★MotoGP2018イギリスGP 予選プレスカンファレンス

再舗装されたもののバンプが多く、さらに土曜の雨ではアクアプレーニングが発生するという問題が明らかになったシルバーストーン。こうした再舗装の内容に関して、プレスカンファレンスに出席したライダー達からも厳しい意見が出ていました。

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スティーブン・デイ

「BMW Mアウォードはマルケスは218ポイントでリードしていますが、2位、3位、4位は接近しています。これでホルへ・ロレンソが163ポイントで2位に浮上しました。アンドレア・ドヴィツィオーゾが160ポイントで3位、ヨハン・ザルコが155ポイントで4位となっています。まずはホルヘ。延期などの後の長いセッションで雨もあり、非常にトリッキーなコンディションでした。Ducatiのポテンシャルをフルに発揮しましたし、チームにとっても素晴らしい結果でした。トラックのコンディションが場所によって異なるという状況でしたけど、いかがでしたか?」

ホルへ・ロレンソ

「非常にトリッキーなコンディションでした。予選中に激しい雨が振り始め、最初の2周で良いラップタイムを記録しました。その後タイヤを変えずに走る続けるか、タイヤを新しく変えるか難しい判断で迷いましたが、戦略としては同じタイヤをそのまま履き続けるという方向にしました。ですからタイヤの休ませるために少しスローダウンして、最後の1周を出来る限り最高のタイムを出すことを目標にプッシュしたんです。ただ戦略はこれで機能しました。新品タイヤを履いていればもう少し良いタイムが出たかもしれません。ただポールポジションを獲出来たので嬉しいです。」

 

スティーブン・デイ

「明日は雨の予想ですが。ターン7ティト・ラバトの事故もありまし、あの後TVで状況の確認などをしましたか?また当然ドライを望んでいると思いますが、明日のレースに感する意気込みは?」

ホルへ・ロレンソ

「ええ。あそこは遠くからブレーキングポイントに水が溜まっているのが見えたんです。ですから早めにブレーキングを開始したんで。それでも止まり切ることは出来ませんでした。そこでグラベルまでに飛び出してウォールに突っ込む前に速度を落とすことが出来ました。他のライダー達は少しブレーキングが遅かったのかもしれません。多くの選手がラッキーにも怪我がありませんでしたけど、明らかに一番不運だったのはティト・ラバトでしょう。彼がすばやく回復することを願っています。皆にとっては非常に恐ろしいコンディションだったと思います。そして皆が明日に関して心配しています。雨が激しい場合、ライダーの安全という意味では大きな問題になります。とにかく良い天候になることを願っていますが、酷い雨の場合は、皆にとって最適な選択が取られることを願います。」

 

スティーブン・デイ

「ありがとう。それではアンドレア・ドヴィツィオーゾ。ホルへと同様に良い形で予選を終えましたが、コンスタントにブレーキングポイントを判断しながらの難しい内容でした。」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「非常に難しいコンディションでした。ボックス内にいた時間が長かったので、アドレナリンと集中が低下してしまったんです。ああいった変わったコンディションの中で良いラップタイムを記録するのは簡単ではありませんでした。最初の2列目からスタートすることは非常に重要なので、この結果は本当に嬉しく思います。ここはスタートが短く、明日は雨でしょうからこの結果は本当に重要です。非常に妙な予選となり、トラックの3/4はウェットタイヤでプッシュする形だったので、特にフロントは厳しかったですね。最終的には素晴らしい結果と素晴らしい戦略で走ることが出来ました。あまりリスクも取らずに済み、2本のタイヤを使用しました。嬉しいですね。ドライには自信がありますしマーベリックのほうが0.1秒ほど速いと思いますが、手はあります。後は天候ですね。ホルヘが言うように激しい雨が降った場合、レースは難しいでしょう。

 

スティーブン・デイ

「予選はあなたの強みではありませんが、過去3戦はフロントローにいます。これは戦略を変えたからなのか、Ducatiの戦闘力によるものなのでしょうか?」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「両方でしょう。過去に自分以外のDucatiライダーが予選結果が良いことがあり、自分も改善をしようと思ったわけです。MotoGPのレベルは高いから難しいですが、自分達の作業内容に関して満足ですよ。」

 

スティーブン・デイ

「ありがとう。それではル・マン以降のフロントロー獲得です。今回はマルケスとまるでレースをしているようでしたが、あと少しでポールポジションが獲得出来たかもと話していました。」

