★MotoGP2018サンマリノGP 予選プレスカンファレンス

土曜の予選プレスカンファレンスです。今回は予選2位を獲得したジャック・ミラーに「どこから調子が上向いたのか?」といった質問が集中していますが、高速コーナーのターン11の走り方、ポールポジションを獲得したロレンソのタイヤに関する指示についても質問が出ていました。今回も長丁場のレースとなり、タイヤ戦略が重要な1戦となりそうです。

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スティーブン・デイ

「それでは予選プレスカンファレンスを始める前にBMW Mアワードについてです。マルク・マルケスが229ポイントでリードを続けており、ホルへ・ロレンソが2位で188ポイントです。今日はまだ余裕があると話していましたが、セクター3を改善してきました。これ以上ない結果となりましたね。」

ホルへ・ロレンソ

「ええ。最高の結果でした。ミサノではDucatiは通常苦戦しますが、このバイクは非常に戦闘力が高いので今までとは違います。本当にハッピーで誇りに思いますね。1’31.6というタイムは非常に高速なタイムです。最初に出したタイムである1’31.7の結果自体も嬉しく思いますし、このタイムでさらにプッシュしようというモチベーションを得ました。それに1’31.6を出した時はソフトタイヤに変更したんです。今回はペースも良く1周のタイムも出ています。ここで行ったテストも助けになっていて、テストを行っていないチームと比較するとアドバンテージがあるでしょうね。今日は素晴らしい予選でしたし、楽しみました。」

 

スティーブン・デイ

「オーストリアでは戦略的な勝利をしましたが、ムジェロ、カタルーニャでは独占的なレース展開でした。明日のレースはどのような展開を期待していますか?」

ホルへ・ロレンソ

「タフでしょうし熱いレースになるでしょう。ショートトラックですから周回数が多く大変なレースになります。たしか27周でしょうか。タイヤにタフなレースになると思いますが、どのタイヤを履くかまだ決めていません。トラックのグリップが向上しているのでソフトタイヤを使用出来ると思いますが、もしかするとソフトすぎる可能性があります。タイヤ選択は明日に向けて非常に重要になるでしょうね。いずれにしてもソフト、ミディアムの両方で戦闘力があってコンスタントです。どちらでもしっかりと準備は出来ています。」

 

スティーブン・デイ

「ホルヘありがとう。それではジャック・ミラー、昨日は転倒もありました。フロントローを獲得して明日のレースに向けての見通しはいかがですか?」

ジャック・ミラー

「ここではテストをしていませんが、スピードがあります。シルバーストーンでも良い走行が出来ていましたしアラゴンのテストでもスピードを発揮出来ました。最初に履いたタイヤでの最初のセッションでもスピードを発揮出来ました。FP1ではプッシュし過ぎてターン1でフロントから転倒してしまいました。FP2でも最終コーナー転倒してしまったんですが、これはタイヤの温度を上げきれなかったせいでしょう。それで少しワイドになってしまって転倒したんです。今朝は雨上がりの後で良い走行が出来ると思っていました。ウェットパッチもありましたけど、Q2はしっかりと良い形でドライになっていました。ソフトでもミディアムでも良いユーズドタイヤでスピードがあるのはFP4で確認出来ました。ホルヘが語ったように長くてタフなレースになるでしょうが、トップの選手に出来る限りついていきたいと思います。」

 

スティーブン・デイ

「シーズンスタートは良い形でスタートしましたが、少し失速がありました。シルバーストーンでは完全に新しいジャックがいたように思いますが、何が変わったんでしょう?」

ジャック・ミラー

「なんでしょうね。ただバイクに乗っていて快適なんです。ほんの少しの違いなんですが、少し今までを振り返って、またそこからスタートしようと思ったという形でしょうか。シルバーストーンでも快適に感じていましたが、ここでは2度の転倒があったにも関わらず良い感触なんです。」

 

スティーブン・デイ

「ジャックありがとう。それでは3番手のマーべリック・ビニャーレス、ジャックと似ていますが、今まで少し調子を崩していましたが、シルバーストーンでは自信があるように思えましたし、ペースも良かったですね。」

マーべリック・ビニャーレス

「ミサノテストの後にはバイクのフィーリングが良くなったとお話しましたけど、電子制御の改善があったこともあってよりフロントタイヤに自信を感じることが出来ました。日ごとに、ラップごとにバイクのフィーリングが改善しているんです。今日はもう少し良い走りが出来たと感じているんですが、フロントローを獲得出来て非常に嬉しく思っています。ペースに関してもフロントでバトルが出来るという感触があります。」

