★MotoGP2018 今年のマルク・マルケスの強さの理由は何か?

ヨーロッパラウンド開幕戦となったヘレスが終わり、ポイントランキングトップを走るのはレプソルホンダのマルク・マルケス。開幕戦カタールで2位表彰台で20ポイント、第2戦アルゼンチンでは大波乱のスタートからペナルティーの連続でノーポイント。続く第3戦アメリカでは当然のように独走してCOTA6連勝を遂げ、25ポイント。そして直近のヘレスGPでは危なげない走りでまたも25ポイントを獲得。現時点で合計で70ポイントを獲得しています。

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マルケスがタイトルを獲得した昨年はどうだったかと振り返ると、アルゼンチンGP、フランスGPでのノーポイントもあって、最終的にポイントランキングトップに初めて立ったのは第9戦ザクセンリンクの時点でした。その後イギリスGPの時点でドヴィツィオーゾに首位を譲り、アラゴンGPを終えて首位に返り咲き、そのままチャンピオンシップ優勝を果たしました。

首位に立つまで9戦も必要とした昨年と比較して、今年は4戦を終えた現時点で既に首位。そしてランキング2位にいるのはファクトリーチームではなくサテライトチームのヨハン・ザルコという状況です。昨年最大のライバルであったドヴィツィオーゾは、ヘレスでペドロサ、ロレンソの転倒に巻き込まれる形で転倒。チャンピオンシップにおいて5位となっています。昨年はフランスGPで優勝したビニャーレスは、ロッシとともに今年もマシンのグリップ(トラクション)に苦戦しています。この点についてロッシは電子制御、ビニャーレスは車体における問題点を指摘しており、両者、そしてモビスターヤマハの迷走が伺えます。

2017年のホンダはブレーキング〜コーナーで無理をしていた

今年のマルケス、ホンダの強さの理由として明らかなのは、ほぼライバル不在という状況であることもありますが、2018年型エンジンが昨年に比べて強力なエンジンであるということが挙げられます。昨年はDucatiはもちろん、ヤマハのバイクに対しても立ち上がりの加速で劣る場面があるというのは、昨年ホンダのライダー達が事あるごとにコメントしていた通りで、マルケス、クラッチローも「コーナーで劣るぶん、ハードコンパウンドのタイヤをフロントに履いてブレーキング〜コーナーで無理をする走りになっている」と昨シーズン語っていました。これはマルケスの2017年の転倒回数にも現れており、2017年のマルケスの転倒数は27回で、MotoGPクラスワースト2位の記録でした。(※ワースト1位はサム・ロウズの31回)

こうしたマシン特性について、クラッチローは今年のアルゼンチンGPの後「皆さんも知ってのとおりホンダは素晴らしいバイクです。ただ昨年のエンジンは今年のものほど速くはありませんでした。ホンダにはもう少しパワーを出してくれとずっと言っていたんです。エンジンが強力になったことで、競争力の高い走りをしやすくなりました。昨年は自分達がいかにコーナーで無理をしていたか知っているでしょう。コーナーでホンダのライダー達は他のメーカーの選手達よりもずっと激しくプッシュしていたんです。」と語っています。

電子制御の改善と新パーツの導入

こうしたエンジン特性の改善に加え、今年のホンダは電子制御面での理解も大きく進んでいるとされ、さらにカーボンスイングアームなど新パーツも効果を発揮しているようです。この新たなカーボンスイングアームに関してマルケスは「反応がより鋭いというか、例えばライディングスタイルを少し変えてやると、バイクも即座にそれに反応してくれるんです。ですから、どうやって操ってやるかを理解すれば速く走れるんです。」とヘレスGPの決勝プレスカンファレンスで語っています。

チャンピオンシップ今後の行方は?

まだまだ開幕から4戦のため何が起こるか全く予想がつきませんが、マルケス自身は「ドヴィツィオーゾは得意とするトラックで必ずランキングにおいて接近してくる」「今年はザルコが強い」とカタールGP以前から語っており、実際にそうした展開になりそうだと言えます。一方のモビスターヤマハに関しては、ロッシが「ヤマハの問題解決にかかる時間次第では、競争力を発揮するにはもう1シーズン必要になる」といった発言もしており、問題解決にはある程度の時間がかかることが予想され、仮にヨーロッパラウンドの夏休みまでに問題解決の時間がかかった場合、その時点でチャンピオンシップ争いが出来るほどのポイント差ではなくなっていることが予想されます。

そのため、チャンピオンシップ争いに関して現時点で言えるのは、優勝候補はマルケスとドヴィツィオーゾ、そこにザルコがどこまで絡んでいけるか、そしてモビスターヤマハはザルコよりも良い形でシーズンを終えることが出来るかどうか未知数である。ということでしょう。

さて今週末はザルコの地元のフランスGPです。昨年優勝しているビニャーレスの調子がどうかという点も気になりますが、やはり注目はマルケスの走りでしょう。

(Photo courtesy of michelin)

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