★MotoGP2018フランスGP 予選プレスカンファレンス翻訳

フランスGPの予選プレスカンファレンス翻訳です。今回は大歓声の中で地元のヨハン・ザルコがポールポジションを獲得したことで、ザルコに関しての質問が比較的多めです。しかしフランスで今まで苦戦していたマルケス、Ducatiのペトルッチ、ドヴィツィオーゾの走りにも注目です。

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スティーブン・デイ

「素晴らしい予選走行でした。マルクが1’31.3でポールポジションを獲得したと思っていましたが、ヨハン今日は素晴らしいラップでした。セクター2のタイムを素晴らしかったですが、観客が大声で歓声を上げているのが聞こえたでしょう。」

ヨハン・ザルコ

「土曜の段階で最高の気分です。最初にニュータイヤで走り始めた時に1周目が最高のパフォーマンスが出せるものの、そこで良い形で走行が出来ませんでした。その時点の1’31.6も悪くないタイムで充分にハッピーだったんですが、2回目の走行では出来る限り良い形で走行しようと思っていたんです。自分のあのタイムをダッシュボードで見た時は正直信じらませんでしたし混乱しました(笑)その後も同様の走行を続けようとしたんですが、自分のタイムに驚いていたのもあって同じ形での走行が難しかったんです。ただあのタイムでポールには充分だったんです。チェッカーフラッグが振られて自分の名前がポールポジションとして表示されているのを見て嬉しかったですし、観客も喜んでいたんですが、スクリーンを見るとマルクがプッシュしているのが見えたんです。あのスクリーンだと区間ベストで走行しているかなどの情報はわからないんですが、カメラがマルクしか移していないということは、良いタイムで走っているんだろうと感じました。2位でも悪くはないか。。と思っていたんですが、最終的にはポールポジションだったわけです。明日のレースに備えて最高の位置ですし、フランスGPで1列目というのも素晴らしい結果ですが、そこでポールポジションなんですから、まるでボーナスですね。」

 

スティーブン・デイ

「フランスで最高峰クラスでポールポジションを獲得したのは98年のクリスチャン・サロン以来となります。レースペースは接近していますが、優勝はどうでしょう?」

ヨハン・ザルコ

「FP4ではソフトリアタイヤで周回をこなし、ミディアムリアに関しても良い感触を得ていました。ただ多くのライダーが良いペースで走行出来る状態で、最初はフルタンクで重い状態から徐々にバイクが軽くなっていくわけです。そこにタイヤの問題も絡んでくるわけですが、どうなるかでしょう。自分はチームと共に良い形で作業を進めていますが、ここではタイヤのドロップが少ないので他のトラックと比較してペースを見つけるのは難しくありません。というのもここではタイヤのグリップはそこまで落ちないからです。そういう意味ではこうした面で苦戦しているヤマハのバイクにとっては助かると思います。現時点でマルクが最強ですが、誰か他のライダーが他の誰かよりも速く走行するということは予測が難しいです。まずはレースをスタートして序盤にレースをリードするというのが良いでしょう。グループの中で走行するというリスクを侵さないほうが良いでしょうね。その後で優勝争いが出来るかどうかですが、毎週末優勝出来るチャンスはどんどん近づいてきていると感じています。」

 

スティーブン・デイ

「ヨハンありがとう。それではマルケス。パルクフェルメで自分のタイムが破られたことに驚いていましたが、最後のアタックの中では何度か危ない瞬間がありました。予選に関して何を思いましたか?」

マルク・マルケス

「予選の内容に関しては満足です。昨年は本当にここで苦戦したわけですから。ただ今回もトップで走行出来ています。もちろんオースティンやヘレスのような感じではありませんが、明日に備えて戦いの準備が出来ています。予選は良い走行が出来ましたが、毎回セクター2でミスをしていました。ターン4の進入スピードが早すぎてそこでかなりのタイムを失いました。最後に再びプッシュしたですが、タイヤが既にダメぬなっていました。これはヨハンが言ったとおりに1周目は良い形ということなんです。明日はとにかく最適なリアタイヤを選択することが重要となるでしょう。」

 

