木曜のプレスカンファレンスからクラッチロー選手のコメント抜粋です。ヤマハについていくためにホンダはブレーキングという長所を使用しているが、限界を超えてしまっているとも語るクラッチロー選手。ソーシャルメディアからの質問には相変わらず冴え渡るジョークで返していますが、自転車レースをやりたいというのはどの程度本気なんでしょうか(笑)

カル・クラッチロー

「カタールの失望の後にアルゼンチンに向かい、良い仕事が出来たのは良かったです。ホンダもカタールの後にアルゼンチンで懸命に作業してくれました。マルクもカタールでは表彰台を獲得出来ませんでしたからね。もしマルクとダニがトラックに残っていたら、良い結果を出せたと思います。ターン2でバイクのコントロールが難しく、幸運にも自分はなんとかコントロールして表彰台を獲得出来ました。ただここでもまた難しい週末になると予想しています。土曜と日曜にバイクが良い形で仕上がってくる事を願っていますが、このトラックではバイクのセットアップに時間がかかるんです。オースティンの素晴らしいサーキットですし、良いレースを期待しています。」

「COTAは好きなサーキットです。初めて2013年走った時も4位を獲得出来ましたし、翌年は転倒しましたけどライディングが楽しいサーキットです。いろいろなバイクにとって異なる部分で強みを発揮出来る良いサーキットでしょう。レースも接近しますし、向き替えも多いですから楽しいですよね。ただマルクが全勝しているのがあれですけど。多くのコーナーがあるので難しいトラックでもあります。トラックの半分で既にコーナーが12ですから高い集中力が要求されますしね。今週末にどうなるか見てみましょう。」

 

Q

「モヴィスターヤマハのライダー達についていくにはもっとリスクを取らないとだめだと思いますか?またホンダが全ての状況で強いバイクを用意するのにはどの程度時間がかかると思いますか?」

カル・クラッチロー

「テストでは恐らくレースより良い走りが出来ていました。これはやはり時間があったからだと思います。アルゼンチンもここも新しいサーキットですから、ホンダもチームもここでバイクを良い形で走らせるように、レースで戦闘力を発揮出来るように懸命に作業を続けています。マルクが説明したように自分達はブレーキングという自分達の最大の長所で戦っているんです。ただその限界を超えてしまっているんです。長年ホンダの強みはブレーキングだというのがわかっていて、そこに集中をしているわけですけど、どんどんそれが貪欲になっているってことなんですよね。ですからチーム、メカニック、ライダーもそれに対応しようとしているんですが、これからのレースではもう少し良いベースセッティングで戦えると良いですね。」

 

ソーシャルメディアからの質問

「多くの人がアルゼンチンでヴァレンティーノへの質問だった、ジャックとスカイダイビングをするか、あなたの運転する車で高速のカーチェイスをするか?という質問に対するあなたの考えを聞きたいようです。」

カル・クラッチロー

「まぁ自分でも同じほうを選ぶでしょうね。」(会場爆笑)「自分もジャックを選びますよ。多分ルーシーは自分と何度か高速のカーチェイスをしたって言うかもしれませんけどね。ま、ベストな選択ではないでしょう。自分は車の運転ってのはあまり上手くないんです。パーキングセンサーもかなり使いまくってますし、自分もやはり飛行機から飛び降りるほうを選びますよ。」

 

ソーシャルメディアからの質問

「全てのMotoGPライダーが自転車のロードレースで勝負をしたら誰が勝つでしょう?あなた、マーヴェリック、アレイシ、それとも他の誰かですか?」

カル・クラッチロー

「そりゃもちろん自分だよ。」(会場爆笑)「こいつは間違いないね。実はドルナにチャンピオンシップに自転車レースを盛り込んでくれって何度か頼んでるんです。全6戦でポイントもつけてね。まぁ残念ながら実現しないでしょうけど(笑)」

(Photo courtesy of michelin)