★MotoGP2018ドイツGP 予選プレスカンファレンス翻訳

 

スティーブン・デイ

「それではマルクから始めましょう。おそらく今まででもっとも大変なポールポジション獲得であったと思います。戦略を変え、フロントタイヤの変更、また危うい瞬間も何度かありました。その中でターン1に帰ってきた時点でトップに自分の名前があった瞬間というのは素晴らしいものだったでしょう?」

マルク・マルケス

「ええ。全ての練習走行も予選も限界までプッシュして、最高のペースとラインを見つけようとするものですが、ここはショートトラックなので非常に難しいんです。序盤は流れるように走る必要があります。ただチームはここで、異なるフロントタイヤによる3ストップという新たな戦略を立ててくれ、素晴らしいタイムを記録することが出来ました。今週末はずっと良い感触で走行していたんですが、新品タイヤのポテンシャルを完全に発揮することが出来ていませんでした。ですから、予選でこうしてポールポジションを獲得出来た事は非常に嬉しいことですね。」

 

スティーブン・デイ

「トップ10のペースは非常に接近しています。過去最も激しいザクセンリンクでのレースになると思いますか?」

マルク・マルケス

「昨日も少し話したんですが、例年はザクセンリンクではある程度ウェットセッションがあったりするわけですが、今回は完全にドライの週末でした。ですから、皆が最適なセットアップであったり、ラインを見つける時間があったわけです。FP1の時点でも、自分は21秒台で走行出来ていましたからね。ですから自分はこの状況に適合していったわけですが、皆のタイムが上がってしまい皆が強力なペースで走行しています。ただ、自分も良い感触があります。ただ、残り15周でタイヤがかなりグリップが落ちていくことを考えると、非常に難しいレースになるでしょうね。ただこういった状況でコントロールをしていく必要があり、これこそが鍵になります。」

 

スティーブン・デイ

「ありがとう。それではダニロ・ペトルッチ、マルクがポールを獲得するまでは、あなたがポールラップを記録していました。きっと自分がポールポジションだと思っていたでしょう。ただポールはマルケスに奪われたものの、こうやってDucatiがフロントローで強い走りをしているのを見るのはいいものです。」

ダニロ・ペトルッチ

「ええ。確かに良い週末でした。昨日から全てのセッションを2位で終えています。正直なところ練習走行と予選では難しい状況だったんですが、FP4は良い走行でした。予選ではホルヘの助けを大いに借りました。明日のスタート位置は非常に重要になります。ただ自分達のターゲットは明日に向けて最初の2列を獲得することでした。レースの後半はきっとタイヤにとってタフになりますからね。皆がどのタイヤを使用するか決めているのかは定かではありません。ですから明日は自分の体重もあってタフでしょうね。ただ今日は良い走行が出来たと思っています。もちろん、家に飾る新しい時計を1つ逃したわけですけどね。(※ポールポジションを獲得するともらえる時計のこと)(会場(笑))ただ、もう1つもってますからね(笑)」

 

スティーブン・デイ

「今までレースに向けてスムーズに乗るようにライディングスタイルを変える必要があったと話していましたが、今回もまたタイヤ選択に関しては難しいでしょうか?」

ダニロ・ペトルッチ

「ええ。スムーズに走行するために電子制御の作業を進めています。このトラックにはハードブレーキングエリアは2つか3つしかありませんし、加速エリアも多くはありません。ですからこのトラックでは流れるように走行する必要があるんです。ただ、恐れている内容としては、レース後半に一体どういった状況になるのかどうか判断がつかないということなんです。自分達はユーズドタイヤで非常に良い形で走行出来ていますが、他の選手たちがどうなのかはわかりません。ただレース後半にどうなるかわかっているライダーは少ないでしょう。ですからまずは1周目は落ち着いて走行すること、そして1列目からのスタートは大いに助けになるでしょう。」

 

スティーブン・デイ

「ダニロありがとう。それではホルへ、週の初めに1列目を獲得出来るとわかっていれば嬉しかったでしょうが、ただパルクフェルメでも語っていたように、最終コーナーでのミスがポールポジションを逃す原因になったかもしれないですね。」

