本来はソフトタイヤを履きたかったロレンソですが、日曜の気温が高かったことでミディアムを選択。しかしブレーキングでバイクが止まらず、フロントの切れ込みも発生し、ドヴィツィオーゾに追いつこうとする中で転倒リタイアとなりました。「現実的な目標はチャンピオンシップ2位」と語っていたように、1位を走っていたのがマルケスであればこういったミスはしなかったでしょうが、1位を走っていたのがランキング2位争いをしているドヴィツィオーゾだったために、無理にプッシュをしてしまったという経緯もありそうです。

ホルへ・ロレンソ

「競争力を発揮出来たにも関わらず想像していたレースではありませんでした。今日は優勝争いが出来たはずでした。今日はここ数日よりもだいぶ気温が高く、理想的なグリップがありませんでした。それに今日はソフトタイヤを履くことは不可能でした。特にリアは10周目以降はボロボロになってしまい、そしてミディアムとソフトの違いがあまりにも大きくかったんです。ウォームアップでは前後ソフトを履いたんですが、これも問題が出てしまいレースで使用する事に関して疑問を抱いてしまったんです。」

「ですから、通常自分の自分の好みよりもハード目のタイヤを選択する必要があったんです。ですが、前後ミディアムを履くとブレーキングで非常に不快なフィーリングになってしまいました。前後輪ともグリップを感じなくなってしまったんですよ。バイクを止めることが出来ずフロントタイヤをプッシュし過ぎてしまい、リスクを冒し過ぎました。」

「最後に向かうにつれフィーリングは良くなっていましたが、フロントが切れ込んで、マネジメントが難しいレースでした。これが今日の転倒の大きな要因です。マルクとのバトルで最後にタイムを失ったということもあります。マルクは今日優勝出来ないとわかっていたせいか、自分がドヴィを負えないように挑んできたんでしょう。」

「これによってドヴィに対してかなりタイムを失ってしまいました。これで最後にドヴィに追いつくためにプッシュしすぎてしまったんです。」これからいかにバイクを向上させるか、次のレースでいかにバイクをより速く走らせるかデータを分析していきます。」

(Source: Ducati)

(Photo courtesy of michelin)