ミシュランは今週、アメリカ大陸に向かっています。MotoGPTM選手権第3戦Red Bull Grand Prix of The Americas(レッドブル・グランプリ・オブ・ジ・アメリカズ)は大陸北側のテキサス州に位置するサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(以下、COTA)で開催されます。

この週末、ミシュランは再び新たなチャレンジに臨みます。これまでCOTAはタイヤが摩耗しやすくバンピーな路面で知られる1周5,513mのコースでしたが、今シーズンは2018年に行われたものと同様の改修作業が行われており、路面は滑らかになり、バンプが取り除かれています。すなわち、ミシュランとチームは、実際に路面がどのような状態なのかわからないままサーキットに向かうことになるのです。

割り当てられるMICHELIN Powerslickのタイヤレンジは、11の右ターンと9つの左ターンを備えるサーキットの特性、そして変更された路面から予想される路面状況に対応すべく選ばれています。コンパウンドはソフト、ミディアム、そしてハードで、フロントはすべて左右対称設計です。一方、リアは右側をよりハードとした左右非対称設計としています。

米国テキサス州オースティン市郊外に位置するこのサーキットは、MotoGPTM開催サーキットの中では比較的新しいサーキットのひとつに数えられます。近代的な施設を誇り、ここでレースが行われるのは今シーズンで7回目、またミシュランにとってはMotoGPTM復帰以来、4回目となります。反時計回りのこのコースには、ホッケンハイム、イスタンブールパーク、シルバーストーン、インターラゴス、さらにエステルライヒリンクといったコースからそれぞれの名コーナーを模したセクションが設けられています。これらのコーナーは全長1,200mのストレート、そして新しくなった路面と相まって、ミシュランにとっても大きなチャレンジの場となります。

ミシュランはこれまで一度もCOTAでレインコンディションに直面していませんが、レース当日においては雨となる可能性も想定しなくてはなりません。雨が降ってもMotoGPライダーたちが限界までプッシュできるよう、MICHELIN Power rainが用意されます。

前後ともソフトとミディアムのコンパウンドが用意され、リアはスリックタイヤ同様、コーナー数の多い右側をよりハードとした左右非対称設計としています。

シーズン第3戦は4月12日金曜日に2回予定されているフリープラクティス・セッションからスタートします。土曜日にもフリープラクティスが行われ、決勝レースのスターティンググリッドを決定する午後の公式予選へと続きます。20周で争われるレースは、現地時間で4月14日日曜日14時00分、日本時間4月15日午前4時00分にシグナルがブラックアウトします。

2輪モータースポーツグループ・マネージャー:ピエロ・タラマッソ

「COTAは関係するすべての者にとって非常にチャレンジングなサーキットですが、とくに今年は何が待ち受けているのかよくわからない中で現地に向かう印象があります。コースはバンプを滑らかにするために再び修復が行われているので、それがどのように影響するのか、またこれまでのシーズンと比べてアスファルトはどうなのか、全員が確かめることになります。しかし私たちは信頼できるタイヤのラインナップを準備しており、これはコースについて私たちが予想するものに理想的に適合すると考えています。」

「確固たるパフォーマンスを引き出し、速いラップタイムを記録するチャンスを提供できるでしょう。ただ、サーキットがどうなのか、本当のところは金曜日の朝まで、私たちにも完全にはわかりません。とはいえ、ここオースティンで行われるレースは素晴らしい大会ですし、私たちはいつもCOTAのオフィシャルやファンの皆さんからとても歓迎されているのを実感しているので、私たちの役割を果たして皆さんに素晴らしいショーをお見せする決意です」

(Source: michelin)

(Photo courtesy of michelin)