★MotoGP2017アルゼンチンGP 決勝プレスカンファレンス全文翻訳

先週末に行われたアルゼンチンGPのMotoGPクラス決勝レースのプレスカンファレンスの全文翻訳をお届けします。今回は優勝したビニャーレス選手に「転倒した1年前にこんな結末を予想していたか?」、2位のロッシ選手には「いつ優勝出来ると思うか?」など質問が集中し、クラッチロー選手の発言は少なめでした。クラッチロー選手はいつも質問への回答をみっちりとしてくれるので、クラッチロー選手の発言が多いと翻訳も大変になるんですが今回はプレスカンファレンス自体も短く終わっています。
さて、次回はテキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(通称COTA)が舞台です。

Sponsored Link

 

ニック・ハリス

「マーヴェリック、カタールと同じ結果ですが全く違う形でのレースでした。」

マーヴェリック・ビニャーレス

「6位からスタートした非常に難しいレースでした。スタートは悪くなく、その後他の選手を抜いていくことが出来ました。カルの後ろに来た後はブレーキングが非常に強いのでカルを抜くのが非常に難しかったですね。カルを抜いた後はマルケスが既にかなり先を行っていたので、マルケスに追いつかなければと思っていました。自分は100%の力で走って、マルケスが転倒した後は自分のペースで走ろうと務めました。自分のラップタイムはウォームアップで出したのとほぼ同じで、ずっとほとんど変わらないペースで走っていました。」

(Photo courtesy of michelin)

「ただそれでもカルがずっと後ろにいたので難しいレースでしたね。カルから逃げるのは難しかったんですが、今はまるで夢の中にいるような気持ちです。本当に最高です。チームはお礼を言わなければいけません。素晴らしい仕事をしてくれましたし、本当にハードに働いてきました。自分だけの勝利ではなくて、彼らがこの2戦頑張ってくれたお陰でもあるんです。自分は金曜の最初の段階から戦闘力を感じていました。金曜の1周目から戦闘力を感じていて、これが本当に重要なことです。次からのレースでも同じように作業をしたいと思っています。チームも自分もモチベーションに溢れていますし、ヤマハのパフォーマンスは今とても高いと思います。レースごとに力強くなっていると感じていて、こうして2連勝出来るなんて本当に最高の気分ですね。」

 

ニック・ハリス

「ソーシャルメディアからの質問でもありましたけど、走っている間はヘルメットの中で自分に話かけていたんですか?自分に”集中しろ”と話かけていたんだと思いますが。」

マーヴェリック・ビニャーレス

「今日はバイクの上でいろいろな事を考えていました。いかにマップを使用するか、どうやってタイヤをセーブするかなど、これは誰かが後ろから自分を抜きに来た場合、さらにプッシュしなくてはならなくなった時のためです。ただ、最終的にはしっかりとレースをリードすることが出来ました。チームもピットボードで常に正確な情報を与えてくれました。ですから非常に落ち着いていました。ライディングを楽しみましたし、バイクも最高でした。最終ラップでフィニッシュラインを通過した時の感情は最高でしたね。チームが常に最高の仕事をしてくれたので、こうして1位を獲得することが出来て本当に嬉しいです。」

 

ニック・ハリス

「次はテキサスです。マルク・マルケスがテキサスでは圧倒的に強いですが。」

マーヴェリック・ビニャーレス

「確かにマルクはテキサスで速いですが、自分にとってもお気に入りのトラックで速く走る事が出来ると思います。ここと同じメンタリティで向かい良いセットアップを作りたいと思います。既にバイクの戦闘力が高いのはわかっているので、後はいかにあそこで速く走るかを見つけるだけです。自分達には出来ると思いますしハードに作業をしようと思っています。テキサスは自分にとって常に良いフィーリングを感じるトラックなんです。向き替えが多く高速コーナーもありますし、ハードブレーキングゾーンもあります。自信はありますし、良い結果が出せると思います。」


(Photo courtesy of michelin)

 

ニック・ハリス

「マーヴェリック、2戦で最高のポイント獲得おめでとうございます。それではヴァレンティーノ。またしても表彰台を獲得し、あなたにとっても最高のレースになりました。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「良いレースでした。楽しめましたし、カタールよりも良い感触でしたね。セッティングがかなり向上しましたし、またしても厳しい週末の後にこうした結果を得ることが出来ました。カタールの後にここには力強い状態で挑みたいと思っていたんです。練習走行でもそう思っていましたが、かなり苦戦しました。昨日は力強い走りが出来ましたし、ドヴィと本当に僅かな差でQ2に進出出来たのがラッキーでしたね。今朝は1台目のバイクでスタートし、状態は悪くありませんでした。ただその後一度走行をやめて、レースのために理解が必要なセッティングを試していました。これが良かったですが、スタートも決まって1周目から最後までプッシュすることが出来ました。バイクに対しても快適に感じていましたし、フィジカルコンディションも良かったですね。」

