★カワサキ GPZ750カスタム Saki

カワサキのGPZ750をヘビーにカスタムした車両をご紹介します。こういう方向性もあるのかというカスアム内容ですが、カワサキ党に言わせるとやっぱりこういうカスタムは「無し」でしょうか。それにしてもこういったカラーリングは日本人の感性では思いつかないですね。


80年代にはいくつもの素晴らしいバイクが生まれた。シャープなスタイリング、大胆な色使い、画期的なエンジニアリングによるバイクが10年近く生まれ、これが業界を変えていった。スズキのカタナは、そのスタイリング、パフォーマンスを取っても、こうした時代を象徴する一台だろう。このバイクが登場した後、各メーカーはすぐにその後を追った。カタナのコンセプトが発表されてから2年。カワサキはGPZ750をリリース。空冷4気筒のバイクはスズキカタナに通ずるデザインだった。GPZ750はカタナほどのステータスを築く事はなかったが、素晴らしいパフォーマンスと80年代らしいスタイルを持つ優れたパッケージのバイクだった。
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GPZ750を従兄弟から譲り受けた後、ポール・ハッチンソンはこの80年代を象徴するバイクを改造する事にした。彼はこの歴史的なバイクを注意深く考えられたオーバーホールを施すことで祝福することにしたのだ。ポールのバイク経歴は彼の幼少時代に遡る。ニューサウスウェールズの家族の家を取り囲む森林地帯でオフロードバイクを乗り回した後、30歳でストリートバイクに転向し、彼の初めてのカスタムバイクとなるワイルドなBMW K100RSを作成した。これが数年前のことだ。このGPZ750 Sakiは、彼のガレージで作られた2台目のカスタムバイクだ。完成には18ヶ月を要した。ポールが従兄弟からこのGPZ750を譲り受けた時に聞いていたのは、このバイクは8年も動かしていないということだった。

ポール・ハッチンソン

「ルーカスによると、彼が前回このバイクを始動させようとした時は彼の父の家を燃やしたってことでした。キャブが燃料を周囲に撒き散らし、それで引火したらしいんです。家の外に消化器を積んだスピードボートをたまたま止めていなかったら、家は完全に焼け落ちていたでしょう。」

バイクを掃除し新しい油脂類を入れて、ポールはこのバイクを走らせる事が出来た。一度このバイクは公道登録をされた後に完全にレストアされたわけだ。


「エンジンは810ccのビッグボアキットを入れてリビルドしてあります。その後Motogadgetのスイッチ、ウインカー、キーレスイグニッション、アラームシステム、Kosoのスピードメーターなどを使用して、電装周りを完全に作り直しています。またヘッドライトユニットにはbi-Xeonのプロジェクタービームをインストールしてあります。


「バイクがそれとわかるようにしつつ、サスペンションやブレーキ、エンジンなどは性能アップを図りたかったんです。また、可能な限り軽量化をしたいと思っていました。カウルはウインカーの穴を埋めたオリジナルを使用しています。アッパーカウルは取り付け位置を下げて、少し前方に傾けています。これによってタンクとラインの流れが揃います。そしてアンダーカウルとラインを揃えるために、ミッドフェアリングを加工しています。」

彼のよく考えられた改造によって、バイクはトップヘビーの印象が無くなりアグレッシブな印象が際立った。リアセクションに関しても彼は似たようなアプローチを取っている。彼はミッドサブフレームを8インチ(約20cm)ほど切り取り、そのことによってテールカウルはタンクに近づいており、1人乗り仕様へと改められている。またサイドパネルは取り払われている。

Sakiは80年代のバイクのフィーリングを湛えているが、ポールは現代のバイクのパフォーマンスが欲しかった。彼は倒立フォークを採用、ブレーキはヤマハのR1から流用し、リアの片持ちスイングアームはホンダのVFR750からの流用だ。パワーアップに伴い、新たなクラッチプレートを装着し、Lossa Engineeringのマフラーがエンジンをさらに自由に呼吸させている。

最後にバイクはLizard Designsのスティーブ・メイの元でペイントを施された。新たなカラーはカワサキのグリーンをベースに、上からヘビーメタルフレークを施したもの。さらにそこにマットクリアを吹いている。80年代と言えばカラーリング、スタイル、実験的なバイクというものだが、ポールのSakiもまた素晴らしいバイクとなった。

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