goodyearプレスリリース

スズキイタリアはGSX-R1000をベースとして様々なレーシングバイクを作成してきた経験から、特別にセレクトしたパーツをセットアップしたスペシャルバイクRyuyo(竜洋)を作り、タイヤにはダンロップを選択した。様々なテストの後、スズキはトラック専用モデルの Dunlop KR109をフロントに、KR108をリアに選択。

ダンロップのKRシリーズは真の競技用タイヤで、マン島TTの優勝車、FIM世界耐久選手権で使用されている。KR108はル・マン24時間レースの優勝車両に使用されており、こうして市販で購入可能なタイヤがタイヤの開発競争の中で世界耐久選手権で優勝するという快挙を成し遂げた。その耐久性、幅広い温度域での性能、コンスタントな性能がチャンピオンマシンに選択された理由だ。

GSX-R1000R Ryuyoはスズキの伝説的なテストコースから名前を取っている。このトラックは日本人唯一のマン島TT優勝ライダーである伊藤光夫がデザインしたもの。彼はマン島TTの要素を全長6.5kmのトラックに盛り込んでいる。GSX-R1000R Ryuyoはトラックユースオンリーのバイクで、最大馬力は210馬力で、スズキの車両開発のゴールである、”走って曲がって止まる”を元に作成された。これによって、エンジニア達は加速性、ハンドリング、ブレーキングを磨き、これらのゴールを達成するためには、タイヤのトラクション性能、安定性とグリップが求められた。

ダンロップ ルカ・ダヴィデ・アンドレオーニ

「スズキがこうした野心的なプロジェクトにダンロップのタイヤを選択してくれたことを嬉しく思います。RyuyoはGSX-R1000Rの要素をさらに高めたモデルです。これはKRシリーズの性能を証明するまたとない機会だと言えます。このトラックは市販タイヤとしてトラックデーのために購入が可能ですが、世界最高峰のレースにおいて使用もされているんです。」

世界耐久選手権で優勝しているKR108リアタイヤは205/60R17サイズもリリースしており、今回のプロジェクトで新たにKR109フロントタイヤ(125/80R17)がリリースされた。ルカは「このタイヤは2018年のレースシーズンに使用されているタイヤで、既にトップライダー達からポジティブなフィードバックを貰っています。」と言う。

KR108はダンロップのハイパースポーツタイヤ同様にNTECシステムを特徴としており、これは低空気圧で使用し、接地面積を増やすことを可能としている。またダンロップのMTマルチトレッド/ヒートコントロールテクノロジーを採用している。これにより、ライダーは長めのスティントでもハードにプッシュすることが可能となる。

GSX-R1000R Ryuyoは11月10日に限定20台で発売される。

(Source: goodyear)

(Photo courtesy of goodyear)