第10戦チェコGPは好天に恵まれる一方で、強い日射しと高い温度条件により、苛酷な条件下で推移をしています。そんななかでも、NTS RW RACING陣営は金曜の走り出しから高いパフォーマンスを発揮。路面温度が50℃を上回った土曜の予選でも、スティーヴン・オデンダールとジョー・ロバーツの両選手が力強いライディングを披露しました。

予選開始直後から、オデンダールは安定感の高いラップタイムを刻み続けました。計測3周目に記録した2分03秒594がベストタイムとなり、予選26番手。ロバーツは午前の走行で転倒を喫したこともあり、慎重なコースインになりましたが、セッションの進行に伴い着実に調子を上げ、終盤には予選23番手の2分03秒540を記録しました。2018年シーズン後半戦の緒戦となるチェコGP決勝レースは、日曜午後12時20分(日本時間午後7時20分)にスタートします。

スティーヴン・オデンダール


(予選26位 2分03秒594)
「今日は温度条件が上昇し、とても厳しい予選になった。それでも最終的にトップと1.3秒差でまとめることができたから、まずまずの内容になったのではないかと思う。数周連続して安定したラップタイムを刻めていることも、ポジティブな要素だね。レースペースは悪くないので、あとは明日午前のウォームアップラップでいい方向に微調整をできれば、決勝レースでもいい戦いをできると思う。チーム全員で一致団結して、明日はいいリザルトを狙いにいくよ」

ジョー・ロバーツ


(予選23位 2分03秒540)
「今日の予選結果には、けっして納得をしているわけじゃない。でも、ドライコンディションでは今季ベストグリッドを獲得できたし、全長が長いコースレイアウトを考えれば、トップと1.2秒差という内容はまずまずといってもいいのではなないかと思う。予選序盤はいくつかミスもしてうまく走ることができず、終盤に装着したタイヤでもちょっと苦戦をしてしまったので、それを考えれば、本来の僕たちはもっといいタイムを出せていたのかな、という気もしないでもない。それでも、予選を23番手でまとめることができたのだから、ここ数戦の走りと比較すれば、けっして悪くはないと思う。明日は厳しいレースになると思うけど、このグリッド位置を活かしていいリザルトを獲得したい。コンディションもきっと厳しくなると思うので、がんばって全力で前方のグループにくらいついていくよ」

ヤルノ・ヤンセン

(チームマネージャー)
「昨日のFP2では、スティーヴンとジョーはとてもいい走りをしてくれていたので、今日の予選でもトップと1秒差以内に入ってくれることを期待していました。しかし、路面コンディションは非常に厳しく、午後の予選では序盤の4周がもっとも良好だったようです。その証拠に、上位20番手以内の選手たちはいずれも、計測2周目もしくは3周目に自己ベストタイムを記録しています。このような条件下を考慮し、我々もセッション序盤にいいラップタイムを刻んでおく作戦をとるつもりでしたが、ジョーは午前の転倒が影響して走りに自信を取り戻すまでに少し時間がかかってしまいました。しかし、セッション終盤にむけてじわじわと調子を上げ、最後はその時間帯で誰も追いつけないほどのペースを刻んでいました。これは明日のレースに向け、確かな好材料といえるでしょう。逆にスティーヴンはセッション序盤に好タイムを記録し、終盤はニュータイヤを装着しても苦戦する傾向でした。区間タイムで見るとまずまずの内容だったのですが、1周全体でまとめることはできませんでした。その意味では、やや改善の余地を残すセッションになったのも事実です」

(Source: NTS プレスリリース)

(Photo courtesy of NTS)