2018年最後のレースウィーク、第19戦バレンシアGPで、NTS RW Racing GPのスティーヴン・オデンダールとジョー・ロバーツが力強い走りを披露しています。土曜午後の予選を終え、ロバーツは7列目、オデンダールは8列目のグリッドポジションを獲得しました。

金曜の走行は終日ウェットセッションとなりましたが、土曜朝はその雨が止み、早い時間には雲間からわずかながら陽光も射しました。しかし、結局その後ににわか雨が降り、午前のFP3はウェットセッションになりました。

午後に向けて路面は乾きはじめ、その結果、45分の予選はこのウイーク唯一のドライコンディションになりました。この状況変化へ迅速に対応できるセットアップの変更は難しく、オデンダールの予選最初のアウティングでは、計算上最適であるはずのサスペンションセッティングが結果として少し硬めの方向となり、最適な状態ではありませんでした。

しかし、オデンダールは諦めずにチームと一丸となって努力を続け、上記のグリッドを獲得しました。一方、ロバーツもこの厳しい状況下で1ミリ単位で前後の車高の微調整を繰り返すなど最大限の取り組みを行い、明日の決勝に向けて闘志を燃やしています。25周で争われるバレンシアGPのMoto2クラス決勝は、日曜午後12時20分(日本時間午後8時20分)にスタートします。

スティーヴン・オデンダール

(予選22位1分36秒819)
「予選最初はバイクのセットアップが完璧ではなかったので、フィーリングがあまり良くない状態から、少しずつセットアップを詰めて行ったんだ。全力でがんばった結果、まずまずの結果になったと思う。決勝は22番グリッドからのスタートになるけれども、気象情報によると日曜は雨という話なので、どういう展開になるかは誰にも読めないと思う。だからこそ、明日はがんばるよ」

ジョー・ロバーツ

(予選19位1分36秒656)
「今週は予選までドライセッションがまったくなかったので、それを考えればまずまずの走りをできたんじゃないかと自分自身では思っている。難しいコンディションで36秒6を刻めたのだから、悪くないよ。トップテン圏内まで0.2秒という僅差で、タイムがとても接近している。タイムアタックのときに完璧なラップをできなかったことが、つくづく残念だよ。明日はどうやら雨のようで、ウェットだと僕たちは高い戦闘力を発揮できている。だから、上位を目指して全力で戦うよ」

ヤルノ・ヤンセン(チームマネージャー)

「今日の予選では、スティーヴンとジョーはとてもよくがんばってくれました。特にジョーは、トップ15まで0.1秒差という卓越したタイムを記録しました。この走りは、明日の決勝に向けても力強い好材料です。スティーヴンも、予選順位は22番手ですが、高水準のアベレージタイムを刻んでいました。ここまでのシーズン終盤で、我々は着実に前進をしてきた手応えがあり、それは彼らの走りと予選順位にも反映されていると思います。明日は、今日とはまったく対照的なコンディションになるようです。我々は今回のレースウィークで、雨で速さを発揮できているので、両選手とも力強いレースをしてくれるものと期待をしています」
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(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)