「カタールでは最後にもっと疲れていたんですけど、今回はバテていませんでしたし、カルとのバトルも楽しかったですね。カルは非常に速かったですけど、練習走行の後に表彰台を獲得するには彼と戦う必要があるのはわかっていました。ただ彼を追っている中で、自分のほうが少しだけペースが速いことがわかり、2位獲得は自分にとってもチームにとっても、ヤマハが1、2獲得するのにも重要なわけですし、チャンピオンシップ上も重要でしたね。」

 

ニック・ハリス

「ヴァレンティーノありがとう。それでは次にカルに聞きましょう。表彰台に帰ってきました。ここでは数年前に表彰台を獲得しています。ヴァレンティーノとは良いバトルがあり、ここでは数年前に表彰台を獲得していますが、パルクフェルメでは警告灯が付いていたのが気になっていたということでしたね。」

(Photo courtesy of michelin)

カル・クラッチロー

「まず最初にマーヴェリックとヴァレの素晴らしい走りにおめでとうと言いたいですね。カタールで起きたことを考えると、LCRホンダチームにとって表彰台を獲得出来たことは良かったですね。3位を獲得出来て正直本当に嬉しいです。ただ、レースのスタート段階からレースをコントロールする必要がありました。ダッシュボードの警告灯がずっと付いていたんです。パニックにはならなかったですけど、マーヴェリックに抜かれた後にこの状況をコントロール出来るか見てみようと考え、それが出来ました。その後ヴァレが後ろに”+0”という表示で迫ってきていたんで、”よしここがプッシュする時だ”と考えたんです。それでプッシュしてマーヴェリックを再びパスしたんですが、また警告灯が点灯したのでまたスローダウンせざるを得なくなりました。」

「出来る限りの形で状況をコントロールしようとしたんです。ヴァレが自分をパスした際も自分よりもグリップがあるようでした。現時点ではホンダのバイクはかなり乗りづらく実際まとまっていない状況なんです。ですから今日は状況を上手くコントロールして、表彰台でレースを終える事が出来たと思います。カタールは本当に良い結果が出せると思っていたんですが、最悪の結果になってしまいました。ですからこうしたシーズンがスタートした中で、2戦目で表彰台を獲得出来たのはいいですね。前回レースを完走して表彰台を獲得したのはオーストラリアでしたから。アルゼンチンは自分も好きなトラックですけど、レース全体の中でバンプにどう対処するかは難しいですね。チームの働きには感謝してます。」

ニック・ハリス

「カルありがとう。それではフロアからの質問をどうぞ。」


(Photo courtesy of michelin)

 

Q

「マーヴェリック昨年はアルゼンチンGPを涙とともに後にしましたが、1年で大きく物事が変わりました。誰かが”1年後は何も心配はいらない。物事は大きく変わるから”と言ったとしたらその言葉を信じましたか?」

マーヴェリック・ビニャーレス

「もし誰かが1年後にアルゼンチンで優勝すると言っても”それは不可能でしょう。”と言ったでしょうね。アルゼンチンでは昨年も転倒していますし、ここではツイてないと思っていたんですよ。正直とても難しいレースでしたけど、現状は良い状況にいますし良い感触を感じています。バイクも良いですし100%の力で走る事が出来ています。自分が思うように乗れれば良いリズムで走る事が出来るんです。こうして2連勝出来るなんて夢の中にいるようだと言いましたけど、ヤマハでの1年目は本当に素晴らしい形でスタートしましたし、これには本当に素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝を延べないといけません。彼らは自分をいかに動機づけるか、レース前に準備をしっかりとさせるという事に関しても素晴らしい仕事をしてくれています。本当に良い形でシーズンをスタート出来ています。」

 

Q

「ヴァレンティーノ今日は素晴らしいレースでしたが、フィジカル面について少し話がありました。フィジカル面、そしてバイクの面で勝利にはどの程度遠いと言えるのでしょうか?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

