序盤はハードリアタイヤに熱を入れるのに、様々な理由で苦戦したと語るマルケスですが、後半は危なげない展開で優勝。ホンダが最も苦手なトラックの1つと語るル・マンにおいて見事優勝を飾りました。

フランスGP 優勝マルク・マルケス

「ル・マンでの優勝を嬉しく思っています。ここはホンダにとっては最も難しいトラックの1つですから。今日は自分のみがリアにハードタイヤを履いていました。タイヤを適切な温度に温めるのに時間がかかることはわかっていたので、レースへのアプローチは少し難しいものとなりました。ただウォームアップの中で、タイヤをしっかりと温めることが出来れば非常にコンスタントに走行出来ると確認することが出来ました。そして実際に素晴らしいリズムで走行出来ました。正直なところレース序盤は少し難しい状況で、ザルコにターン2で接触されたことで少しワイドになってしまったんです。それからイアンノーネが転倒してあやうくぶつかるところでしたし、そのせいでいくつかポジションを失ったんです。少しクールダウンしようと考えて、ドビとヨハンがレースからいなくなった後は、再びレースへのアプローチを少し変更しました。」

「ある時点でターン3で危ない瞬間がありました。ここはFP3でもあやうく転倒しそうになったんです。そのせいもあってターン3は非常に慎重に走っていたんです。そのおかげでレースで転倒せずに済んだんだと思います。今はバイクから非常にスウィートな感触を得ています。こういった感触があると良い形で作業が出来ますし、ライディングも良い形になりますし、バイクも良い形で機能します。ゾーンに入っていると物事が簡単になるわけでないですが、より自然に感じられるようになります。もちろんまだまだシーズンは長いですし全てのレースが同じというわけではないでしょう。今はこの感触を出来るだけ維持しようとしているんです。」

(Source: HRC)

(Photo courtesy of HRC)