・ドゥカティがミラノで2019年モデルを発表:3つの完全なニューモデルに加え、新バージョンやドゥカティ初のエンデューロe-MTBを含む9つのモデルを発表
・EICMA 2018に出展する完全なニューモデルは、パニガーレV4 R、ディアベル1260、そしてハイパーモタード950
・ドゥカティ・ワールド・プレミア2019の模様は、世界中にストリーミング配信され、放送局のSKYが生中継し、何十万人もの人々がフォロー


ドゥカティは、間もなく始まるEICMA 2018(ミラノ国際モーターサイクルショー、11月8日~11日)に先駆けて「ドゥカティ・ワールド・プレミア2019」を開催し、新しい2019年モデルを発表しました。
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ドゥカティ・ワールド・プレミア2019は、世界91か国、734のドゥカティ・ディーラーを代表する約1,000人の参加者が集結して行われた、グローバル・ディーラー・カンファレンスのフィナーレを飾るイベントとして開催されました。インターネットで世界中にストリーミング配信されたこのイベントは、11月4日の夜(日本時間:11月5日の深夜3時)、ミラノのリニア・チァック・シアターで開催されました。ドゥカティ・モーター・ホールディング最高社経営責任者(CEO)のクラウディオ・ドメニカーリが、新しい2019年ラインナップを自ら発表し、会社の目標を掲げ、スリリングな2018年のレース・シーズンを振り返りました。

「ドゥカティのラインナップは、まさに円熟の域に達しています」と、クラウディオ・ドメニカーリはドゥカティ・ワールド・プレミア2019で述べています。「これは、高い評価を得ているメイド・イン・イタリー製品のもっとも優れた側面を世界に向かって発信するものです。弊社は現在、卓越したスタイル、洗練性、パフォーマンスといったコア・バリューに基づいて、最先端の幅広い製品を提供しています。今年は、すべてのスクランブラー800シリーズに、発売以来初めてとなる大幅な変更を施すと同時に、ドゥカティスタの間で絶大な人気を誇るディアベルとハイパーモタードを完全にリニューアルしました。今回、ドゥカティ・ブランドの大きな特徴となっているスポーツバイクのDNAはそのままに、安全性と扱い易さを新たな高みへと引き上げています。実際、パニガーレV4 Rは、ドゥカティ史上もっともパワフルなファクトリー・モーターサイクルとなっています。さらに、ドゥカティは、急速に拡大を続けるオンラインの世界においても、ますます存在感を高めています。これは、ドゥカティの全製品ラインナップが、数多くの人々を魅了していることを示しています」
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ドゥカティ・ワールド・プレミア2019に先立って、いくつかのモデルは既にメディアに公表されています。それらのモデルは、4つのニューモデルを含む新しいドゥカティ スクランブラー800シリーズ(アイコン、個性的なカフェ・レーサー、フル・スロットル、デザート・スレッド)、そしてムルティストラーダ1260エンデューロです。
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電動アシスト付きマウンテンバイクのドゥカティMIG-RRは、プレゼンテーションで主役の1台として登場し、EICMA 2018のドゥカティ・スタンドでも、専用の展示エリアが設けられます。

今回のイベントでは、完全なニューモデルを発表する前に、2019年モデルに加わるマイナー・チェンジ・モデルもステージ上に登場しました。これには、今年の7月に開催されたワールド・ドゥカティ・ウィーク(WDW)2018で初公開されたモンスター25thアニバーサリー(25周年記念モデル)に加え、マット・ブラック・カラー、レッド・グラフィック、クイック・シフト・システム、アジャスタブル・フォーク、メーターバイザーを備えた新型モンスター821ステルスが含まれています。

