2018年第6戦イタリアGPは、NTS RW RACING GP にとって記念すべきレースでした。日曜午後12時20分(日本時間午後7時20分)にスタートしたMoto2クラスの決勝で、NTS陣営のジョー・ロバーツとスティーヴン・オデンダールは、揃って世界選手権初ポイント獲得しました。

トスカーナ地方のムジェロサーキットは、今年の決勝日も例年と同様に大勢のファンが詰めかけ、会場を取り囲む観戦席を隙間なく埋め尽くしました。日本製のNTSシャシーで世界選手権への挑戦を続けるロバーツとオデンダールは、この週末も経験豊富なライバル陣営の選手たちを相手に厳しい戦いを強いられてきましたが、全21周の決勝レースでNTS勢の両選手は逆境を跳ね返す

力強い戦いを展開。チームメイト同士で14位を争うスリリングなバトルを繰り広げました。最後はロバーツがこの戦いを制して14位フィニッシュ、オデンダールも僅差で15位のチェッカーフラッグを受けました。今回のレースで、世界選手権フル参戦6戦目にもかかわらず、チャンピオンシップポイントを獲得した NTS RW RACING GP は、さらなる好結果を目指し、次戦のカタルーニャGPに臨みます。第7戦カタルーニャGPのセッションは、6月15日(金)午前にフリー走行1回目がスタートします。

スティーヴン・オデンダール(決勝15位1ポイント獲得)


「チームの初ポイントを獲得できてとてもうれしい。でも、もっといい結果を目指したいので、これからもどんどん僕たちのバイクに磨きをかけていくよ。今日のリザルトは、僕自身にとっても世界選手権の初ポイントだ。このリザルトは、いつも全力でがんばってくれるチームのおかげだし、そのチームにいい恩返しをできたとも思う。明日は事後テストを実施するので、今後のステップアップのためにもさらに気を引き締めて取り組むよ」

ジョー・ロバーツ(決勝14位2ポイント獲得)


「チームメイトのスティーヴンとバトルをして、ふたり一緒にポイントを獲得できるなんて、本当に素晴らしいリザルトだ。まるで、FIM CEVレプソル選手権で互いに切磋琢磨しあっていた頃に戻ったような気分だった。あの当時はバトルの結果、ふたりとも転倒してしまったことがあったので、最終ラップはちょっと緊張したよ。ムジェロは独特なサーキットなので、今回はコース攻略に少し手間取ってしまったけれども、ここまで積み上げてきたベースセットアップで臨み、しっかりと対応することができたし、決勝レースも自分たちの持ち味を活かして戦えたと思う。前の選手がつぶれたために僕たちがポイントを獲得できたのは、一面では真実だけど、その位置を走ることができていたからこそ、この結果を獲得できたんだ。決勝時刻は路面温度が高くなってグリップが厳しかったので、ライダーの力が試されるレースになったけれども、力のかぎり走りきってチームのためにポイントをできた。この喜びを、チーム全員で分かち合いたい」

ヤルノ・ヤンセン(チームマネージャー)

「今日は、我々NTS RW RACING GP にとって記念すべきレースになりました。大志を抱き、我々をパートナーとして選んでくれたNTSにも、意義のある本当の一歩を踏み出すことのできたレースでした。NTSに対し、我々からのささやかなプレゼントを贈ることができて、本当にうれしく思っています。いつも全力で戦ってくれる我々のライダー2名にとっても、とても意義深い世界選手権初ポイントです。参戦初年度にポイントを獲得することの難しさは覚悟していましたが、それを第6戦という早い段階で達成できたのは望外の喜びです。我々を支えてくださるスポンサーとパートナーの皆様、とりわけ、戦闘力の高いマシン作りに日夜ひたむきな努力を続けているNTSの皆様に、心からの感謝と御礼を申し上げます」

(Photo courtesy of NTS)

<NTSプレスリリース>