boxrepsolに皇帝マックス・ビアッジのインタビューがありましたのでご紹介。ビアッジの予想では今年のチャンピオンシップ優勝はマルケスとのこと。ホルへのレプソル移籍に関する話はないので、この時点ではホルヘのレプソルホンダ移籍は発表となっていなかったのでしょう。

マックス・ビアッジは元250ccの世界チャンピオンで最高峰クラスでタイトル争いを展開。彼は100以上の表彰台獲得、42勝を遂げるなど素晴らしい記録を残しており、MotoGPの中では最後にレプソルホンダで戦った。

Q

「現在の人生はいかがですか?レースが恋しいものですか?」

マックス・ビアッジ

「25年戦って世界を転戦したんだ。42歳で戦うのを止めて、当初は元の生活が恋しかったね。それから自分のチームを持つことにしたんだ。モーターサイクルの世界に、自分が今まで得たものをお返ししようと思ったんだよ。」

 

Q

「ライダーとして、イタリアGPをいかに評価しますか?」

マックス・ビアッジ

「美しくエキサイティングなレースだった!ロレンソ1年間苦戦した後に、また圧倒的なレースをしたね。彼は本当に優秀なライダーだ。ロッシは39歳で未だに皆にエキサイティングなレースを見せている。ただ、マルケスの転倒は残念だった。でもその前にとんでもないセーブを見せてくれたね。ムジェロは熱狂的なお客さんもあって独特だよね。」

 

Q

「ホンダのバイクを最高峰クラスで乗ったことがありわけですが、バイクに関してどんなことを覚えていますか?そして現在のバイクに関してはどう評価しますか?」

マックス・ビアッジ

「最初に乗ったRCVはとんでもないバイクだった。あれは5気筒のV型エンジンで、最高の技術の結晶だったよ。現代ではあのバイクも進化して、エンジンもエレクトロニクスもそうだが、今でも皆が負かそうとしているバイクだね。マルクが素晴らしい形でライディングしているけど、今は非常にバランスの良いバイクになっているね。」

 

Q

「マルケスがレース中にミスをすると思っていましたか?」

マックス・ビアッジ

「ムジェロの高い気温というのは、皆にとって非常に難しい状況を作り出すんだ。マルクは彼のRCVにタイヤが合わなかったことで難しいレースウィークを過ごしただろうね。マルクが未だにチャンピオンシップをリードしているわけだから、転倒はそこまで重要ではないだろう。」

 

Q

「彼のシーズン前半の評価は?」

マックス・ビアッジ

「10点中8点だね。アルゼンチンの問題がなければ、彼はさらにリードを開いていたはずだ。今年のマルクとホンダのRCVのコンビネーションは素晴らしいね。」

 

Q

「プレシーズンではダニ・ペドロサのパフォーマンスは序盤の6戦のものとは異なっていました。残りのシーズンではどうでしょう?」

マックス・ビアッジ

「ダニは偉大なチャンピオンだ。3度の世界タイトルは運では取れないよ。彼が残りのシーズンでも素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれると信じているよ。」

 

Q

「次はバルセロナですが、日曜のレースはどうなるでしょう?」

マックス・ビアッジ

「ホルヘはあそこが得意だからね。素晴らしいレースになるだろう。スペイン人ライダー達はホームGPで優勝を目指すだろうね。そしてそれをイタリア人ライダーが止めようとするんだよ!トラックのレイアウト変更と、新しいアスファルトがどのような影響をもたらすか楽しみだね。」

 

Q

「チャンピオンシップはどうなると思いますか?」

マックス・ビアッジ

「スタンディングを見る限りは、マルクがタイトルを獲得するだろう。ただサーキットによって状況は異なるわけだから、優勝をするのは簡単ではないだろう。今はランキングが接近しているし、まだ多くのレースが残されている。ホルへ、ドヴィツィオーゾ、バレンティーノらの素晴らしい活躍を期待しているよ。楽しくなるだろうね!」

(Source: boxrepsol)

(Photo courtesy of boxrepsol)