ホルへ・ロレンソ

「ええ。基本的にはこのポジションとスピードという結果は嬉しいんです。ここでDucatiで1’20.3というタイムを獲得出来ると誰かに言われても信じるのは難しかったでしょう。ただ、ここには昨年よりも完全に近いバイクでやってきました。全てのDucatiの戦闘力が高かったと思いますし、ボックスの中でセッションごとにバイクを改善することが出来たと思います。バイクは良い状態になっていますし、ウォームアップに向けてもアイディアがあります。もう少しバイクを改善出来るでしょう。ただ、1列目3位という順位は悪くありません。2位を逃したこと、そして最終コーナーのミスでおそらく0.1秒ほど失ってしまったこと、これでポールポジションを逃したことは残念ですけどね。ただ3位というのは明日に向けては良い位置でしょう。良いペースがありますしね。」

 

スティーブン・デイ

「チームメイトのドヴィツィオーゾも良いペースです。あなたもザクセンリンクでは表彰台獲得はありますが、まだ優勝はありません。トラックを見る限りホルへ・ロレンソに合っているトラックだと言えると思いますが過去に何が足りなかったのでしょう?」

ホルへ・ロレンソ

「2009年、2011年に優勝にかなり近づいたことがありました。その時は両方とも2位だったかと思います。その時は優勝を逃しましたし、確かに自分にとって大好きなトラックというわけではありませんし、自分が他の選手と違いを見せることが出来るトラックでは無いと言えます。ですから、それもあってマルクがここ最近ずっと勝ちまくっているわけです。ただ優勝には近づいていますし、他の年と比較すると良い走行が出来ていると言えるでしょう。それにDucatiも競争力が上がっていますしね。優勝も不可能ではないですし、表彰台の可能性は高いでしょう。優勝を目指します。」
 

スティーブン・デイ

「ホルへありがとう。それではフロアからの質問をどうぞ。」

 

Q

「ターン3で転倒しそうになった時、どのようにしてセーブしたのでしょう?かなりフロントからスライドしていましたよね。スロットルを開けるなどしてフロントの荷重を逃したのでしょうか?」

マルク・マルケス

「ターン2からあまりにも速い速度でターン3に到達してしまったんです。そこでターン3でブレーキングをしたところフロントがロックしてしまい、そのままのスピードでコーナーに進入しました。そこでリアブレーキをさらに使用して、今度はリアがロックしてスライドをはじめました。ただ、あの時にスロットルは開けていません。ただひたすら自分に”このまま堪えろ”と言い聞かせてそのままの体勢でやり過ごしました。その後ブレーキをリリースして新品タイヤだったのもあって、オツリが激しかったということです。(※ハイサイドも同様の原理ですが、それまで圧縮されていたリアサスペンションが急激に伸張することで、スプリングの張力で車体がそれまでスライドしていた方向とは逆方向にふっとばされます)ただ、そこでタイムを失ったんですが走り続けました。そして、そのラップが実は良いラップだったんです。2番目のタイヤは実は既にトラック後半でグリップがかなり落ちていたんです。新たなセーブ、また別の1日ってことですね(笑)」

 

Q

「ダッチTTでは素晴らしいレースで大きなグループでのレースとなりました。おそらく明日のレースも同様の展開になると多くの選手が予想していると思います。アッセンでのアレックス・リンス、マーべリック・ビニャーレス、ホルへ・ロレンソ、バレンティーノ・ロッシとのバトルを考えると、何が最高の戦略だと言えるでしょうか?」

マルク・マルケス

「アッセンではスリップストリームが重要でその恩恵を感じることが出来ました。しかしここではスリップストリームはそこまで重要ではなく、自分のリズム、ペースを感じることが出来ます。ただ予選でそうであったように最初の10周は皆が速いことが予想されます。そして10周を過ぎて15周を過ぎてからレースが難しくなっていくんです。ですから今回のレースにおいてホルへがアッセンのようなスタートをするかもしれませんし、いつものようにレースをリードするかもしれません。ただ、その中でも落ち着いて30周のレースを戦いたいと思います。」