 

スティーブン・デイ

「ホルへ、アンドレア、マルクが非常に良いペースで走っていて、あなたも非常に近いペースです。朝のウォームアップで考えていることはありますか?」

マーべリック・ビニャーレス

「まだまだ改善出来る内容はありますし、ラインを改善する必要があるコーナーもあります。正直バイクがレースでどのように機能するのか楽しみなんです。シルバーストーンでは素晴らしいフィーリングがあって良い走りが出来たわけですからね。」
 

スティーブン・デイ

「ありがとう。それではフロアからの質問をどうぞ。」

 

Q

「ドヴィツィオーゾがこのサーキットではタイヤマネジメントが問題になると話していました。先行逃げ切り型のレース展開は可能ではないということに同意しますか?」

ホルへ・ロレンソ

「そうでしょうね。ただこれはミシュランタイヤでは当たり前のことです。ミシュランタイヤの場合はスタートから最後まで100%でプッシュすることは出来ません。ブリヂストンで出来たような走り方でレースは出来ません。ですからタイヤマネジメントに関してはかなり気を遣う必要があります。これに関して自分はかなりの経験がありますから、明日もそういったレースになるでしょう。タイヤに関してはソフトでもミディアムでも良いと思いますが、グリップが改善していますからスピンの低減に役立つでしょう。レースのどの部分でセーブが必要かはわかりませんが、明日はクレバーに走る必要があるでしょう。」

 

Q

「ターン11は非常に恐ろしい高速コーナーですが、ここでフロントもしくはリアが流れた場合、セーブする方法はあるんでしょうか?」

ホルへ・ロレンソ

「カレンダーの中でも最速のコーナーの1つでしょう。しかしアスファルトのグリップも良いんです。ミスをしてもセーブ出来るスペースはあります。フロントを失ったとすると、非常に正確にクイックに修正をする必要がありますね。レースの1周目でフロントを走っているとしたら、後ろに多くの選手が控えていますから、気をつける必要があるでしょうね。」

ジャック・ミラー

「確かに非常に高速なコーナーですね。でも週末の間は常にあそこで危険な瞬間がありました。フロントが暴れてしまってもスロットルを開けることで対処出来ますし、事前に備えておくことも出来ます。エイペックスで最大バンク角の時点でスロットルを早めに開けることでリアをスピンさせ、フロントから荷重を抜くことが出来るんですよ。ホルヘが言ったようにランオフエリアも広大ですし、コーナーの外側のスペースをあまり気にする必要もありません。」

マーべリック・ビニャーレス

「カレンダーの中で最速のコーナーでしょう。そしてミサノで最高のコーナーでもあります。確かにフロントを失うと非常に危険なコーナーでもありますね。ただスライドをさせるだけのスペースは十分にあるんですよ。」

 

Q

「最近のレースの中でシーズン序盤のようにトップに浮上してきた理由はなんでしょう?シルバーストーンは高速サーキットですからスタイルに合っていたのかもしれませんが、ここは低速サーキットです。何があったんでしょう?」

ジャック・ミラー

「理由をお話出来るといいんですけどね。なんというか2014年のような状況です。ずっと苦戦が続いていたんです。オーストリアで感じたんですが、フロントでレースをしていたのにフロントを酷使しすぎてしまって転倒し、グラベルでショッキングな形でレースを終えました。それで家に帰って”また一からやり直すか。。”と感じたんですが、それで上手くいったように思います。」

 

Q

「ホルヘの走りに関してショッキングなという表現をしていましたが、これはレースのタイム、順位ですか?またGP17で走っていますが、2018年型と比較してトラックのどこかで失っている部分があると感じますか?」

ジャック・ミラー

「後の質問に先に答えると今年はDucatiに限らずすべてのバイクが改善をしているんです。ホンダもヤマハも改善していますし、すべてのバイクがトップスピードの改善を果たしています。Ducatiは昨年は明らかに最速だったんですよ。でも今回は、自分はフロントの安定感が望んでいるほどないのでウイングレットを使用しているのもあって、トップスピードをだいぶ失っているんです。ですからトップスピードという意味で失っているんです。でも電子制御は素晴らしいですしバイクも良い形で機能していますよ。今日はスピードがあると感じていたんです。今日はウェットパッチがある中での走行になると思っていましたし、昨日はFP1で素晴らしいラップでQ2進出を決めるタイムだったんですが、最終セクターでAvintiaの代役ライダーに引っかかってアウトから彼を抜いてタイムを失ったんです。ですからスピードがあるのはわかっていたんですが、また素晴らしいラップをする必要があると感じていました。ですから最終セクターで素晴らしい走りを前でしてくれたホルヘには感謝ですね。」(※横でロレンソ まんざらでもなさそう)

