★往年の空冷ファンに捧げる XTR Pepo  Pata Negra

2003年式のモンスター1000をベースとしたカスタムバイクDucati Pata Negraをご紹介します。往年の空冷Ducatiレーサーが好きな人にはたまらないスタイルですが、オリジナルを再現するというよりは、今の技術を使って当時のバイクを再び作り上げるといった形のカスタムバイクです。エキゾーストの位置的に、中途半端な格好で乗ると火傷必須ですね。

空冷のバイクというのはユニークな魅力がある。これは空冷のバイクのほうがエンジンを身近に感じる事が出来ることから来ているのかもしれない。ライダーは山道を駆け抜けるバイクの真ん中にいるようなフィーリングを感じる事が出来るのだ。プラスチックのフェアリング遮られることなく、機械に乗っているのだと実感出来、バイクが持っているその魅力を思い起こさせるのだ。

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マドリッドをベースにするXTR Pepoは、Ducati TT1やTT2、そしてF1にインスパイアされたPata Negraを製作した。XTR Pepoの創設者であるPepo Rosellは、長年に渡り美しいカスタムバイクの製作に携わってきた。そしてその手腕はこの Pata Negraにも発揮されている。なお、 Pata Negraというのは、スペインで最高級のイベリコ豚にも使われる言葉だ。

Pepoによると、スペインでは最高級のものを全てPata Negraと呼ぶようで、Ducatiがムンジュイック(※日本ではモンジュイと呼ばれますが、正しい発音ではありません)24時間で勝利した際のバイクについてもPata Negraと呼べるということだ。


このバイクの始まりは2003年式のDucatiモンスター1000だ。Rosellはこのバイクを販売し、このバイクは幸せな人生を送った後、Rosellの元に再び帰ってきた。まずは992cのLツインエンジン内部に、新しいベアリング、ハイコンプレッションピストン、軽量フライホイール、ポート加工などが施された。長年の走行でたまったエンジン内部のカーボンも取り払わた。

エンジンの作業が終わると、エンジン外部の古びた色が美しいゴールドへと変更された。さらに赤のEVRクラッチプラートを装備し、SpeedyMotoのLeggroオープンベルトカバーが取り付けられた。その後はトレリスフレームに手が加えられ、まずはリアのサブフレームの短縮化を行ない、ソロシートが作られた。シートカウルの左側は新たなメガホンマフラーに合わせて加工されており、これは早朝のライディングにはライダーを暖めるために良いかもしれないが、午後にはライダーを苦しめそうだ。


タンクはDucati749のものとされ、これがPata Negraのフォルムと完璧にマッチしている。燃料キャップはクイックフィラータイプが装備されている。フロントフォークはモンスターS4Rに搭載されるShowaのフルアジャスタブルの倒立タイプへと変更され、リアはオーリンズになっている。もちろん制動力の強化も行われており、ブレーキはラジアルマスターシリンダーの採用と、Discacciatimの320mmディスク、Fren Tuboのブレーキラインと、ブレンボのキャリパーを装備する。

カウルはRosellによる手作りで、ブルーとレッドのカラーリングはDucatiの最初のTT1へのトリビュートとされている。鮮やかなブルーがフェアリングを彩り、ビンテージスタイルのライトが装備される。こうした作りによって、Pata Negraは簡単にレーサーであるTT1、TT2、そしてF1のようなバイクへと変身することが出来る。


バイクというのはパーツの組み合わせで出来ているものであるため、間違った組み合わせは大惨事を招くこととなる。しかしこの場合、しっかりとしたビンテージレーシングへの知識がある人物によって、新旧のバランスを上手く取りながらバイクが完成したと言えるだろう。

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