力し、明日の戦いに備えます」

(Photo courtesy of NTS)

<NTS プレスリリース>