もう1台のエキサイティングな2019年モデルは、新型ムルティストラーダ950 Sです。ドゥカティ製“マルチバイク”の最小モデルに大規模なアップグレードを施したこの新しいモーターサイクルには、エレクトロニック・ドゥカティ・スカイフック・サスペンション(DSS)、ドゥカティ・クイック・シフト(DQS)アップ/ダウン、フルLEDヘッドライト、5インチTFTカラー液晶ディスプレイ、ハンズフリー・システム、クルーズ・コントロール、バックライト付きスイッチ・ギア・コントロールといった、安全性とライディング・プレジャーを高める最先端のテクノロジーが搭載されています。スタイリングの観点から見ると、新型ムルティストラーダ950は、上位モデルの1260に装着されているサイド“ウイング”を受け継ぐことで、フロント・エンドをよりクリーンでスリムな形状としています。このモーターサイクルは、アクティブ・セーフティを高める油圧制御システム、ボッシュ製ABSコーナリングも搭載しています。
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ドゥカティの2019年ラインナップに加わる完全なニューモデルの最初の1台は、よりレーシーでエキサイティング、さらに扱い易くなったハイパーモタード950です。ドゥカティを代表するファン・バイク、ハイパーモタードが刷新されました。新しくなったハイパーモタードは、スーパーモタード・レースの世界からヒントを得たスタイル、走る楽しさを引き上げるために全面的に見直されたエルゴノミクス、最先端のシャシ・セットアップとエレクトロニクス・パッケージを特徴としています。先代モデルと比べて重量が4kg削減された新型ハイパーモタード950は、高い評価を得ている937ccテスタストレッタ11°L型2エンジンエンジンを搭載し、114psに強化されたパワーと新しいエレクトロニクスにより、よりスムーズなコントロール性を実現しています。

ハイパーモタード950のエレクトロニクス・パッケージには、スライド・バイ・ブレーキ機能を備えたボッシュ製コーナリングABS EVO、ドゥカティ・トラクション・コントロールEVO(DTC EVO)、ドゥカティ・ウィリー・コントロールEVO(DWC EVO)、ドゥカティ・クイック・シフト・アップ/ダウンEVO(DQS EVO)(*950 SPバージョンには標準装備、950にはオプション設定)が含まれています。

レースの世界にインスパイアされ、さらに高いパフォーマンスを備えたハイパーモタード950 SPは、フラットなシート、ホイール・トラベル量が増したオーリンズ製サスペンション(リーンアングルも3°増加)、マルケジーニ製鍛造ホイール、ドゥカティ・クイック・シフト・アップ/ダウンEVO(DQS EVO)を搭載しています。
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ドゥカティ・ワールド・プレミア2019で発表されたもう1台の重要なモデルが、新型ディアベル1260です。独創的、ユニークなスタイル、そして際立つ存在感。ディアベルはEICMA 2010で発表されると同時に、その独自のキャラクターとデザイン、スポーツ・ネイキッドを彷彿とさせるハンドリング、高性能なエンジンで、モーターサイクル業界に衝撃を与えました。

第二世代となるディアベル1260は、極めて特別なバイクを製作するというオリジナルの精神に忠実に従いながらも、主要なスタイル・エレメントをさらに進化させ、より現代的なモーターサイクルに仕上がっています。力強い存在感と高いパフォーマンスを備えたこのニューモデルは、高速道路のクルージングでもワイディングロードでもさらに楽しく、そしてより優れた快適性をライダーとパッセンジャーの両方に提供します。このスポーツ・ネイキッドの心臓部には、最高出力159ps(117kW)/9,500rpm、最大トルク129Nm(13.1kgm)/7,500rpmを発生する、テスタストレッタDVT 1262エンジンが搭載されています。

その非常に滑らかなトルクカーブは、息を呑むような加速と低回転域におけるスムーズな加速を両立させることにより、日常ユースやツーリングにおける理想的なパートナーになるでしょう。ディアベル1260は、アップグレードされたシャシ・セットアップにより、さまざまな状況でさらに鋭いレスポンスを実現する一方で、最高のテクノロジーとエレクトロニクスによって、スポーツバイクに匹敵するブレーキ・パフォーマンス、扱い易いエンジン・パフォーマンスを提供します。ボッシュ製コーナリングABSを搭載したことにより、制動安全性も高まっています。このモーターサイクルを大きな成功に導いた“パワー・クルーザー”コンセプトによる優れたライディング・ポジションとエルゴノミクスは、ニューモデルにもそのまま受け継がれています。今回変更されたのは、新しい鋼管スチール製トレリス・フレームを備えたシャシのセットアップです。このシャシは、ディアベルのトレードマークとなっている240mmのワイドなリア・タイヤ(ホイール径は17インチ)と完璧にマッチしています。その結果、優れたハンドリング、驚くべきリーンアングル、卓越した快適性を手に入れています。

