遂に登場したKTMのフューエルインジェクション・2ストロークオフロードモデルであるKTM 250 EXC TPIとKTM 300 EXC TPI。欧州では6月の頭にディーラーの店頭に並ぶとのこと。欧州の厳しい排ガス規制をクリアして販売される競技モデルですから、日本でも発売されるものと思われますが、現時点での詳細は未定です。

昨年紹介された、軽量でより強く、より速い新世代のEXCシリーズ。エンデューロラインナップも同時に完全新設計となりましたが、同時にKTMは世界初の市販フューエルインジェクション・2ストロークオフロードモーターサイクルを、独自のEXC TPI(トランスファー・ポート・インジェクション)レンジの2018年モデルとして発表します。

KTM 250 EXC TPIとKTM 300 EXC TPI(欧州モデル)は、新開発のTPIフューエルインジェクションシステムを搭載。これは2ストロークレースバイクとしてユニークなシステムです。パテント取得済みのEFIシステムは、2つのインジェクターがシリンダー内のトランスファーポートにあり、劇的に燃料消費を抑えたスムーズなエンジンを実現。燃料を燃焼前に混合する必要性、走行環境によってジェッティングを変更する必要性がなくなり、オフロードライダー達に大きなメリットをもたらす事に成功しました。

このモデルはこうした新しい技術に最大の恩恵をもたらすために、様々な新形パーツを採用。新形のスロットルボディ、新形EMS(エンジンマネジメントシステム)、完璧な点火タイミング、インジェクションタイミングを決定するセンサーの最適化を司る新形ECU(エレクトロニックコントロールユニット)などが搭載されています。

さらに新形シリンダー、エアフィルターボックス、フューエルインジェクションのためのオイルポンプ、燃料タンクの他、新しいハイテック・クロモリスチールフレームはオイルフィルターキャップ、フレームチューブ内側収まったオイルタンクへのホースを収めるために最適化され、2018年モデルとして新しいグラフィクスを採用しました。

KTMの土台であるオフロード車両へのKTMのコミットメントと共に、クラスをリードするREADY TO RACEという理念に基づくラインナップは、再び革新され、2ストロークモデルとして新たなベンチマークを設けることとなります。新たな技術に加え、このモデルは標準で電子式セルスターター、超軽量のリチウムイオンバッテリー、最高峰のブレンボ製ブレーキ、油圧クラッチ、高品質のWPサスペンション、などなど高品質の装備を装着しています。

KTMオフロード部門プロダクトマーケティング Joachim Sauer

「世界初の市販競技モデルとして、電子式フューエルインジェクション・2ストロークオフロードモーターサイクルを発表するというのは、本当に誇らしい瞬間です。KTMは革新的な技術を開発することにコミットしており、この新形のThe KTM 250 EXC TPIとKTM 300 EXC TPIによって、再び新たなゲームが始まったと考えています。KTMのゴールは、キャブレター車のフィーリングを残しつつも、フューエルインジェクションのメリットを全て享受した、複雑ではない2ストロークエンデューロバイクを実現することでした。燃料を燃焼前に混合する必要性、走行環境によってジェッティングを変更する必要性を無くすこと、これは2ストロークのファンにとって大きなメリットとなります。」

「加えてEXC TPIモデルは、圧倒的な燃費向上を達成しながら、機敏でコンスタントなパワーデリバリーによって向上した快適性を備えています。各クラスにおいて、EXCレンジは最高のパフォーマンスと並外れた耐久性、クラス最軽量の車体、圧倒的なハンドリンを備え、高品質なパーツを装備しており、これらのモデルが販売店のもとに届くのを楽しみにしています。」

2018年モデルのEXCラインナップを完璧なものとするため、KTMは最新のKTMパワーパーツ、KTMパワーウェアレンジを発表しています。非常に目を引き、プロテクト性能があり、最高の品質をもったライディングギア、アパレル、並外れて高性能なアップグレードパーツなど、全てのライダー達はKTMの多様な製品を通じて、ファクトリールックを実現することが可能です。

EXC TPOエンデューロラインナップに関するさらなる情報はwww.ktm.comで見る事が出来ます。またこれらの新形モデルは、欧州の認定KTMディーラーに6月の頭にラインナップされます。国ごとの販売計画、価格などについては、お近くのディーラーにお尋ねください。


<KTM プレスリリース>