スティーブン・デイ

「今朝も速かったわけですが、転倒後にまたすぐ走り出した時はエアロダイナミクスフェアリングが半分しかない状態でした。半分で走るのはどんな感じなんですか?」

マルク・マルケス

「正直日本人エンジニア達はかなり心配していました。今までいろいろなデータなどがあってああなっているのに、それを完全に無視した状態でしたから。ウイング1枚の状態では特に大きな変化を感じることが出来ず、ひたすらにプッシュしていました。もちろんブレーキングポイントでは違いを感じますけど、2周か3周ではあまり違いはありません。レースディスタンスであれば重要になってくるんですけどね。今週末はかなり転倒が多かったですけど、これはグリップが高いからライダー達もプッシュしたこともありますが、一度タイヤが滑りだすとかなり急激に滑るということも原因です。ですからこうした事に関しては注意が必要ですね。」

 

スティーブン・デイ

「マルクありがとう。それではダニロ、Q1からQ2にやってきたわけですが、さぞかし嬉しいでしょう。」

ダニロ・ペトルッチ

「ええ。昨年のザクセンリンクでも同様の形がありました。ただあの時はウェットでした。今日は1列目が獲得出来るとは思っていませんでした。目標は2列目だったんです。週末を通じて強い走りが出来ていましたが、常に何かが足りない状態でした。FP4ではそれが見つかったんですが、表彰台を獲得するには最高のレースをする必要があると思います。ただ目標としてはトップ5ですね。非常に速いライダーが何人もいますから。ただ、今日の走行に関しては嬉しく思っています。Q1からQ2に進出してというのは、かなりタイヤを上手にマネジメントする必要があります。明日使用するタイヤに関しては明確なアイディアがありますが、1列目からスタートというのは重要です。自分は常にスタートでポジションを落としてしまいますからね。出来るだけフロントに近い位置で走行したいと思っています。ただ、明日に関しては多くのライダー達がフロント争いが出来るでしょうね。」

 

スティーブン・デイ

「ソフトタイヤで’走行していたように思いますが、28周もタイヤが保つと考えていますか?」

ダニロ・ペトルッチ

「そうですね。ヨハンとマルクとの違いは、自分は1周余計にウォームアップに使用する必要があるんです。そして昨日からベストラップに関しては21周、22周走行したタイヤで記録しているんです。そのため、今朝はQ2にダイレクトに進出することが出来なかったんです。ただFP4で必要なものが見つかり、ユーズドタイヤでほぼベストと言えるラップタイムを記録出来ました。そして予選では出来る限りのプッシュを行いました。」

 

スティーブン・デイ

「ダニロありがとう。それではMoto2のペッコ。素晴らしいペースでこれで初ポールとなりましたが、ル・マンでは良い思い出もありますね。昨年は2番手で表彰台を獲得しました。またMoto3でも初の表彰台をここで獲得しました。ここは好きなんでしょうね。」

フランセスコ・バグナイア

「そうですね。ここは大好きなトラックなんです。自分のライディングスタイルにもマッチしているんです。Moto3での初表彰台もここでした。FP1での転倒の後に良い作業が出来、自分のライディングをこのタイヤに合わせることが出来ました。今年は少しやわらかいタイヤなのでレースの最後の10周に良い走りをするのが難しいかもしれません。ただ、明日は4人ほどでトップ争いをする形になると思いますので楽しみです。」

 

スティーブン・デイ

「明日はロレンソ・バルダッサーリもトップ争いに加わると思いますが、他にはどのような選手がトップ争いをするでしょうか?」

フランセスコ・バグナイア

「バルダッサーリはその可能性もありますが、アレックスも予選で速かったですね。シュロッターもそうです。それにマルクも話していたようにトラックのグリップが高いのでリミットの内側で走るのが難しいんです。プッシュしていくとなぜかフロントから切れ込んでしまうことがあるんです。多くの選手がフロント争いをすることになるでしょう。」

 

スティーブン・デイ

「ありがとう。それではポール獲得12回目となったホルヘ、ヘレスでの怪我もありながらどうしてこのような走りが可能だったんでしょう?」

ホルヘ・マルティン

「正直ポールポジションは期待していませんでした。なぜかリアグリップがなくて、スロットルを開ける事ができなかったんです。ただ予選で良い形になり手もそれほど問題にはならず、バイクの上では痛みを感じませんでした。とにかくプッシュしてこのラップタイムを記録出来たので嬉しいですね。」

 

スティーブン・デイ

「Moto3は明日クレイジーなレースになりそうです。FP3では27人のライダーが1秒以内と接近していました。」

ホルヘ・マルティン

「そうですね。KTMがエンジンを変更したのでストレートで本当に速いんです。ライダー達も皆良いペースですし、自分もトップを狙っていきたいと思います。」
 

スティーブン・デイ

「ホルヘおめでとう。それでは以上です。フロアからの質問をどうぞ。」

 