自分がどこまで勝利に遠いかというのは彼に聞いてください(笑)(※ビニャーレス選手を指差す)タイムを出すにはもう少し時間がかかるんですよ。カタールでも体調は問題なかったんです。ただ全体的な組み合わせが必要でバイクへのフィーリングもそうですし、このトラックはカタールよりも簡単ですからね。ハードにトレーニングをする必要がありますが、自分にとって問題なのはマーヴェリックが素晴らしいプレシーズンで常に力強い走りをしていて、今日に関してもそこまで離れていないにしても、自分よりも少し速かったということなんです。ただ作業が必要なんですよ。」


(Photo courtesy of michelin)

 

Q

「どんどんとマーヴェリックに近づいていきましたが、どこかですぐにマーヴェリックを追い越せると思っていましたか?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「最初で、それとも最後で?」

Q

「レース後半の話です。」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「フィニッシュラインを通過した時は、差は2.9秒以内だと感じました。でも実際は2.9秒だったわけで、かなりの差がありますよね。ただ7番手からスタートした事を考えれば悪くないでしょう。カルは素晴らしいペースでしたし、もしカルを早めに交わす事が出来ていたとしても、マーヴェリックを捕らえるのは難しかったでしょう。

 

Q

「難しいプレシーズンの後、こうしてチャンピオンシップ2位でマーヴェリックを追っていて、マルクは遥か後方、ドヴィが転倒し、ホルへが僅か5ポイントしか獲得していないというのは予想していましたか?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「プレシーズンは自分にとっては本当に災難でした。ただ重要なのは日曜の午後だけなんです。そこでフィニッシュラインを通過した時の順位だけが大事なんです。長いキャリアの中で最後まで諦めずにいればどんな事も起きえるということを学びました。カタールでのレースは良いフィーリングを与えてくれました。バイクの事がよくわかりましたし、たとえ週末に苦戦しても日曜には競争力を発揮出来るとわかったんです。ですからこうして良い結果を獲得出来て嬉しいですし、昨年よりも多くのポイントを獲得していますしね。カタールでもアルゼンチンでも昨年より良いレースが出来ています。オースティンは厳しい戦いになるでしょうが、自分も好きなトラックです。昨年はウォームアップの後に非常に良いペースで、マルケスに接近出来ていた唯一の選手でした。ただレースでは大きなミスをして転倒してしまいました。ですからオースティンでも良いレースがしたいですね。」

 

Q

「あなたがブレーキングでカルをオーバーテイクしたのは驚きでした。というのも今までのシーズンを見て来た中でしたから。あなたにとっても驚きでしたか?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「正直今週末はずっとブレーキングに悩みを抱えていたんです。ただ日曜にバランスを改善して、今日はブレーキングが非常に強力でした。特にあのバックストレートの後のブレーキングではね。それにヤマハの仕事も素晴らしくて、今年は自分達のエンジンはより強力なように思いますね。ストレートで失っている部分が少ないですし、操縦性も高いです。その上でトップスピードもあるんですよ。」

 

Q

「マーヴェリック、こうして2連勝しましたが、こうした事が可能だと思ったのはヤマハのバイクに乗る前だったのかどうなのでしょうか?」

マーヴェリック・ビニャーレス

「こんな形でスタート出来るなんて信じるのは難しいですよ。全てのプレシーズンでトップで、2連勝するなんて素晴らしいですし、大きなモチベーションになります。正しい方向に進み続けて行かねばなりません。モチベーションを保ってハードワークを続ける必要があります。バイクが素晴らしいのはわかっていますが、まだまだ改善できます。オースティンは自分達にとって良いサーキットだと思いますし、そこでバイクを改善出来ると思っています。さらに次のステップを、さらに競争力を高めるように作業していきたいと思います。」

 

Q

「ウォームアップの最中に2台目のバイクにモディファイを加えたと話していました。何を変更したのか、そしてそれがどのように助けとなったのですか?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「マーヴェリックの後ろで1台目のバイクで快適に走る事が出来ていました。マーヴェリックのほうが速かったですが、自分のペースも良かったんです。そしてそこからさらに改善していくことも出来ました。その時点でかなり楽観的に考えていました。もう1台のバイクは良い高い安定性を試すためのセッティングだったんです。残念ながらそのセッティングはあまり機能しませんでしたが、最終的なレースのセッティングを決めるには助けになりました。」


(Photo courtesy of michelin)

 

