★MotoGP2017 ロッシが今年10度目のタイトルを獲得出来ると言える理由

「今年がロッシ選手にとっては10度目のタイトル獲得の最大のチャンスなのだ」という事を、やや回りくどく説明した記事をご紹介します。端的に言うと、ビニャーレス、マルケスが互いに最速になろうと潰し合いをする中で、ロッシ選手はコンスタントに速さを発揮することが大事であるということです。

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この記事はMotoGPの”政治”的に正しい記事とは言えない。ジャーナリストはいつも物事を大げさにするだとか、過剰に楽観的に世の中を見ていたり、タイトルは本文の内容をよく表していないと日頃感じるなら、読まないほうが良い。我々は単純に今年がなぜヴァレンティーノ・ロッシのための年となるかを考えたい。つまり彼が10度目の世界タイトルを獲得出来る年ということで、今しかないのだ。

なぜそう言えるのか?それは簡単で、我々は世界中をGPを追って旅することは出来ないし、イタリア語でプレスリリースを発信することも出来ない。我々はスポーツ活動を含む人間の活動から溢れ出る理想主義を舐め尽くすことに対して対価を支払われてはいないのだ。我々はスポーツの真の姿を語るためにここにいる。殴り合いによる戦いではない。相手に勝ち、または相手に負けるという戦いだ。そしてこの戦いはメインプレーヤーの血管の中にアドレナリンを注入することになるものだ。

そして、今年こそはモーターサイクリングが今まで見たことが無いほどの獰猛な獣にとって、最適な年なのだと言える。フィル・リードより凶暴で、マイク・タイソンよりもバッドアスな男、そう。ヴァレンティーノ・ロッシにとってということだ。

まずは彼のチームメイトであるマーヴェリック・ビニャーレスについて話そう。彼はロッシよりも速いとは言え、ライバルではなく最も優秀な生徒と言える。もしビニャーレスがヤマハに乗っていなければ、ロッシは最初からマルケスに負けていただろう。マルケスは磐田が最近獲得したトップガンと同様に、現在トラック上で最も速い選手の一人だ。ロッシのアドバンテージはビニャーレスとマルケスが対抗出来ないもので、これはアメリカGPでよく現れていた。マルクは勝たねばならず、マーヴェリックには余裕があった。しかしマーヴェリックは彼のライバルの連勝記録を止めたかったにも関わらず、終わってみれば転倒で0ポイントとなった。

彼はミシュランのフロントタイヤを糾弾することを全く厭わなかったが、これは全てのライダーが転倒の原因を理解出来ない時にやることだ。実際のところは彼がミスをしたということである。また、マルケスが彼の強さをオースティンで発揮することにそれほど熱心でなければ、ヴァレンティーノは今チャンピオンシップをリードしていなかっただろう。
そしてそうした理由からビニャーレスはロッシの味方になっている。ビニャーレスはマルケスを限界までプッシュさせ、それによってヴァレンティーノではなく、彼自身がミスを犯したのだ。ではロッシが彼の長年の夢である10度のタイトル獲得を達成するには何をすれば良いのか?

答えは何もしないことだ。彼はただ単純に待つことを知って忍耐強くしていれば良い。


もし彼がボクサーであれば、我々は最高のパンチ(コンスタントさ)でリードを築くべきだというだろう。そして2頭の若い犬が互いに吠えるのを眺めていればいい。
もちろんマルケスが指摘したようにタイトルを獲得するには何度か優勝することが必要だ。ディフェンスだけでは駄目だ。ただ、優勝はいずれ訪れる。そして陰謀というわけでなく、ヤマハにとってはロッシがチャンピオンシップをリードし彼の10度目というイベントに満ちた勝利を飾るほうが、ビニャーレスがタイトルを獲得するよりも良いとは思わないだろうか?これに関しては疑いの余地はない。

今年はロッシにとって絶好のチャンスの年と言える。マーヴェリック・ビニャーレスが速さを増すほどに、マルク・マルケスはさらにハードルを上げなくてはならなくなる。プレスカンファレンスでロッシがビニャーレスをピザに例えた時、(※マッシュルームをトッピングしたピザに例えた)「いつも自分が食べてるやつなんだ。ソーセージとマッシュルームという組み合わせでね。」と話したように、彼はビニャーレスを食いたいと思っており、それが可能だとも思っているのだ。

ヴァレンティーノはジョークが好きだ。ただ、このフレーズの間にある内容を読み取るべきだ。

マーヴェリックとマルクだけが有力選手ではないという輩もいる。それは確かに真実だが、他に誰にいるというのだろう?今やホルへ・ロレンソはDucatiで苦戦しており、この争いに割って入れる選手が他にいるだろうか?ドヴィツィオーゾ?いやいや冗談はよしてくれ。

アンドレア・イアンノーネ?笑わせないで欲しい。スズキに乗る”マニアック”は、いかにマーヴェリック・ビニャーレスが昨年速かったのかということを証明しているに過ぎない。彼はGSX-RRの問題を隠して走る事が出来た。そう。それはまるでケーシー・ストーナーがDucatiで同じ事をやってのけたように。


これが真実なのだ。つまり他には誰もいない。そしたまだ解決されていない問題として、テキサスのレースはDucatiが政治的にウイングレットを失った後、その代償を払い続けているということを明らかにした。

デスモセディチはソフトタイヤの使用を余儀なくされており、これはヤマハがミディアム、ホンダはハードタイヤを履いていたのと異なる。これはつまりタイヤを上手く機能させることが出来ていないということで、多くの事の説明がつく。

例えばドヴィツィオーゾを例にとると、彼は「大災難だったとは言えません」と話しているが、彼がガレージ内で一体何を話していると思うだろうか?序盤にも話したとおり、言葉の中に隠された意味を探る必要がある。そうでなければ我々はレポーターではなく、賛美歌の同じ歌詞を繰り返しているだけに過ぎない。

そして、ヴァレンティーノ・ロッシは、2015年の最悪のシーズン後半を過去のものとし、葬りさる事を忘れたと言えるのだろうか?マルケスがプレスカンファレンスで、ヨハン・ザルコのアグレッシブなライディングについて批判したヴァレンティーノ・ロッシに対して「自分はアグレッシブなライダーで、ヴァレンティーノもアグレッシブなライダー。皆ここで戦っている選手はアグレッシブなんじゃないか?」と言った時、彼は2015年のセパンで起きた事を忘れたと言えるのだろうか?そうは思えないだろう。

モーターサイクリングはクラシック音楽ではない。誰かが数年前に言ったとおり、それはよりハードロックに近いものだ。

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