 

Q

「今シーズンは序盤からレースをリードする走りが続いていますが、明日もこの作戦が有効だと思いますか?」

ホルへ・ロレンソ

「Ducatiでは通常良い形でスタートが出来ますよね。ただ、モントメロではマルケスのほうが自分よりも良いスタートをしました。ですからスタートに関しては明日わかりますが、出来る限り最高の形でスタートをしたいと思います。しかしレースを序盤からリードするのが良いかどうかはわかりません。マルクが言ったように、最後の15周に向けてタイヤをセーブしエネルギーをセーブすることが重要になるでしょうね。」

 

Q

「明日も同じような気温だったとしたら、ソフトタイヤで最後まで走行出来ると思いますか?」

ダニロ・ペトルッチ

「正直まだタイヤを決めていません。練習走行や予選の中では1つのタイヤでずっと周回を重ねるということはあまりないんです。ですからレース後半にバイクがどのような状況であるのかどうかはわかりません。現時点では2つのタイヤが使用可能で、いずれもポジティブな点とネガティブな点があるんです。現時点ではまだなんとも言えません。」

ホルへ・ロレンソ

「そうですね。確かにリアで色々な比較をしました。ミディアムが今のところ良さそうで、FP4のペースには極めて満足です。おそらくミディアムを使用するでしょうね。ただソフトでも競争力が高いでしょうが、今回はドロップが激しいでしょう。」

 

Q

「明日は9連覇がかかっていますが、これはチャンピオンシップの結果よりも重要で、レース後半にリスクを冒すのでしょうか?」

マルク・マルケス

「答えは簡単です。シーズンが終わって皆がザクセンリンクで誰が勝利したかなんて覚えていません。覚えているのは誰がタイトルを獲得したかです。明日、もしかしたら来年誰かにこの連勝記録は破られる時がくるでしょう。しかし、最も重要なのはチャンピオンシップの結果です。そして今ロッシが2位ビニャーレスが3位です。これこそが重要なことなんです。」

 

Q

「ここまでマルクに接近出来たということはホンダトラック、Ducatiトラックのようなものは無くなったと思いますか?またマルクに時計をくれないか聞いてみました?」

ダニロ・ペトルッチ

「どうでしょうね。1周に関してはそうかもしれませんが、30周となると話は別でしょう。マルクが話していたようにFP1の時点で21秒台が出たというのは物凄いタイムです。個別のメーカーのトラックというのは存在しないと思いますね。バイクとタイヤ、温度、トラックのバランスでしょう。」

 

Q

「転倒の後のエアフェンスについてホルへは既に語っていましたけど、時にこうした安全策が問題となることもあります。ザクセンリンクの安全性についてはどう思いますか?」

マルク・マルケス

「エアフェンスが機能していますけど、ターン8から10はエアフェンスとフェンスが接近しすぎています。これはセーフティコミッションにも話をしていますが、これは正直改善が難しいものです。ただトラックが狭いので、ミスをしたらリカバリーはほぼ不可能なんです。ですからまず出来ることとしては自然芝を取り払うことです。そうすれば少しミスをしてもリカバリーを出来るスペースが出来ます。そうすればグラベルに突っ込む前にスピードを落とす事が出来ます。」

ダニロ・ペトルッチ

「問題はトラックが狭いことです。カレンダー上でもっとも小さいトラックですから。いろんな解決策を考えていますが、ウォールを動かす事は出来ませんからね。なんとかしてトラック変える必要がありますが、難しいですね。特にターン2、ターン8は壁が非常に接近しているんです。昨日はカリオが壁に突っ込んでしまいましたよね。ただアスファルトに関しては非常にフラットで、カレンダーの中でもかなり良いアスファルトのトラックだと言えます。芝を若干無くせばリカバリーのスペースが出来ますが、そうするとトラックのパートごとがかなり接近してしまうことにもなりますね。ただ、カレンダー上でも最も素晴らしいトラックだと言えるでしょうね。」

(Photo courtesy of michelin)

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