ペドロサのKTM移籍(テストライダーとして)は既にほぼ確定していたわけですが、遂に正式発表となりました。今後2019〜2020年にダニ・ペドロサはKTMでRC16の開発を進めて行くこととなります。RC213Vと同じくV型4気筒のRC16ですが、エンジン、フレーム、電子制御など、まだまだ未完成と言える部分が多々あるバイクでしょうし、チーム運営の仕方に関しても未熟なところがあるでしょう。ダニ・ペドロサの加入によって、2019年シーズンから強いKTMを見ることが出来るのでしょうか。非常に楽しみです。

KTMプレスリリース

最近33歳になったダニ・ペドロサは、7月のドイツGPにおいてMotoGP世界選手権からの引退を表明しましたが、今後2年間Red Bull KTMチームのMotoGPプロジェクトにおいて、テスト/開発ライダーとしての第一歩を踏み出します。

ピット・バイラー(KTM CEO)

「ダニのようにスキルと経験を持ったライダーを我々のMotoGPプロジェクトに迎えるというのは、このプロジェクトが正しい方向へと進んでいるという強力なサインでしょう。そして今後も我々は出来る限りの力で前進していきます。今年いかにMotoGPのレベルが高いかということについては皆さんのよく知るところですし、数十分の1秒が本当に意味での進歩、価値ある教訓を隠してしまうかがわかっています。ミカ・カリオと共にダニのインプットが、来年KTMが抱える2チームを成長させ、トップチームに近づけることを願っています。これからのシーズンについての可能性については、非常に楽観視しています。 2年目のシーズンが終わりに近いわけですが、ファクトリーの全てのクルーに感謝したいですし、レースにおける素晴らしい努力、テストを続けてきた皆に感謝したいと思います。そして我々を信用し、我々がやっていることを信じてくれたダニにも感謝したいですね。」

マイク・レイトナー(チームマネージャー)

「ダニと合意に至ることが出来て最高の気分です。彼の素晴らしいMotoGPでのキャリアを祝福すると共に、彼がKTMのプロジェクトにとって大きな助けとなること、バイクの開発で大きな力になってくれると確信しています。ダニは3度の世界タイトル保持者で、MotoGPクラスで3度チャンピオンシップ2位を獲得しています。それに私自身も彼のことは良く知っています。彼は未だに高い競争力を持っており、KTMにとっては本当に大きな助けとなってくれるでしょう。」

ダニ・ペドロサはMotoGPクラスで30勝以上を上げ、(全クラスの勝利数は50勝を超える)3度世界タイトルを獲得、MotoGPクラスで110回表彰台を獲得している。彼の存在感と観察力は、KTMのMotoGPプロジェクトが始まった時からこのプロジェクトで作業しているミカ・カリオが成し遂げた仕事に純粋に大きなインプットを与えることになります。

2019年にポル・エスパルガロ、ヨハン・ザルコのKTMファクトリーチーム、ミゲル・オリヴェイラ、ハフィズ・シャーリンのテック3KTMチームで4台のRC16を走らせるKTMにとって、ペドロサの影響は非常に大きいでしょう。

(Source: KTM)

(Photo courtesy of KTM)