木曜に行われたプレスカンファレンスからザルコ選手のコメントを抜粋してご紹介します。カタールGPでレースを6周リードしたことが大きく注目を集めたことを受けて、ザルコ選手は同様にMoto2、Moto3にも注目して欲しいと語ります。しかしMotoGPでレースをリードした経験が大きな自信になったようです。

ヨハン・ザルコ

「自分の自信という意味でも良いスタートになっています。カタールで6周リードしたのは良い経験でした。結果は残念でしたけどね。目標はチャンピオンシップ争いではないですから、走る事を楽しむ事が出来ました。アルゼンチンでは初めてのノーマルスケジュールでのレースになり、難しい中で状況をコントロールしていく必要がありました。予選、レースに備えていう形の中で、カタールで得た自信がレースにおいて助けとなりました。レースの最初は12位争いという状況で、アルヴァロが話していたように良いペースでしたが前半は良いバトルが出来ました。」

「ただレース後半に彼と同様のペースを維持する事が難しかったですね。ただ5位はチームにとって素晴らしい結果ですし、自分の自信という意味でも良いものです。ここテキサスで自分が何が出来るかということになりますが、最大限にプッシュして自分がどこで走れるかを見てみたいと思います。出来れば上位争いをしたいですけどね。というのもこうやってハードに作業をしてバイクのセットアップをして、自分も良いペースに対してのマインドセットが出来て、レースへの準備が出来ればと思います。Moto2でずっと走ってきましたから、ここに関してはかなりビデオの解析をしたんです。MotoGPではまた異なりますが、楽しむことが出来ると思います。」

 

Q

「カタールでは転倒にも関わらず皆を驚かせました。アルゼンチンでは5位素晴らしいレースをしましたよね。多くの報道関係者があなたに質問をしました。こうしてMotoGPの世界にいてどのように感じますか?」

ヨハン・ザルコ

「カタールで6周レースをリードした後に、皆がMoto2での2つの世界タイトルよりも話題にしていました。」(会場(笑))「まあこれはポジティブに捉えるべきなんでしょうけど、彼らには注目してもらってありがとうと伝えましたが、同時に小排気量クラスも非常に重要なカテゴリーなのですから忘れないで欲しいと思います。MotoGPで重要だと皆が思っているライダー達も、もともとは小排気量カテゴリーからの選手です。そしてまた小排気量カテゴリーのライダー達について、彼らがどんな走りをしているか、どのようなライダーになっていくかを注目しているわけです。」

「世界はこうした小排気量カテゴリーのレースについて十分に知らないと思います。自分は今のこのMotoGPライダーという立場を利用して、より多くの人が小排気量カテゴリーに注目するようにしていきたいと思います。皆このバイクの世界により多くのライダーが必要なわけですから、こうしたカテゴリーにも目を向けるのはとても重要なことだと思います。」

 

ソーシャルメディアからの質問

「今までの125ccからMoto2までのレースをMotoGPで繰り返す事が出来たら、どのレースを選びますか?そしてその理由は?」

ヨハン・ザルコ

「それは優勝したレースを選びますけど、どれかというのは難しいですね。でもやはりMoto2のレースで、レース開始前から良い調子で、スタートから最後までレースをリードして勝利したレースを選びますね。これはMotoGPでもこうしたレースをしてみたいです。でもあまり良い調子ではなくて他の選手とバトルしながらも、最終的に勝利出来たレースもあります。これは昨年のオーストリアなどがそうでした。2015年には最初から良いフィーリングで勝利出来たレースもありましたね。2015年の初勝利となったアルゼンチンもそうでした。ですからやはり勝利出来たレースを選びますね。これが最終的な目標だからです。」

(Photo courtesy of michelin)