Q

「カル、マルケスが転倒した後に、自分も何かしら気をつけなければいけないと感じましたか?」

カル・クラッチロー

「そうでもないですね。誰かが転倒したら何で転倒したんだろうとは思いますが、彼が転倒したのはスタートから野獣のようにプッシュしてたからだと思いますよ。自分は喜んで彼を先に行かせました。2015年にここでレースした時も同じで、その時も1周目から彼を先に行かせたんです。彼は1コーナーから限界で走っていました。あわやハイサイドしそうな勢いでね。ですから彼を先に行かせて、”数周他の連中を後ろに従えて走ろう。それからマルクに追いつく事を考えよう”と思っていました。これはオーストラリアでもそうでしたし、他のレースでもそうです。大体彼を先に行かせて後から捉えようとするわけですけど、彼がミスをすることもあります。今回は彼には残念でしたよね。」

「このエリアではかなり注意が必要だと思っていました。ホンダは皆ハードタイヤをフロントに履いていて、他の2人が転倒したんですからね。自分はなんとか転倒せずに走る事が出来ました。まぁ正直これは普段あまりないことなんですが(笑)こういうトリッキーな状況だとね。ただこうして良い形で走行出来たのは良かったですね。自分がターン2に入った時に何度かコケそうだったというのは、後ろにいたヴァレはわかるでしょう。ただホンダにとってバイクが少し動くと簡単にフロントを失いやすいんです。ブレーキングではかなりハードにプッシュしてますからね。マルクが今日完走していれば彼は強かったと思うので、彼にとっては残念ですよね。彼は今日は良いペースがあったと思いますしね。」

(Photo courtesy of michelin)

 

Q

「練習走行では他の選手より遅いわけですが、これはなぜなのでしょうか?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「正直わからないですね。自分にとっても練習走行で苦戦している時は、状況のコントロールは難しいんです。今は全てのライダーが序盤からプッシュ出来るようになっています。そして皆素晴らしいラップタイムを記録しています。確か金曜日は16位までの差が0.9秒とかそんな感じでしたよね?ただレースの中であれば自分はこういう形で向上していくことが出来るんです。ただ練習走行でも速く走れるようには作業を進めているんです。」

 

Q

「あなたとここの観客との繋がりについて伺いたいのですが、ここには南アメリカ全体から多くのファンがあなたを見に来ます。これについてはどうしてなのでしょう?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「南アメリカで初めてレースをした時から素晴らしいサポートをしてもらっていますね。アルゼンチンに関しては本当に特別ですね。2015年に勝利した時もマラドーナのユニフォームを着たことで素晴らしい反響もありました。ただ南アメリカはMotoGPを本当に力強くサポートしてくれていると思います。これは自分達にとっても素晴らしいことです。いつもここに戻ってくるのは大きな喜びなんですよ。」

 

ニック・ハリス

「皆さんありがとうございます。それではテキサス州オースティンで会いましょう。」

この記事が約に立ったら
「いいね!」お願いします!

Twitter で
Pocket
LINEで送る

Sponsored Link
★MotoGP2017フィリップアイランドテスト チームスズキECSTAR写真ギャラリー
★MotoGP2017フィリップアイランドテスト Pramac Ducati写真ギャラリー
★MotoGP2017 ロレンソ「将来にはバイクをもっと改善出来るはず」
★MotoGP2017開幕前アンケート結果発表
★MotoGP2017アルゼンチンGP FP1結果
★MotoGP2017アルゼンチンGP ペドロサ「時にはこんな日もある。」
★MotoGP2017アルゼンチンGP リンス「自分の体調も助けにはならなかった」
★MotoGP2017アルゼンチンGP 3位クラッチロー「カタールの後にこうした結果で嬉しい」
★MotoGP2017アルゼンチンGP クラッチロー「マルクは野獣のようにプッシュしていた」
★MotoGP2017アメリカGP イアンノーネ「良いシーズンスタートとは言えない」
★MotoGP2017ヘレスGP ザルコ「ヘレスで、バイクをどのようにコントロール出来るか楽しみ」
★MotoGP2017ヘレスGP 津田拓也「ずっとMotoGPでレースをしたいと思っていた」
★MotoGP2017ヘレスGP ロレンソ「ホームGPのファンの前でDucatiを乗るのが待ちきれない」
★Ducati ロレンソ選手の誕生日を祝うスペシャルビデオを公開
★MotoGP2017ヘレスGP Q1結果
★MotoGP LCRホンダ 2018年からMoto2のトップ選手を加えた2台体制を検討か?
★HRC ニッキー・ヘイデン選手の逝去について
★MotoGP2017 ペドロサ「腕上がり手術のドクターを紹介してくれたのはニッキーだった」
★MotoGP2017イタリアGP ドヴィツィオーゾ「カタール以来の良いフィーリング」
★MotoGP2017カタルーニャGP 10位ビニャーレス「何が起きているのかわからない」