2019年第2戦のアルゼンチンGPがテルマス・デ・リオ・オンドサーキットで始まりました。NTS RW Racing GPのボ・ベンスナイダーとジェスコ・ラフィンは、初日のセッションでともに好発進を決め、午前と午後の2回のフリープラクティスを終えてベンスナイダーは12番手。土曜午後の予選Q2に進めるポジションに着けています。

ラフィンは23番手タイムでした。テルマス・デ・リオ・オンドサーキットは、3週間前のシーズン開幕戦ロサイルインターナショナルサーキットとは異なるコース特性を備えているため、ここではふたたび全員が横一線の状態からセッションをスタートすることになります。特に、負傷欠場中のスティーヴン・オデンダールの代役として今回の大会にも参戦しているラフィンは、NTSマシンのセットアップを最初からしっかりと積み上げてゆく必要があります。

ちなみに、現在欠場中のオデンダールは、2回目の手術を実施し、現在は順調に回復の途上にあります。金曜日のMoto2クラスのセッションは、フリープラクティス(FP)1、FP2ともドライセッションで行われ、気温は24°C、と良好なコンディションでした。NTS陣営の両選手はFP1で内容の濃い走行を続け、ベンスナイダーは終了間際までトップテン圏内をキープしていました。FP1でマシンの見極めに集中したベンスナイダーは、午後のFP2でリア用に柔らかめのコンパウンドのタイヤを装着してタイムアタックにトライ。

初日トップタイムのトム・ルティ選手から0.420秒差に迫る1分43秒772を記録しました。チームは、ベンスナイダーに施したライディングポジションとマシンの前後バランス等のセットアップ変更を、午後のセッションでラフィンにも適用しました。それが功を奏し、ラフィンはトップから1.169秒差の1分44秒522を記録しました。

チーム代表 ヤルノ・ヤンセン

「ジェスコはこのマシンで走りこんだ時間が少なく、さらに、今回のコースは前戦のカタールとも特徴が異なるために、彼が気持ちよく乗れるようなセッティングの見極めに今日は集中しました。ボに施したライディングポジションやマシン前後バランスの変更が効果的だったので、ジェスコのバイクにもそれを取り入れました。今日は午前と午後の走行時間を有効に活用できて、両選手ともいい走りをしてくれました。バイクもいい方向に仕上がってきています。気象情報によると明日は雨の可能性もあるとのことですが、その場合でも万全に対応できるように、明日に備えます」

ボ・ベンスナイダー

(12番手:1’43.772)
「FP1から、いい走り出しをできた。FP2では、午前と同じ硬めのコンパウンドのタイヤを装着していたんだけど、さらに速く走ることができたんだ。ソフトタイヤでのタイムアタックに臨む前には、ブレーキングの改善を狙って微調整も行ってみた。すべて順調で、今日はとてもいい初日になったよ。タイム差がないから、明日がドライならさらにがんばって、予選Q2へダイレクトに進出できる上位14番手までのポジションを確保するつもりだ。それが明日に向けたまずは最初の目標だね」

ジェスコ・ラフィン

(23番手:1’44.522)
「今日は好内容の一日だった。セットアップの改善に集中して、レースに向けたマシンバランスの見直しやタイヤの見極め等に取り組み、変更点についてもいい手応えだったよ。順位的にはまだ、めざましいというほどではないけれども、今日のセットアップが効果を発揮して明日はかなり前進できると思う。今から楽しみだよ」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)