Q

「昨日は何かが足りないと話していましたが、実際に何を見つけたのでしょう?」

ヨハン・ザルコ

「金曜は良い形でスタートしたんですが、良い加速をするためのリアグリップに悩まされていました。いくつかのトラックではこうした感覚を得ることがあって、これを改善するのは難しいんです。昨日もこの問題があったんですが、いつもより問題は深刻ではありませんでした。そして今回はこの問題を解決することができたんです。FP4の最後にニュータイヤでこの問題をほぼ解決することが出来たのがラッキーでしたね。」

 

Q

「マルク、ダニロ、今日はフランスにとって素晴らしい日です。ザルコがラップレコードをフランスのチームで、フランスGPで成し遂げました。物凄いプレッシャーだったと思いますが、これに関して尊敬の念をいだきますか?それとも自分も母国GPでは同様の事を成し遂げることが出来ると考えているのでしょうか?」

マルク・マルケス

「彼は既にこうした経験があると思いますよ。彼はMoto2でチャンピオンを獲得したあとにもう1年Moto2で走る中で多くを学んだと思います。ああしてワールドタイトルを防衛したわけですから、彼には十分な経験があると思います。ただ自分がスペインGPの場合というのは、沢山のスペイン人トップライダーがいるわけですけど、彼の場合は唯一のフランス人ライダーなわけですから、多くのファンが彼だけに期待を集中するわけです。ただ、それでも彼はそうした期待を一身に受けて結果を出すという経験があると思うんです。彼がこのプレッシャーをあまりにも上手にマネジメントしないことを願ってますけどね(笑)(※そのまま優勝しないで欲しいということ)(※ザルコの方を向いて)ある程度はプレッシャーを感じたほうがいいよ(笑)」

ダニロ・ペトルッチ

「正直彼の立場で今晩眠りたいとは思いませんね。ただマルクも話したように、ヨハンは2度世界タイトルを獲得しており、今年もチャンピオンシップ争いをしているわけです。ですから、彼がこうしてプレッシャーをマネジメント出来るのは当然という気もします。ただ、フランスのファンはトップライダーを長年求めていたです。素晴らしいことだと思いますが、彼が明日少しプレッシャーを感じてくれることを願っています。ただ、ヨハンは偉大なライダーですから、プレッシャーを感じるというよりは、それをさらなるモチベーションに変えるでしょう。誰もがプレッシャーを感じているんですが、一度バイクに乗って走りだせば全てを忘れて走ることが出来ます。ポールポジションでホームGPをスタート出来るというのは素晴らしいことですよね。」

 

Q

「ここまで多くのファンがあなたのホスピタリティーの前に集まっているのは見たことがありません。今週末のこうしたプレッシャーとモチベーションをどのようにコントロールしているんですか?」

ヨハン・ザルコ

「昨年の時点で多くのファンが写真やサインを求めてきたので、今年はもっと多くのファンが集まるだろうというのは予想していたんです。昨年は全てが良い形にいきましたので、今年はそれを頭にいれていこうと思い、ヤマハのバイクの場合、バイクの上でとにかくリラックスしていることが重要なんです。またチームもプレスのスケジュールなども良い形でコントロールしてくれています。あまりに人気になることで”もう十分だ”と感じたりすることもあるでしょうが、自分の部屋やホスピタリティーに戻ってディナーを食べることも出来ますし、今は全てがコントロール下にありますので嬉しく思っています。そして今起きていることは毎日起きているわけではありませんから、この状態をネガティブに捉えるのは勿体ないと思うんです。完全に逆でものすごくポジティブなことが起きているんです。こうした経験は人生の中で何度もあるわけではありませんから、心の中にこの瞬間を留めておきたいと思います。」

 

Q

「今回もカーボンスイングアームを使っていますが、フィーリングの違い、何かしらアドバンテージを与えてくれているのでしょうか?タイヤを良い形で使えるなど何かあれば教えて下さい。」

マルク・マルケス

「このサーキットではあまり大きな違いを感じません。例えばヘレスのようのコーナリングスピードが高いところであれば違いを感じるんですが、ここではそうではありません。ただタイヤマネジメントの仕方などは異なります。ただ今週の中ではアルミニウムのスイングアームでも高速タイムが出せました。ですから今日の午後にどちらを使うことにするか決定する必要があります。」

