★MotoGP2018チェコGP 決勝プレスカンファレンス

スティーブン・デイ

「本当に素晴らしいレースとなりました。ここまでトップ3が接近したのは2006年のエストリルGP以来でした。アンドレア、この結果をずっと待っていましたね。今週末はずっと素晴らしいペースで予選もポールを獲得。レースは序盤はペースが上がらない展開でしたが、最高の形の勝利で嬉しいでしょう。」

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アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「ええ。こういったコンディションではタイヤ摩耗が大きいですから、誰もが序盤からプッシュは出来ません。それが皆が練習走行よりもペースが伸びず、エネルギーもそうですが特にリアタイヤの消耗を抑えていました。本当に完璧な週末でFP1から良いスピードで作業が出来、これがレースに向けて完璧な作業をすることに繋がりました。多くの周回をこなし予選も素晴らしいタイムを記録しました。フロントでレースを行うというのは、タイヤをセーブする上では最高の形です。今回は周回ごとに作戦を改めていました。」

「そしてライバルのことを理解しようとしていたんです。その後はマルクが接近してくるのを予期していました。ブレーキング、加速の度に彼のエンジン音が聞こえました。ある程度マージンがあるんだとわかりました。ただ結局最終的にバトルになったのはホルへでした。残り5周はタイヤが摩耗してきて簡単な戦いではなく、トップで走行していたのでライバルの状況がどの程度だったのか理解出来ていませんでした。その状況でバトルとなると、ライバルの強みも弱みもわからない状態だったんです。それに対してライバルの様子を見ながら対応していくという良い戦略が取れたと思います。」

 

スティーブン・デイ

「Ducatiは昨年よりも良いパッケージだと話していましたが、次がDucatiが得意とするオーストリアであることを考えても良い後半戦スタートといえるでしょうね。」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「確かにDucatiは昨年より良いんですが、チャンピオンシップ上の内容は良くないんです。ただ過去3戦は表彰台を戦いながらも多くのポイントを失ってしまいました。ただ今週末バイクのフィーリングが良く、良い操縦が出来たということは、後半戦に影響してくると思います。100%満足はしていません。タイヤをもっとしっかりとマネジメントする必要があります。ただ全体的には満足しています。」

 

スティーブン・デイ

「ありがとう。それではホルへ・ロレンソ、今回は金曜にセットアップを探していましたが日曜にセッティングが決まったようですね。そして今回はホルへ・ロレンソのいつものスタイルではなく、レース後半に素晴らしい追い上げを見せました。ドヴィツィオーゾに迫っただけでなく、マルクとの激しいバトルがありました。」

ホルへ・ロレンソ

「ええ。素晴らしいレースでしたしDucatiにとって1位、2位という最高の結果でした。ただ金曜のスタート時点の内容、その後に週末の中で改善出来ていったということを考えると、喜ぶべき結果です。それに今回はフロントタイヤ右側の摩耗の問題があり、戦略をかなり変更する必要がありました。良くない形のスタートから4位付近でエネルギーとタイヤをセーブしていました。これは自分にとってはまったく新しい戦略でしたが、後半にマルクやドヴィツィオーゾと比較しても素晴らしいブレーキングが出来ました。ただ加速において少しだけ足りない部分があったんです。このせいでブレーキをかなり深くまで進入して行う必要があり、シケインでアンドレアをオーバーテイクする際などはかなりリスクがありました。ですが3名での素晴らしいバトルだったと思います。おそらく1位争いをするのが1周遅かったんでしょうね。自分は最後にファステストラップを記録したわけですし、あと1周あればという感じでしょうね。」

 

スティーブン・デイ

「カルに抜かれた時、表彰台が遠のいたと感じましたか?」

ホルへ・ロレンソ

「序盤は落ち着いていたんですが、中盤もおそらく同じような戦略だったんですが、少しタイムを失っている部分が多すぎたかもしれません。ただ、そのおかげでタイヤをしっかりとセーブすることが出来ました。そして残り7周の段階で順位をブレーキングによって改善することが出来ました。そしてこれで残り3周、4周にエネルギーをセーブしておくことができたんです。」

 

スティーブン・デイ

「おめでとうホルへ。今週はDucatiが強いから表彰台獲得をということでしたが、最終的には非常にDucatiに接近していました。チャンピオンシップでは49ポイントとリードを広げましたが、これはもう少し攻められたがチャンピオンシップのことを意識していたのか、それとも完全に限界だったのですか?」

マルク・マルケス

「全体的にはフィーリングは素晴らしかったんです。バイクも良かったですしスピードもありました。タイヤもセーブ出来ていました。ただDucatiと戦う場合、彼らは強力な加速があって、これはトップスピードよりも大きな脅威です。またブレーキングポイントを深くオーバーテイクが難しかったんです。抜こうとはしましたが、クレイジーなことはしませんでした。良かったのはバレンティーノが後ろだったということでしょう。ですからメインターゲットはポイント差を広げることでした。ホルへとドヴィはポイントを獲得しましたけど、自分よりもランキングは下ですし68ポイント差があります。ここは得意としていないサーキットですが、優勝したライダーとの差は小さかったですし、これが重要なことです。」