ヨハン・ザルコ

「ええ。コンディションは自分にとっては良かったですね。路面はほぼドライでウェットタイヤで、自分はバイクに良いフィーリングがありました。アドバンテージを得られる多くの物事がありました。ホルヘのようにあまり速くから予選走行を始めず注意深く走行しました。今回の戦略はタイヤを選択してプッシュしてクールダウンさせて再度プッシュという形でした。一度そういう形で走行を終えるとマーベリックがいて、マルクもいて、イアンノーネも待っていました。今日は予選でアドバンテージがあったので、彼らを引っ張って走りたくなかったんです。マルクは自分の後ろでも凄い走りをしてポールを獲得してしまう可能性があるのはわかっていました。ですからマルクをずっと待っていたんですが、マルクが前にいった時点でプッシュをはじめました。いくつかコーナーでミスがあり彼に抜かれました。タイムは改善出来たので、前にいる2人を抜くことが出来ると思っていたんですよね。」

 

スティーブン・デイ

「ヘレス以降はトップ6でレースを終えていませんが、今日の結果は将来的な結果を改善していくのに自信となりますか?」

ヨハン・ザルコ

「そう願いますね。以前より良い走りが出来るかわかりませんが、バイクのフィーリングが良いのは間違いありません。確かにドライでは表彰台を獲得出来るペースはありませんが、1列目からのスタートはチャンスがありますし、少なくとも他のライダーをオーバーテイク出来るという感覚はあります。明日の天候次第ですが、明日が激しい雨だった場合危険だと思います。これでレースがキャンセルになるかどうかはわかりません。最高なのは今日のような状況で路面が乾きつつある状態だがレインタイヤを使用するというものです。こういったコンディションで良い結果を期待しています。

 

Q

「コンディション次第ではレースを早めに行いたいですか?」

ホルへ・ロレンソ

「開催時間を早めるかもというのは知らない話ですので、良く考えて内容を理解する必要があります。」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「ホルヘに同感です。」

ヨハン・ザルコ

「もし開催時間が早まるのであればそれにこしたことはないでしょう。早起きして早めに朝食を取るだけのことです。」

 

スティーブン・デイ

「明日はMotoGPのレースが11:30からの開催となり最初に開催されるということが決定されたということをお伝えしておきます。質問の続きをどうぞ。」
 

Q

「開始時間が11:30ということですが、雨が激しい場合はさらに早めたほうが良いと思いますか?例えば9時とか10時に。そうでなければ、レースがそもそも出来ない可能性があります。」

ホルへ・ロレンソ

「夜のほうがいいかもね(笑)天候次第で何が起こるかわかりません。ただセーフティーコミッション、レースディレクションが自分達のために決定をすることになるでしょう。良い判断をして欲しいですね。」

 

Q

「FP4では200km/h以上でアクアプレーニングに遭遇したと思いますが、何が起きたのか説明してもらえますか?」

ホルへ・ロレンソ

「ピットを出た段階では通常のウェット路面に思えました。フィーリングも普通、グリップも普通でしたしね。ただ、4速、5速で走行していると、かなり遠くに雨がかなり路面から跳ね返って霧のようになっていたんです。そして路面もものすごくウェットに見えました。ですから早めにスロットルを閉じてブレーキングを開始しました。すると行く先にさらに激しい雨が降っているのがわかり、シフトダウンを開始し、ブレーキングを弱めました。しかしフロントが切れ込んでコーナーを曲がることが出来なかったので、グラベルに突っ込みました。ウォールにぶつからなかったのはラッキーでした。そこで数名のライダー達が転倒しているのが見えたんです。日曜は激しい雨が予想されていますが、この路面では水が引かないようですね。何が出来るかですが、今さら何かが出来るとも思えません。出来る限り良いコンディションでレースが出来るとしたらラッキーでしょうね。

 

Q

「多くの選手が雨が降ったとしたらレースは無理だと語っています。激しい雨だった場合はレースを開催しないという判断もありでしょうか?」

ホルへ・ロレンソ

「過去にここで雨の中レースをしたことがありましたが、その時はさほど問題になりませんでした。しかし、今回の転倒が起きた地点はスピードが速くグラベルが少なく、激しい雨が降ると何らかの問題が間違いなく発生するでしょう。ですから、雨が降った場合はレースを開催しない、もしくは何らかの解決策を考えるという方向に賛成です。」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「もし雨が今日よりも激しいとすると、雨がコンスタントに降り続くかどうかを見極める必要があるでしょう。今日は実際は雨量はさほどではありませんでしたけど、それで大きな問題が発生しました。過去にも同様の例があって、再舗装をすると以前よりも問題が発生するという事がありました。自分が意思決定をするわけではないので、詳細は差し控えますが、何かしら良い方法があるのではないかと思います。こういった問題は過去に何度も発生しているんですから、誰かがもう少し時間を使って考えれば、こういった問題は発生しないのではないかと思います。再舗装をしたのにバンプが前回よりも酷くなっているなんてことは、何かが起きているとしか言えませんよ。自分はこれに関して何かを言うべき適切な人間ではないでしょう。でもこの問題は適切な対応が取られていれば、発生することがなかった問題だったと思います。今回のアクアプレーニングに関しても、たったこれだけの雨量で走行不能なほどだったんですから。レースに関してはその時点で判断することになるでしょう。どの程度の水がトラック上にあるのか、そして数周走行してみて、過去のようにライダー達が判断すべきでしょうね。」

