★MotoGP2017 ウェイン・レイニーが語るロッシとビニャーレス

先週末のCOTAには、MotoGP殿堂入りを果たしたケニー・ロバーツ・ジュニアの他にケニー・ロバーツ・シニア、ウェイン・レイニーが訪れており、レースを観戦していました。そんな中でヤマハの伝説のライダーであるウェイン・レイニーが、今年大きな注目を集める初めてのMotoGPタイトルを狙うビニャーレス選手、そして10度目の世界タイトルを狙うロッシ選手について語っています。

500ccで3度の世界チャンピオンを獲得したウェイン・レイニーが2017年のオースティン戦でMotoGPを初めて間近で観戦した。レイニーは彼の全てのキャリアをヤマハで過ごし、レースの後にMotoAmericaの代表が、チャンピオンシップスタンディングで1位と2位に立つヴァレンティーノ・ロッシ、マーヴェリック・ビニャーレスに対する考えを聞いた。

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私はビニャーレスのファンなんだよ

マーヴェリック・ビニャーレスは開幕2戦で優勝という完璧な形でオースティンに到着。これはレイニーが1990年に達成して以来、ヤマハライダーで達成したものは誰もいなかった快挙だ。COTAでの練習走行と予選の中で、マーヴェリック・ビニャーレスは、このサーキットで負けた事がないマルク・マルケスについていくことが出来た唯一のライダーだった。これによって2人のスリリングな直接対決が期待されていた。
しかし22歳のビニャーレスの優勝への望みは、2周目の火花を大量に撒き散らしながらの転倒で消える。ビニャーレスは転倒の原因を説明するのが難しく、同じくレイニーも彼の走行に明らかなミスを見つけられなかった。

ウェイン・レイニー

「今日はあんな事になるとは思えなかったし妙な転倒だった。特にラインを外したようにも見えなかったしバンプにヒットしたようにも見えない。単純にフロントが流されたような転倒だったね。私は彼がミスをしたのかと思ったんだが、特にそれらしいミスはなかった。」

レイニーは日曜に初めてビニャーレスに会い、この若きスターに感心したようだ。

「彼は私の事を本当に尊敬してくれていてね。紳士だったよ。これは私の目には非常にクールに映った。というのも私のチャンピオンシップは彼が生まれるまでに全て終わっているからね。私は彼のファンなんだよ。彼はこのスポーツにとって良い選手になるだろう。」

ビニャーレスのライダー、競技者としての強さについてレイニーは語る。

「彼は非常に自身に溢れている。非常に強い。私が見るところ、彼はトラックの中と外で感情をコントロール出来ている。彼は自分を抑えてライディングが出来るが、同時に非常にアグレッシブでもある。彼はバイクから何が欲しいのかを理解しているし、現在の電子について、彼の技術を開発していくのにバイクに何が必要かを理解している。だから、彼がこのスポーツの未来であり、マルケスと共にレースを続けていくだろうね。これはかつてアメリカ人ライダーがそうであった事を思い出させるね。あの頃は楽しかったね。彼らがスペイン人であろうと、ファンにとっては彼らが互いに戦い合う姿は最高だろう。」

ビニャーレスは3年目となるMotoGPシーズンを2年間スズキで過ごした後に始めた。レイニーにとっても1990年は3年目の年であり、ビニャーレスのように開幕から3連戦負け無しだったのだ。そして彼は世界チャンピオンに輝く。

「1990年は私の3年目だった。2年目にチャンピオンシップ争いをして、これは最終戦までもつれ込んだ。3年目は残り3戦の段階でチャンピオンシップ優勝を決めたんだ。その頃と今を比べると、バイクのキャラクターは別としてチームの装備がより強力になっていることだね。ただ変わっていないことは、優勝争いが出来るのは常に3人から4人のライダーだということだ。」

本当のヴァレンティーノは日曜に現れる

マルケスとビニャーレスはそれぞれ転倒を経験しているが、ヴァレンティーノ・ロッシは3戦全てで表彰台争いに絡んでおり、現在チャンピオンシップをリードしている。38歳のロッシは練習走行ではぱっとしないが、決勝日の日曜に毎回調子を上げる。レイニーはこれについて偶然ではないと考えている。

「ヴァレンティーノは練習走行、予選、バイクの開発なんて必要ないように見える狡猾なベテランだね。日曜のレースが全てなんだよ。個人的には全ての他のシーズンでも懸命に努力しているのはわかっているが、本当のヴァレンティーノは日曜に現れるんだと思う。」

これについてレイニーは親近感を覚える事が出来る。ロッシは22度グランプリシーズンを戦い、多くの人がレイニーのように、ヴァレンティーノ・ロッシがいかに努力に耐えるだけのモチベーションを見つけ、MotoGPのトップで戦うために犠牲にしているものがあるのだろうかということに畏怖の念を抱いている。レイニーはこれがロッシの真の喜び、そして2002年から4気筒という新たな時代へと変わった最高峰クラスを進化させ続けているレギュレーション変更による新たなチャレンジの組み合わせによるものだと考えている。

「今日ヴァレンティーノと話したんだが、彼は本当にライディングを楽しんでいる、競争を楽しんでいる。そして努力することを楽しんでいる。それが全てなんだよ。私にとってはそこまで楽しめるものでは無かったんだ。振り返ってみると、私はどのように変われただろうか?恐らく一つの方向には変わる事が出来ただろう。もし4ストローク化がもう少し速く訪れていたらね。私が引退する頃には2ストロークはそろそろ終焉という状態だった。それ以降はあまり大きな変化はないと思うよ。だから同じものに毎年乗り続けるわけだ。タイヤが変わるくらいのもんでね。」

「私はヨーロッパに住むアメリカ人だった。当時33歳でね。ほとんどの場合、私はただ日曜が来るのを待っていた。というのも自分のモチベーションは日曜には高まるのがわかっていたからね。金曜も土曜も私には同じだったよ。そこまで勝利すべきではないほど多くのレースに勝利した。私も勝利するのは大好きだったしね!ただレースをするということは、自分から多くのものを奪っていくんだよ。」

ロッシは2009年以来、彼の10度目の世界タイトルを追っており、過去3年間チャンピオンシップを2位で終えている。

(Photo courtesy of Yamaha MotoGP)

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