ディアベル1260には、よりスポーティな“S”バージョンも用意されています。“S”バージョンには、フロントおよびリアにオーリンズ製フル・アジャスタブル・サスペンションを装着し、専用のホイール、パフォーマンスが引き上げられたブレーキ・システムを装備しています。さらに、“S”バージョンには、クラッチ操作を使用しないでシフト・チェンジを可能にする、ドゥカティ・クイック・シフト・アップ/ダウンEVO(DQS)を標準装備しています。

パニガーレV4 Sコルセの新しいカラーは、ファンの間で大きな関心を呼び起こしました。ドゥカティMotoGPチームのオフィシャル・カラーからヒントを得たこのカラーリングは、WDW 2018で開催されたチャンピオンズ・レースで優勝したミケーレ・ピッロのマシンとまったく同じグラフィックが採用されたスペシャル・バージョンです。このマシンは、チャンピオンズ・レースに参戦した他の11人のライダーが乗っていたマシンと共に全世界を対象としたオークションにかけられ、記録的な入札数を集めて、幸運な12人のエンスージアストによって落札されました。
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そして、ドゥカティ・ワールド・プレミア2019の主役は、なんといってもパニガーレV4 Rです。このモーターサイクルは、EICMA 2018で毎年開催されているファン投票、「世界でもっとも美しいバイク」の最有力候補となっています。

パニガーレV4 Rは、従来の“R”バージョンと比較して、MotoGPから直接フィードバックされたテクノロジーを惜しげもなく投入して、さらに戦闘力を高めています。改良点は、エンジンとサスペンション・セットアップだけに留まりません。空力性能を向上するため、ドゥカティ・コルセがドゥカティ・スタイル・センターと緊密に連携して開発したフェアリングも含まれています。新しいフェアリングには、MotoGPマシン用に開発された、ウイングも備えています。カーボンファイバー製のこのウイングは、あらゆるライディング条件で安定性を高め、電子制御システムの介入頻度を減らすことで、ライダーのパフォーマンスをさらに高めます。

パニガーレV4 Rは公道走行可能なスーパーバイク世界選手権(WSBK)カテゴリーのレーシング・バイクで、2019年シーズンを戦うドゥカティ・スーパーバイク・マシンの技術プラットフォームとしての役割を担っています。

排気量1,103ccの90°V4エンジンに替わって搭載されるのは、998ccのデスモセディチ・ストラダーレRエンジンです。これはWSBKのレギュレーションが定める排気量基準に合わせたものです。滑らかなパワー・デリバリーと秀逸な低回転トルクを発生し、公道走行時における最高の扱いやすさを念頭に置いた1,103ccのデスモセディチ・ストラダーレと比較し、998ccのデスモセディチ・ストラダーレRエンジンは、サーキット走行を主眼としたパワー・デリバリーを特徴とし、究極の性能を提供します。さらに、内部コンポーネントをさらに軽量化していることも、このモーターサイクルの特徴です。パニガーレV4 Sと比較しても、“R”バージョンの重量はさらに2kg削ぎ落とされ、その装備重量はわずか193kgです。給気エアの効率を上げることで、より鋭い吹け上がりを実現し、レッドゾーンもさらに高回転側に設定されています。その結果、最高出力は221ps(162kW)/15,250rpmとなり、ピークパワーは1,103ccのV4よりも2,250rpm高い回転数で発生します。この圧倒的なパワーは、アクラポビッチ製ドゥカティ・パフォーマンス・フルレーシング・エグゾーストを装着することでさらに引き上げられ、最高出力は234ps(172kW)/15,500rpmに達します。パニガーレV4 Rは、ドゥカティのファクトリー・モーターサイクル史上、もっともパワフルなモデルです!

比類なきデザインを備えたドリーム・バイク、そして人目を惹くアクセサリー&アパレル・ラインナップにより、ドゥカティは確固たる事業基盤を確立し、成功を収めてきました。ドゥカティの2019年モデルは、第76回を迎えるEICMA(ホール15、スタンドN06)に一堂に展示され、皆様のご来場をお待ちしております。ドゥカティは、アイコン・ブランドとして、今後もモーターサイクル業界において重要な役割を果たしていきたいと考えています。
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MY2019 ニューモデル

  1. V4 R*
  2. 1260/S*
  3. 950/SP*
  4. 1260エンデューロ
  5. 950/S

     * ブランニュー・バイク

MY2019 ニューバージョン

  1. 821ステルス
  2. 25thアニバーサリー
  3. V4 Sコルセ

(Source: Ducati)

(Photo courtesy of Ducati)