アジア3連戦を終えていよいよホームGPで最終戦を迎えるリンス。このアジア3連戦でまた大きく成長が見られました。来シーズンはいよいよチームのエースとしてスズキMotoGPプロジェクトを牽引していくこととなります。

アレックス・リンス

「アジア3連戦はいつも辛いものでした。3週間連続でフライトがあり、時差ボケ、トレーニング、家で眠れないということ、スケジュールの変更など。目まぐるしくエキサイティングな3週間ですが、今年は前進を続けることが出来ました。GSX-RRは素晴らしい形で機能し、チームメンバー達も素晴らしい仕事をしてくれ、浜松でも多くのエンジニアが頑張ってくれました。これによって3連続表彰台を獲得でき、スズキにとって素晴らしい贈り物となりました。」

「自分にとってもこの時期に2戦で表彰台を獲得出来たことは素晴らしいことでしたし、もてぎとセパンという象徴的なトラックでこういった結果を得ることが出来るとはシーズン序盤に思いませんでした。実際、今年はチームとして8つの表彰台を獲得しており、これはスズキにとって近年最高の結果だということです。個人的にはシーズンで4つの表彰台を獲得しており、今までのパフォーマンスに関しては非常に満足です。」

「日本では本当に多くの熱狂と共にレースをする形になりました。ホームでレースをするというのは、常にチームにより多くの熱狂をもたらしてくれるものです。日本のスズキのエンジニア、社長の前でレースするというのは、本当に大きな責任がのしかかるものです。グリッドで鈴木社長が自分達選手を鼓舞してくれたことをはっきりと覚えています。最終的には自分達は社長の期待に応えて素晴らしい結果を獲得出来ました。もてぎでの表彰台は日本での特別仕様のヘルメットを使用出来ただけでなく多くの意味で特別でした。」
「オーストラリアでは自達が期待していたようなレースにはなりませんでした。フィリップアイランドは大好きなトラックでしたから、レースで最適なセッティングを見つけるべく作業を進めました。ただ最終的に表彰台を獲得することが出来ませんでした。」

「セパン、マレーシアは自分も大好きなトラックです。MotoGPライダー達はテストを頻繁に行っていますから、皆がトラックをよく知っていて皆が接近していました。レースは暑くタフでした。序盤は後方にいたので何人かライダーをパスするためにバトルをし、その中で強力なリズムで走行することが出来ました。2位を獲得出来たことはほんとに素晴らしい結果です。それもあって、まるで勝利したかのようにチームと共に祝ったんです。」

「この後は最終戦バレンシアです。世界選手権の最後の戦いですから特別なレースです。それに自分にとってはホームレースでもあります。リカルド・トルモ・サーキットはユニークです。コンパクトでスタジアムのようなサーキットです。ファンは皆素晴らしい眺めを楽しむことが出来るんです。まるでファンがすぐそこにいるように感じるんです。そして花火が来シーズンがすぐそこに来ていることを知らせてくれるんですよ。」
(Source: suzuki-racing)

(Photo courtesy of michelin)