 

Q

「マルク、転倒した中でフェアリングの一部がなくなりましたが大きな違いはないとしていました。ただその後走行する中でピットインは考えていたのか?またダニロ、何か足りないものをFP4で見つけたと語っていましたが、何を見つけたんでしょうか?」

マルク・マルケス

「確かにフェアリングはダメージを受けてウイングが無くなっていました。またフットレストもポケットバイクのように短くなってしまいましたが、残り時間をスクリーンで見た時は5分しかなかったんです。ただQ2にダイレクトに進出したいと思っていたので、トラック上にずっと留まっていたんです。昨日からラップタイムを向上出来ると思っていたんです。というのもそれまではハードリアタイヤを履いていて、ソフトタイヤを履けばさらにグリップが良くなるのはわかっていましたから。ただあの状態ではブレーキングは妙な感触でした。ブレーキングしている中でバイクが片側にだけ沈み込んでいく状態だったんです。ただそれ以外は大丈夫でしたね。」

ダニロ・ペトルッチ

「MotoGPでは多くのライダーが0.5秒、1秒の中にいることが多いんですが常に足りない残りの1%を見つけることが求められるんです。自分は99%という状態で、その中でバイクのバランスをフロント、リアで色々と変更していたんです。時にはフロントに寄りすぎ、時にはリアに寄りすぎという事がありました。セッションの中でこのバランスを色々と変更したんですが、本当に小さな変更だったんです。100回くらい変更をしたと思いますが、その調整幅というのはほんの数mmなんです。自分が良い感触を見つけたセッティングは、他のセッティングと良く似ていたんですが、ラップタイムが限界までプッシュしない状態でどんどん短くなっていったんです。自分はリアルタイムでこのタイムを見ていたわけではないんですが、最終的にはさらにタイムを縮めるための内容を見つけることが出来ました。」

 

Q

「マルク、フランスGPは今まで難しいと話していましたが、バイクが改善されたことでどのような影響があったのでしょうか?また明日への自信は?」

マルク・マルケス

「今日もわかったように昨年より大きく改善出来ています。ただ他のトラックのような形で良いレースが出来るわけではありません。他のホンダはQ1にいて苦戦していたわけです。ヘレスでは3台のホンダがフロント2列にいましたが、ここでは苦戦しているわけです。これはでも他のサーキットでも同様で時にはこうしてアップダウンがあるんです。ただ、苦戦する時はベストリザルトを持ち帰るという事はいつもと同様なんです。いつもより苦戦しているとは言え、ポールポジション獲得を争ったり、ベストなリズムを記録するために争ったりということが出来るということが重要なんです。明日のレースではヨハン、もしくはこの場にいませんが、ドヴィが自分達よりも速いということもあり得るかもしれません。その中で表彰台を獲得して行くことが必要ですし、別のサーキットではもう少し良い形でレースを迎えることが出来るかもしれません。」

 

Q

「ヨハン、昨年はほぼ半分をリードしましたが、今年はロサイルでも同様の形でした。今回は優勝するためにどのようにアプローチを変えるのでしょうか?」

ヨハン・ザルコ

「昨年のル・マン、そして今年カタールでレースをリードしていた時は、ただレースをリードすることが嬉しかったんです。というのもフロントというのは最もレースをするにあたって安全な場所でしたし、もしその日が自分の日と言える形であれば、そのまま逃げ切ることも出来たと思うんです。そうでなければどうなるか様子を見ようと思っていました。ただここでは状況が少し異なっていると思っていて、ここでは良いペースで走行するということに取り組んできましたし、実際に良いペースで走行出来ています。ただ、やはり序盤にレースをリードするというのは、集団の中で戦う必要があった場合に良い戦略だと思います。また昨年レースをリードする中で学んだのは、他のライダー達よりもソフトタイヤを履いていたとしても、他のライダーについて行ってライディングを学ぶことが出来たということです。こういったベストライダー達がスタートから何をしているのかを一番良く観察出来るのはやはりフロントなんです。そしてこういった内容を学ぶことが自分の助けになりましたし、自分のチームにも情報を与えるのに役立ったと思います。そしてこうした事からも、レースをリードして最後までフロントで戦うことが出来ると思うんです。」

 

スティーブン・デイ

「それでは以上です。明日のレースでの幸運を祈ります。」

(Photo courtesy of michelin)

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