9月9日、日曜午後12時20分にスタートしたサンマリノGP決勝レースで、NTS RW RACING GPのジョー・ロバーツとスティーヴン・オデンダールは上位15位に与えられるチャンピオンシップポイント獲得を惜しくも逃したものの、ロバーツ選手が16位、オデンダール選手が17位でチェッカーフラッグを受け、周囲にその実力が本物であることをアピール致しました。

決勝日のミザノワールドサーキット・マルコ・シモンチェッリは、今回のレースウィークで最も温度条件が高く、タイヤの使い方を考える上で極めて難しいコンディションになりました。NTS RW RACING GP のオデンダールとロバーツは、全25周の決勝レースでそれぞれ25番グリッドと26番グリッドという厳しい位置からのスタートを強いられましたが、午前のウォームアップ走行で良い手応えを掴んでいた両選手は、レースでの逆襲を狙って強い意志で決勝のグリッドにつきました。

NTS陣営の両選手はスタートを上手く決めて、序盤から好調なリズムでラップタイムを刻み続けました。Moto2世界選手権フル参戦初年度のNTSにとって、当地はまったく初経験のコースでしたが、チームと両ライダーは最後まで強い気持ちを維持し、ポイント獲得圏内へ僅差に迫るパフォーマンスを発揮して今回の戦いを締めくくりました。次戦、FIM世界グランプリ第14戦アラゴンGPは、9月21日(金)午前に公式練習1回目がスタートします。

スティーヴン・オデンダール選手

(決勝17位完走)
「決勝レースではスタートを上手く決めて、まずまずの内容になった。Moto2クラスはいつも僅差の戦いになるので、1周あたりであと0.5秒速いラップタイムを刻めていれば、上位陣とバトルをできていたと思う。今週はバレンシアで二日間のテストを実施するので、そこでさらにいい方向性を見つけてバイクを煮詰めていくのを楽しみにしている。その成果を持ち込んで、次のアラゴンではいい走りを披露したいところだね。いつも全力でいいバイクに仕上げてくれるチームと、開発に全精力を注ぎ込んでくれるNTSには本当に感謝をしているよ」

ジョー・ロバーツ選手

(決勝16位完走)
「決勝レースでは難しいコースコンディションにおいて最適なエンジンブレーキのセッティングを探すのに苦労していたものの、安定したラップタイムで走ることができたので、なかなか悪くないウィークになったと思う。16位というリザルトも、まずまずの結果だ。レース序盤に引き離されてしまうことが後半周回に影響しているので、この部分を良くしていくことが今後の課題だと思う。ここさえ改善できれば、僕たちはもっと前の方で戦えるようになるはずなんだ」

ヤルノ・ヤンセン(チームマネージャー)

「昨日の予選までは苦戦を強いられましたが、決勝レースで16位と17位というリザルトを獲得できたのは、まずまずの内容だったと思います。今日は序盤から荒れた展開になりましたが、我々は最後まで安定してしっかりと走りきることができました。ジョーはレース終盤に向けて調子を上げていき、終盤数周も非常に高いレベルのラップタイムを維持していました。スティーヴンはフロントのフィーリングにやや苦しんでいましたが、それでもうまく走りで合わせこみながらゴールまで走りきってくれました。今後のレースでは、さらに調子を上げていくことを目指して戦っていきます」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)