 

スティーブン・デイ

「レースではアッセンも同様に序盤はゆっくりでしたが、本当にクレイジーなレースでした。これには驚きましたか?」

マルク・マルケス

「レースが遅いのは歓迎です。そのほうが安全ですし、レースを良い形で終える可能背が高くなりますから。ただ他の選手の後ろについていたほうが良いですし、先頭だとリスクがありますから。それにスリップストリームも使って少し速く走ることが出来ました。自分の目標はレースを終えることでしたし、今年最悪の結果とは言え、ポジティブな内容です。」
 

スティーブン・デイ

「ありがとう。それではフロアからの質問をどうぞ。」

 

Q

「マルクとのバトルの中でドヴィツィオーゾを逃がす可能性があると予想したいたのでしょうか?」

ホルへ・ロレンソ

「先程も話したように、アタックをかけるのが遅かったかもしれません。ブレーキングでも奥まで進入し過ぎていたのもあって、早めにオーバーテイクが出来ませんでした。それにマルクにあの時点でオーバーテイクされたのも良くなかったですが、彼にしてもアタックするしかなかったわけです。彼にとってその時点のベストを尽くすのは彼のスタイルですから。ただ、そのせいでアンドレアが0.5秒前に行ってしまいました。そこでペースを上げる必要があったんですけど、マルクが後ろから来ていたので、ディフェンシブなラインを選択する必要がありました。ただディフェンシブなラインを取りながらも最終ラップで最速タイムを記録出来たわけです。ただ、ということはマルク、アンドレアに比べて、あと0.1秒は速く走れる余力があったということだと思うんです。」

 

Q

「カルはドヴィツィオーゾがレース序盤は燃費を抑えて、後半によりパワフルなマップに変更していたのかもと話していました。これは正しいですか?」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「いいえ。誰も今回は燃費に問題を抱えることはなかったでしょう。あれが自分のスタイルですし、タイヤの使い方、プッシュの仕方です。今回はアップは一切変更していません。単純にライディングを変えただけです。」

 

Q

「カタール以来の優勝ですがこれで何かしら自信が深まったということはありますか?また今年のバイクで好きなところは?」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「前もお話したと思いますが、6勝した昨年から考えると前半にはカタールしか優勝しておらず、皆が調子が悪いのだと思っていました。ただ今年は全てのトラックで昨年よりも速く、冬季にバイクを改善することが出来ました。ただ昨年と比較すると良くなっているのだということがわかりますし、今週末の結果もそれを裏付けていたと言えるでしょう。ただタイヤのマネジメントの内容に関しては満足していません。今週末に少し改善は出来たと思いますが、詳細内容に関しては満足していません。このトラックで少し良かったのは加速が良かったためです。これがタイヤのセーブにつながり速く走ることが出来ました。」

 

Q

「明日のテストではどのようなパーツを行うのでしょう?またどのような部分を改善したいと思っているのですか?」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「既に回答していますが、タイヤ消費ですね。今回は特に新しいパーツはありません。通常良いペースがある場合は新しい何かを試す必要性は特にありません。詳細な部分に関して少し改善を進めていけば良いんです。」

ホルへ・ロレンソ

「自分は明日何をするかチームと話していません。週末の中でいくつか新しいパーツを試していますから、あまり新しい内容があるとは思っていません。ただやはりコーナリングスピードでしょうね。新しいバイクは多少改善していますが、ホンダと比較するとこの部分でまだ足りないところがあるんです。彼のほうがバンク角が深くコーナリングスピードが高いんです。これは前後タイヤのグリップにもよるものだと思いますけどね。まだ自分が望むほどのコーナリングスピードをに達していないんです。」

マルク・マルケス

「明日は後半戦に助けになるかもしれない内容をテストします。」

 

Q

「後半に素晴らしいスピードがあり、アグレッシブにライディングしていました。バイクに対して自信があるようでしたが、今までのレースと比べてなにか変化があったのか、それとも全てが正しい位置に収まったからこうした結果が出ているのでしょうか?」

ホルへ・ロレンソ

「一番はこのバイクでの経験値が増えたということです。9年間ヤマハで走っていましたから、あらゆることを理解出来ていました。しかしDucatiの場合は完全にライディングスタイルを変化させる必要がありました。このバイクはブレーキングが強烈なので、毎回ブレーキングをハードに深く行うことが必要です。あまり多くのコーナリングスピードを維持してコーナリングは出来ませんし、バンク角も深くありません。そして素晴らしい加速があるんです。こうしたバイクをライディングする経験の積み重ねと新しいことを試すこと、そしてライディングスタイルを変えたことなどレースに向けて多くの作業を進めてきました。これが今年と昨年の違いです。」

 