 

Q

「予選フロントローの走りも素晴らしいですが、ペースも素晴らしいですね。明日はホルヘを後ろから眺めるのか、最低でも表彰台を狙うのでしょうか?」

ジャック・ミラー

「ゴールは表彰台ですが、FP4でのペースも良くて、自分とマルクとドヴィがユーズドタイヤで唯一フロントで走っていた選手だと思います。今日はソフトを履いてもコンスタントなペースで走行出来ました。ミディアムは昨日試して転倒してしまったのもあり、熱を入れるのにも苦戦してしまいまいた。これはタイヤの問題なのかわからないので朝にまた確認をしたいと思います。レースペースは良いですし、ホルヘが語ったように長く暑いレースになるでしょう。ミシュランのタイヤはオーストリアでもそうだったように、温度も内圧もかなり上昇するはずですから、そういった部分のセッティングが重要でしょう。明日はもちろんフロントで走ろうと思っていますが、少なくとも前にいるバイクをしっかりと追っていきたいと思います。」

 

Q

「シルバーストーンでは凄い走りをしていました。ミサノでのテストの後にかなり改善を果たしたようですが、これでヤマハはまた優勝出来るようになるでしょうか?」

マーべリック・ビニャーレス

「特に何か変更したことはありません。バイクのフィーリングが良くなっているので、さらにプッシュ出来るようになっているんです。これでさらに限界までプッシュ出来るんです。ヤマハはかなり改善してくれましたが、まだまだ改善が必要です。他のメーカーはかなりのレベルです。来年に向けてヤマハが良いバイクを開発するのを待つことは出来ません。今年はエンジン開発は出来ませんから、シャーシと電子制御の改善を進めていて、これがシーズンの終わりにかけて重要になるんです。ただバイクが良い形で機能しているのは嬉しいんです。レースでどうなるかが楽しみですね。実際のところはレースでしかわかりませんから。」

 

Q

「ヤマハの最後の優勝から21戦となりました。もし明日優勝がなければ22戦優勝がないことになります。そうなるとヤマハにとってワースト記録と並ぶわけですが、これはあなたに勝とうというモチベーションをより与えてくれるのでしょうか?」

マーべリック・ビニャーレス

「モチベーションは非常に高いですね。シルバーストーンでレースが出来なかったのもあり、テストで出来たように素晴らしい走りを続けたいと感じています。フィーリングは改善していますし、明日はベストを尽くしますし、1周目から全力で行きます。タイヤの摩耗は悪くありませんから、レース後半にスピードを発揮出来るでしょう。電子制御を改善出来たのかどうかをレースで確認したいと思っています。シルバーストーンのようにバイクが競争力を発揮出来るかどうか興味深いですね。」

 

Q

「予選の中ではいずれのバイクの準備も出来ていたようですが、あなたはピットも戻った際に1台目のバイクで再び走りたがっていました。この2台のバイクに何か違いはあったのでしょうか?そうでなければ、なぜ今まで走っていたバイクで走りたがったのですか?」

ホルへ・ロレンソ

「今朝はFP3で走行をほとんどせずタイヤをセーブしていたんです。ショートトラックですから、予選で3タイヤ戦略でいくことにしたんです。それで2台のバイクを使用する必要がありました。3本ソフトフロントがなかったので、1回目の走行ではフロントにミディアムを使用し、このミディアムで良い感触が得られた場合は、もう一度ミディアムを履こうと思っていたんですよ。というのも、当初ミディアム、ソフト、ソフトという順番で3回走行する予定だったんです。でもミディアムの感触が良ければプランを変えようと思っていました。最初の走行があまりに良かったのでミディアムがソフトより良いなんてと疑っていたんです。ですから1台目のバイクには3度目の走行のために、もう一度ミディアムを履かせるように指示を出していたんです。ただ2度目の走行ではミスをしたにも関わらずミディアムより良い感触だったので、ピットに戻り再びソフトを履かせてくれるように伝えていたんです。ソフトタイヤは最大リーンアングの時に少し苦戦していたんですが、最後の0.1秒を詰めることが出来ました。」

 

スティーブン・デイ

「ではプレスカンファレンスを終わります。」

(Source: Ducati)

(Photo courtesy of michelin)

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