ヨハン・ザルコ

「もし朝の6時から雨が降り続いて、それが弱かったとしても、このトラックでは水の量が多すぎでレースを行うのは難しいでしょう。月曜にレースをやるかどうかわかりませんが、自分は月曜にレースをしたことはありません。でも不可能ではないでしょう。大きな雲があって、5分、10分雨が降っただけで大きな問題になりました。明日コンスタントに雨が降ったとしたら、レースは無理でしょう。」

 

Q

「問題は路面自体、バンプ、それとも排水性なのでしょうか?」

ホルへ・ロレンソ

「ドヴィが話したように、実際今日の雨量はさほどではなかったと思います。でもあの地点に差し掛かると、まるで海のような状態になっていました。多くの水が溜まっていて、排水性に問題があるんでしょうかね?ああいった状況ではバイクを止めるなんていうのは不可能ですよ。ですから通常の前、大雨のいずれでも、バイクをあそこで止めるのは無理です。」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

問題が何かを判断するのは自分達の仕事ではありません。問題はセーフティーコミッションに再舗装を依頼したにも関わらず、再舗装を行った人達が毎回異なるために、あるサーキットでは再舗装を行うと全く完璧な状況であるのに、時には最悪な状況であることがあるということなんです。こういった状況を将来的にどうにか出来るのかわかりません。ただ来年に関しては、こういった問題をどうするのかということを話すべきは自分達ではありません。何かしら打つ手はあるですが、お金が絡むことですから問題なんですよね。」

ヨハン・ザルコ

「2015年にはレースが出来たと思うんですが、今回の再舗装で何故か路面がすり鉢状になってしまいました。これで路面に水が溜まるようになっているんじゃないでしょうか。ターン18では同じ雨なのにこうした問題は起きていません。これは路面にアングルがついているからです。何が出来るのかはわかりませんが、バンプが問題であることは確かです。バンプがあると水が溜まる箇所、水がない箇所が発生してしまいますから。これに関してはターン7からターン11の間が最悪です。こうした再舗装しているのにバンプは変わっていないんですからね。」

 

Q

「あなたはミックスコンディションではあまり強い走りが出来ていないことが多いと思うのですが、今日は大きな自信を持ってライディン出来ていたように思います。これは最近の結果からなのか、Ducatiでのテストの結果からもたらされたものなのでしょうか?」

ホルへ・ロレンソ

「これは単純にタイヤです。レインタイヤで走行して大きな問題を感じていない時は自信を感じます。ただスリックタイヤでこうしたコンディションでは問題を感じるでしょうね。過去には何度も転倒していますからね。そうした事もあって、他のライダー達よりも用心深いのでしょう。」

 

Q

「MotoGPがチャリティーを助けること、モータースポーツが慈善活動を行うことに関して考えを教えて下さい。」

ホルへ・ロレンソ

「自分達よりもアンラッキーな人達を助けるというのはやはり重要だと思いますよ。こうした機会があることは素晴らしいことだと思いますし、賛成ですよ。」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「チャリティーを受けた方からのお礼を目にするのが嬉しいですよね。自分達にとってもこうした事は非常に重要ですよね。」

ヨハン・ザルコ

「木曜日は素晴らしかったですね。自分がまだライダーになる前ああいった形で提供されるブーツやスーツというのは、まるでダイヤモンドのように見えました。それでああやって皆が買ってくれると多くのお金が集まるわけです。ああやって皆が自分の欲しいものを手に入れながら、チャリティーにもなるんですから素晴らしいですね。イングランド以外でもやっているのかわかりませんが、もっと多くの場所でやってもいいんじゃないでしょうか。」
 

スティーブン・デイ

「皆さんありがとうございます。再度確認ですが、MotoGPは11:30から開始となり、最初に開催されます。その後にMoto3、Moto2が開催されますので宜しくお願いします。」

(Photo courtesy of michelin)

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