Q

「最初Ducatiに乗った時は今日のようなライディングだったと思いますが、今日のレースの後でまたライディングスタイルが変わる可能性はありますか?」

ホルへ・ロレンソ

「ええ。この新しい戦略はいくつかの場面で有効でしょう。特に自分は他のライダーとはブレーキングテクニックが異なります。自分の場合はポテンシャルを発揮するためにトラックを広めに使いたいんです。ただ、今回は序盤にペースを抑える必要があり、特にフロントタイヤの右サイドの摩耗を気にしていたので、バンク角も浅く、スムーズに走るようにしていました。これがレース後半に大きく効きました。残り2周は自由にプッシュすることが出来ましたしね。ですから金曜の内容を考えると本当に満足です。」

 

Q

「最近のレースペースは遅いですが、皆がハードタイヤを選ぶことがあり、これはミシュランのタイヤが柔らか過ぎることでレースペースが遅いということに繋がっているのか、戦略上最後の10周までペースが遅いということに関係しているのでしょうか?」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「タイヤが柔らかいからペースが落ちているとは思いません。昨年とはタイヤが異なるという感じはありますが、ただバイクが変わるとどのようにタイヤの影響があるのかはわかりません。それに昨年も同様にタイヤをマネジメントする必要がありました。」

ホルへ・ロレンソ

「アンドレアも話したように、Ducatiはタイヤのマネジメントが必要で、ムジェロ、モントメロでそうした状態でした。自分が望んでいたよりも0.3秒遅く走る必要がありました。数年前の異なるメーカーのタイヤでは最初の1コーナーから、最終ラップの最終コーナーまでフルパワーで走行が出来ました。非常にコンスタントでしたしタイヤの摩耗を気にする必要もありませんでした。ただ現状はタイヤの摩耗を気にして戦略を立てる必要があります。これによってレースが難しくなっています。ただ、ミシュランは懸命に作業をしており、最初はフロントとリアのグリップの差が激しかったんです。とは言え、まだまだ個人的にはフロントのグリップをもう少し欲しいと感じていますけどね。」

マルク・マルケス

「自分はタイヤは問題ありません。これはよりレベルが接近しているため、序盤からはいきなりプッシュ出来ないということだと思います。例えばザクセンリンクでは、自分のほうが周囲よりも速かったために序盤からプッシュ出来ましたが、これがより接近したレースであれば誰もが序盤からはプッシュしたがらないわけですが、これはショーにとっては良いことだと思います。より多くのライダーがフロントに留まってタイヤをセーブしようとしてという感じは好きですね。ただこれはトラック次第です。ハードを使う時もソフトを使う時もありますが、ミシュランのタイヤは機能していますよ。」

 

Q

「100戦目おめでとうございます。今回もホンダライダーとしてトップでしたが、違いは何なのでしょう?」

マルク・マルケス

「今週は非常にタフなレースでした。ですから明日はそうした部分のテストを行うんです。細かいエリアで作業が必要なところはあるんですが、今日Ducatiを追う中で彼らのトップスピードの強力さを感じました。これはこのトラックでは非常に重要になる部分ですし、ブレーキングの安定性もありました。49ポイントでチャンピオンシップをリードし、ドヴィツィオーゾに対しては68ポイントの差があります。これがターゲットではあります。強い走りが出来ると感じられるところでは優勝、それが難しいところでは表彰台を獲得するということ。そして全てのレースを完走することが重要です。」

 

Q

「アンドレアのブレーキが遅いのは知っていると思いますが、今日はホルヘのブレーキングに驚かされましたか?」

マルク・マルケス

「ええ。今年のホルへのブレーキングは深いですね。ただ左コーナーであれば、自分もハードにブレーキング出来ますし、彼よりも深く突っ込めるかもしれません。ただ右コーナーに関しては今回は少し問題があって無理にプッシュする意味はないと思ったんです。無理な時は無理なんです。100戦の経験を活かす必要があります。自分達が強く走れるサーキットもありますが、他のライダーやメーカーのほうが強い時もあるということを理解する必要があります。」

 

Q

「今日はカルに抜かれた時、頭を降っていました。パルクフェルメでも話していましたが、あのオーバーテイクは限界のものだったと感じていたのでしょうか?」

ホルへ・ロレンソ

「それに関しては話していません。彼はただ自分の走りを称賛してくれただけです。あの時はほとんど同じレベルで走行していましたが、自分の加速スペースが残されていませんでした。彼に外側に押し出されて縁石、芝に乗り上げスロットルを閉じる必要があったんです。それだけです。彼がもう少し自分にスペースを残す抜き方で走ってくれること、ラインを変えたりスロットルを閉じたりする必要がない抜き方をしてくれれば良かったのにというだけです。」

 

Q

「カルは来年バイクが重くて苦労するぞと話していたようですが?」

ホルへ・ロレンソ

「ええ。そうみたいですね。どうなるか見てみましょう(笑)」

 

Q

「レース中盤のペースが57.4、57.0でしたが、これは意図的なものなんでしょうか?」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「序盤はそうですね。グループが巨大だったのもありますし、タイヤをマネジメントする時はライダーの数は少ないほうがいいですから。ただ、皆がついてきてしまったので、意味がありませんでしたね。リードしている時はいろいろなことを試しつつ、あまりプッシュしすぎないことが重要ですね。」

 

スティーブン・デイ

「皆さんありがとうございました。オーストリアで会いましょう。」


(Photo courtesy of michelin)

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